伝送方式にソニー独自のSony QoSテクノロジー(ARQ / FEC対応)を採用し、独自開発のHEVCコーデックチップとともに高画質・低レートで低遅延・高信頼性のIP伝送を実現します。ネットワーク経由のライブ制作システムの構築や、拠点間での映像信号の送受信が可能となり、Networked Live による高品質なライブプロダクションを実現します。
エンコード処理・デコード処理の合計でHDで約1フレームの超低遅延伝送に対応します。入出力数によって異なる2つの伝送遅延モードが存在します。
・Ultra Low Latencyモード
4KまたはHD 2系統
4K 59.94pで約2フレーム/HD 59.94iで約1フレームのコーデック遅延
・Low Latencyモード
HD 8系統
HD 59.94iで約4フレームのコーデック遅延
4K 60Mbps、HD 25Mbpsで放送局クオリティでの映像伝送を実現します。限られたネットワーク帯域でも高画質な映像伝送を可能にします。
ビットレート設定可能範囲
・Ultra Low Latencyモード
4K:35 - 200 Mbps
HD:12 - 100 Mbps
・Low Latencyモード
HD:12 - 50 Mbps
エンコーダー/デコーダーどちらにも設定変更が可能です。そのため、本筐体2台の1ペアで双方向伝送を実現します。
設定モード
・TXモード:送信機設定、最大8系統送信を行います
・RXモード:受信機設定、最大8系統受信を行います
・TX+RXモード:送受信混在設定、最大4系統送信と4系統受信を行います
2つのWAN端子を利用し、回線の冗長化に対応します。常に同じパケットを2つのポートを使って送受するため、片系統の回線に異常が生じた場合でも、安定した伝送を実現します。
別売りの ST 2110 ソフトウェア『NXLL-IP80』を導入することで本機のSFP28端子が有効になり、SMPTE ST 2110採用IPシステムとのメディアの入出力に対応します。NMOS IS-04とIS-05にも対応するため、ブロードキャストコントローラーと連携することができます。