スマートフォンの流行で大きく変わったのが、写真の楽しみ方。手軽に撮って、手元で見るというスタイルはとても便利だが、進化するカメラの性能を生かしているのかといえば、いささか疑問だ。例えば一眼カメラのパフォーマンスをフルに生かして鑑賞しようと思うなら、スマートフォンでも、パソコンでもなく、4Kテレビという選択肢がある。被写体を細部までしっかりと表現する高解像度。しかも家の中で最も大きい写真鑑賞のフレーム。4Kブラビアは写真を鑑賞するためのベストビューアーと言えよう。それならば、今この季節に4Kブラビアに映すのにふさわしいものは何か。それは「冬の夜景」だと思う。息をのむような美しい夕暮れの中、まるで宝石箱のように輝き出す都市の明かり。マジックタイムと呼ばれる一瞬の美しさをカメラに残しさえすれば、いつでも、好きな時に、絶景とも言える夜景を自宅で堪能できるぜいたく。4Kブラビアという窓が、冬にしか見ることのできない最高の夜景を映し出す展望台となるのだ。リビングに展望台という夜景の楽しみ方を、全国各地のイルミネーションなどをプロデュースし、夜景に詳しい夜景評論家の丸々もとお氏に、圧倒的な高感度性能で暗がりでの撮影に強い、「α7S」で撮った東京の夜景を4Kブラビアの「X9200Bシリーズ」に映し、その写真を見ながら話を伺った。
夜景はリビングに新しいコミュニケーションを生む!?
「冬は夜景がきれいと言われるのは『冬=遠くの光がよく見える』からです。冬は西高東低の気圧配置で冷たく乾いた大気が入り込み、光化学スモッグやちりなどは高層へ押し上げられ、普段は見えない遠方の光の粒まで見えるから夜景がきれいに見えるのです。」
つまり遠くの光まで見える高精細な冬の夜景を、高精細な4Kブラビアで鑑賞することは、ある意味、とてもぜいたくなことかもしれない。
「さらに冬の夜景の中でもいちばん美しいとされるのが、日没から15分くらいのマジックタイムです。マジックモーメント、ブルーモーメント、日本語なら薄暮、黄昏(たそがれ)など呼び方がたくさんあります。つまりその美しさは、全世界共通のものなんですね。これは東京タワー 大展望台から六本木ヒルズに向かって撮った写真ですが、部屋を暗くすると、まるで4Kブラビアが展望台の窓となって、そこに美しい夜景が見えるように感じますね。低層の家に住んでいても、眺望という絶景を手に入れることができるのです。富士山のシルエットがこんなにくっきり見えるのは冬ならではですね。夕焼けの赤から青、黒へのグラデーションもきれいです。ビジネスマンだと気づくともうあたりは真っ暗。なかなかマジックタイムの夜景と出会うことはありません。そんなマジックタイムの夜景を、好きな時に、何時間でも楽しむことができるのが、4Kブラビアなんでしょうね。一瞬の美しい時をよみがえらせる窓ですね。」
4Kブラビアで写真を「作品」として楽しめる4つの理由、知りたい方はこちらから
「冬のマジックタイムのころは、まだ会社が終わっていないので、ビルの明かりがたくさんついているのが特徴です。街全体がオレンジ色に見えますよね。暖色系の明かりは、ヒーリング効果でいえば、気分が高揚しエネルギッシュな気分に浸れます。元気になりたい 時にはぜひリビングで鑑賞してほしい風景ですね。一方、光が少しずつ失われて、暗い部分が広がってくると、人は次第にリラックスしてゆきます。心理学の世界で『暗闇効果』といいます。部屋を暗くして、キャンドルくらいのほのかな明かりの中で夜景を楽しむ。夜という時間は人の気持ちを感情的にするので、普段言えないことも言えたりします。家で夜景を見る効果には、コミュニケーション効果もあるんですよ。」
イマジネーションを膨らませる知的なアクティビティーを4Kで。
「夜景はイマジネーションを働かせる知的なアクティビティーでもあります。この写真は東京タワーの大展望台から撮ったものですが、何かに見えませんか?そう、東京タワーが浮き出て見えませんか?東京タワーから東京タワーが見えるなんて面白いですよね。「α7S」で露出時間を長くして撮影すると、車のライトが線のように伸びて、その形が東京タワーに似てくるんですね。これは動画では分からないし、まして現地で眺めていても分からないかもしれません。まさに写真ならではの"見立て(対象を他のものになぞらえて表現すること)"こそ、4Kブラビアだから楽しめる夜景と言えますね。」
「六本木ヒルズ展望台 東京シティビューから見る夜景の大きな特徴は、近くに高層ビルが立ち並び、遠くに低層の建物の明かりが大海原のように続くことですが、この風景、見覚えありませんか?私は、北海道の函館山から見た夜景がイメージに浮かんできます。新宿御苑と明治神宮の森が、暗くなると函館湾と同じように湾曲して見えるので、まるで有名な函館の夜景のように見えるのです」。
「昼間は、明るいのでビル、看板、人、自動車など街全体がはっきり見え、それはまるで具象画のようです。でも日が暮れ夜になると、闇と光とに二元化され、街はまるで抽象画のようになります。イマジネーションを膨らませ"見立て"をしながら夜景を見るのも楽しみのひとつです。みなさんも美術館などに行って、いすに座り、抽象絵画をじっと眺めながら、イマジネーションにふけった経験があると思います。抽象的な作品を見ていると、何か別のものに見えてきたり、そのものから別の話題になったり、行ったことのある街、会ったことのある人など、連想がどんどん広がっていきますよね。夜景も同じです。ましてそれがリビングで楽しめたら、家族と一緒に会話やイマジネーションは膨らみますよね。また、この季節、展望台は混んでいたり、屋上は寒いですから、リビングでゆっくりと夜景を見ながら、自分なりの見立てをして楽しむのもいいかもしれません。」
そのためには、光と闇を高精細に撮影することが大切。美しい夜景をありのままに残せる「α7S」のパフォーマンスを知りたい方はこちらから
丸々氏は、まるで本当の夜景を目の前にして魅力を語っているように感じられるが、先ほども書いたが、丸々氏には一歩も外へ出ず、部屋にある4Kブラビアの夜景を見て語ってもらっている。そのくらいリアルな夜景が楽しめるのだ。
4Kブラビアがあると窓から東京タワーが見える癒しの部屋に変わる。
「この写真は、浜松町の世界貿易センタービルディングのシーサイド・トップ展望台から見た夜景です。この展望台の特徴は、東京タワーが下から上まですべて見えることです。手前に暗く見えるのが、増上寺ですね。暗いので普通なら黒い部分がつぶれやすいのですが、黒くつぶれずに、増上寺の本堂や門の様子までよく分かります。黒がつぶれない、明暗のバランスを最適にする最新技術はこちらから
この夜景の面白いところは、時間を追うごとにビルの明かりが消えていくので、東京タワーの存在が闇に際立って、どんどん主張が強くなるのです。つまり周りのビルの存在感がなくなるということは、まるで高層ビルがなかった昔の東京に戻ったように見えてくるわけです。歴史的なお寺と、近代的な東京タワーが共存し、いにしえと現代を行き来するタイムスリップのような夜景、すてきですよね。浅草の浅草寺越しに見る東京スカイツリーの夜景も、やはり新旧が共存して素晴らしい。そんなロマンチックな夜景をリビングで好きな時に、好きなだけ見られるのは、本当にぜいたくなことだと思いますね。4Kだとこの没入感も自宅で味わえますね。」
名古屋、大阪の夜景。地元の景色をリビングに飾ろう。
ここまでは東京の夜景を紹介してきたが、名古屋・大阪の夜景も紹介しておこう。ソニーストア 名古屋・大阪のスタイリストがお薦めする夜景で、αユーザーのためのギャラリー&コミュニティサイト「αcafe」が企画する「α体験会」を行っている、名古屋「オアシス21」と大阪「梅田スカイビル 空中庭園展望台」からの夜景の見どころを丸々氏に伺った。
「オアシス21は、名古屋の栄地区の真ん中にある施設で、水の宇宙船と呼ばれる展望台があります。ガラス越しに夜景を見るスタイルではないので、この写真からもわかるように、オープンエアの開放感の中で名古屋テレビ塔のイルミネーションを満喫できます。実は名古屋テレビ塔は、日本のライトアップの発祥と言われ、1957年11月7日に1万5千個の電球でテレビ塔を彩ったのが日本で最初のライトアップとされています。」
「梅田スカイビル 空中庭園展望台も、屋上から360度を見渡せる展望台が特徴です。梅田という繁華街にあるビルなので、目の前にはホテルビル群があり、都会の夜景が楽しめます。しかし、反対側にある神戸の方角を眺めると、その風景は一変します。淀川とその向こうに六甲の山並みが見え、美しい夕焼けを堪能できます。都会と自然を感じる2つの夜景が楽しめるのはスカイビルならではですね。」
名古屋、大阪はもちろん、まだまだ紹介したい夜景が全国にはあるが、あなたが夜景を楽しむ機会があったら、ぜひその夜景を自宅に持ち帰ることにチャレンジしてほしい。夜景に強い「α7S」で撮り、高精細な映像が楽しめる4Kブラビアがあれば、自宅はとっておきの夜景を堪能できる展望台になる。家の中心となるリビングにある4Kブラビアに夜景を映し出すことで、その景色からヒーリング効果や、イマジネーションが働くコミュニケーションが生まれる。4Kブラビアは、家族にとって新しいコミュニケーションツールになるのだ。決まったテレビ番組を見るのもいいが、わずか一時間でも4Kブラビアに夜景を映すことで、今まで気づかなかった発見にたくさん出会えるだろう。
ソニーでは、αの購入を検討されている方からαをお持ちの方までお楽しみいただける体験会やセミナーをご用意しております。気軽に楽しく学べるα体験会やプロカメラマンやソニー講師からじっくり学べるαセミナーなど、幅広いメニューでお客さまのご要望にお応えします。詳しくはこちらから
シーズンに合わせて、様々な被写体、テーマで撮影体験会を行っています。
実際にαcafe体験会に参加された方の作品をご覧いただけます。
メンバー同士で写真の趣向や地域などテーマごとに語り合う、サークルはこちらから
2014年4月〜2015年3月にご紹介した商品です。ご紹介商品がすでに生産完了の場合もございます。
商品について詳しくは、ソニー商品サイトをご確認ください。
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夜景評論家・夜景プロデューサー・イルミネーションプロデューサー・(社)夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事 世界初の「夜景評論家」(R)であり、夜景観光のパイオニア。 1965年生まれ。立教大学社会学部観光学科卒。ぴあ(株)情報誌『WEEKLYぴあ』の編集記者、(株)リクルートを経て独立。92年『東京夜景』出版以降、日本で唯一無二の夜景評論家として本格的活動を始める。夜景の魅力を観光学、景観学、色彩心理学など学際的に評論する独自の「夜景学」の構築に取り組んでいる。夜景に関する著作は30冊以上。新聞・雑誌連載等の執筆活動のほか、宿泊プラン、夜景イベント、レストラン&展望台プロデュース、不動産コンサルティング、夜景観光町おこし、講演会、インターネットにて活躍中。近著に「世界ノ夜景」(ダイヤモンド社)「日本の夜景」「東海道夜景五十三次」(エンターブレイン)「夜城」(世界文化社)。神戸市、横浜市、長崎市、川崎市等の夜景観光アドバイザー、横浜夜景ミュージアム館長を歴任。夜景検定(夜景鑑賞士検定)総監修、日本夜景遺産事務局長、LED光源普及開発機構理事等を務める。全国に広がる"工場夜景クルージング"の仕掛け人でもある。※商標登録『夜景評論家』第4408194号 公式サイトはこちらから
丸々もとお氏が企画・監修する、名古屋テレビ塔60周年記念イベントが2014年12月1日(月)〜2015年2月28日(土)まで開催。
イルミネーションで「会話」するユニークで斬新な仕掛けが名古屋初登場!
名古屋テレビ塔からの夜景&イルミネーションで創出する特別な夜をお楽しみください。詳しくはこちらから
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