あっという間に大きくなってしまう子どもの成長。そんな早く流れる時間の中で、 ビデオカメラで撮影するというのは、かけがえのない一瞬を残すとことであり、その一瞬の中にある、その時にしか見ることができない何かを「発見」する楽しみとも言える。そんな貴重な時間だからこそ、4Kで観察し、残したいものだ。
成長の速さという点では、動物たちは人間よりも速い。今、空前のペットブームに沸く日本。 そこで、ペットに目を向けて、一瞬の発見を探してみようと思う。
例えば、愛犬の1歳の誕生日を記念してムービー撮影をする。しかし、実は人間の年齢で換算すると小型犬だとすでに17歳。 動物は生まれてからの1年でその姿が大きく変わる。
今回は動物飼育の専門家、神奈川県横浜市で 『インナー・シティ・ズー ノア』 を経営する高橋賢司さんに、私たちが知らない ペットの新しい一面を、4K映像をみながら紹介してもらった。 紹介する動物たちは、今人気のピグミーハリネズミ、ペルシャ猫、オオフクロウ。 コンパクトになって手軽に高画質撮影ができる4Kハンディカム「FDR-AX30」で撮影し、その映像を4Kブラビア 「X8500Bシリーズ」で見ていただきながらお話を伺った。最新の4Kハンディカム「FDR-AX30」の特長はこちらから。
名前はハリネズミでもモグラの仲間。針は実は毛の一種。そんな本当の姿にズームする。
東京・銀座 ソニービル ソニーショールームや、ソニーストア 名古屋・大阪では、
FDR-AX30で撮影したピグミーハリネズミの4K映像をご覧いただけます。
※この動画は4K映像ではございません。
「あー、それぞれの針の一本一本が、4Kだとくっきり見えますね。ハリネズミに特徴的な、背中を覆う針の部分、これは、外敵から身を守るため、毛が針のように太く硬くなったものです」。
ハリネズミは身体中を針で覆われているイメージがあるが、実は、生えている毛は大きく3種類に分かれる。肉眼で見るだけでは、なかなかその違いに気付かないが、4Kハンディカムで撮影した映像を4Kブラビアの大画面で見てみると、質感が違うことに気付くだろう。背中にびっしりと生えた硬い針のような毛。顔やおなかに生えている柔らかい毛。そして、針のような毛と柔らかい毛の境に生えている少し固めの毛。中間の毛は、その部分を触ると少し硬く、4Kブラビアで見るとツヤと張りがあることがよくわかる。その毛こそ、ハリネズミの針は実は「毛」だと感じさせ、微妙な質感の違いも4Kは見逃さない。
小さくて動き回るペットをズームして撮影したら、映像がブレるのでは?と思った方は、手ブレ補正技術の詳細をこちらでご覧ください。 「針の根元は黒に近いこげ茶で、先端にいくと白くなっています。普段、リラックスしている環境では、ハリネズミの毛は寝ているので、根元の黒い部分は隠れて、白い背中です。でもひとたび、敵が現れると、体を守るため、針が立ち、黒い部分が出てくる。ほら、触ると、びくっとなって、毛が立つのが分かりますね。それによって、黒に対し、白い部分が膨張色で目立ち、際立つので、敵に針の存在を強く示せるというわけです。実はハリネズミは、ネズミの仲間ではなくモグラの仲間なんです。顔をよく見るとモグラっぽい雰囲気がありますよね。ご飯を食べているときの歯を見るとネズミとは違う構造になっているのが分かります。口元にズームすれば、そういうことも発見できると思いますよ」。
このハリネズミはまだ生後6ヶ月。背中の針はよく見ると、長く太い大人の針と細く短い子どもの針が混在している。不揃いな毛並こそ、それは今しか撮ることが出来ない、成長過程の一瞬の発見かもしれない。生まれてから短い時間でその姿を変えるペットだから、いろいろな発見ができそうだ。そんなかけがえのない時間だからこそ4Kで残したい。
ズームして撮る。4Kは、その時の気持ちにも近づける虫眼鏡。
「体を触ろうとするとびくっとなって、細かく震えています。緊張していますね。その微細な動きも、4Kハンディカムって、ズームして寄っても手ブレしないで撮れるものなんですね、すごい。針のようになった毛がどのくらいの角度まで立っているか、その毛先とか体が、どのくらい震えているか、これは、ハリネズミがどのくらいリラックスしているかと関係しているので、ハリネズミに限らず、他の生き物も、もちろん人間もそうですが、動きを微細にとらえて見られるということは、"生き物の気持ち"を知る上で、とても大切なんです。
今、ハリネズミの毛は、細かく震えていますね。『大丈夫かなー、大丈夫かなー』って警戒しているわけです。そして究極まで警戒すると、背中の針を外に向けて体を丸め、『いが栗』のようにボール状になります。完全な球体になる直前、顔だけ出している様子が、まるで『ダルマ』のようで、とてもかわいいでしょ? この姿がネットなどで話題になり、今、ハリネズミのブームが起きていますね。
今回初めて、4Kで見ましたが、普段、ほとんどの飼い主はここまで生き物のことをじっくり見てあげていないと思います。自分の手に持ち、肉眼で見えるのは顔とか、背中くらいと、一面的ですよね。でもこうやって4Kハンディカムで生き物の目線に合わせて撮影すれば、全身を見てあげられる。おなかの細かい毛まで1本1本見えますし、よく見ると、意外とかわいい足をしてるなとか、鼻もピクピク動かして警戒しているな、とか、もっと生き物に近づくことができますね。私の仕事は「もっと動物に実際に触れてください」と伝えることですが、4Kには、触るのとはまた一味違った、別の角度からの発見があることがわかりました。もちろん、実際に触れるのが一番だと思っていますが、なかなか肉眼では見えない部分がありますから、4Kって、「虫眼鏡」みたいなとても便利なツールだと...」。
ペットに限らずズームして寄って撮りたいシーンはたくさんある。子どもはもちろん、これからのシーズンなら花見で、桜の花びらにズームするのもいいかもしれない。木々にとまる鳥の姿にズームするのもいいし、ハンディカムなら音も録れるから、さえずる声も録音できるとその場の雰囲気をまるごと持って帰ることもできるのだ。
時を超えて一緒に過ごした時間を誰とでも共有できるリアルな映像。
東京・銀座 ソニービル ソニーショールームや、ソニーストア 名古屋・大阪では、
FDR-AX30で撮影したペルシャ猫の4K映像をご覧いただけます。
※この動画は4K映像ではございません。
「次は、ペルシャ猫ですね。チンチラとも呼ばれます。この子は少し白めですが、いわゆる『チンチラシルバー』という毛色が特徴です。猫は家につく動物、といわれる通り、こうした別環境での撮影に際し、なかなかリラックスはしてくれません。でも、今回はよく落ち着いてくれました。テレビの撮影スタジオで、大きなクレーンでカメラが寄ってきたりすると、もうパニックに陥って、威嚇したり、大変です。その点、4Kハンディカムは小型なのでいいですね。生き物は、高所から見下ろされるより、同じ目線で撮ったほうが、リラックスしますからここ、見てください。私が好きなペルシャ猫の特徴は、このブルーの目です。『キトゥンブルー(子猫の青)』と呼ばれる青い目が、まるで宝石のように輝いて見えますね。4Kって、目の中の光彩までこんなに美しく撮れるんですね。かわいいなー。目の周りも、まるでアイラインが入っているみたいに、黒い線が際立って見えます」。
この猫の目はなぜ青く見えるのか。その理由は、空気中の粒子が光を拡散し、空が青く見える原理と同じらしい。いつも当たり前に見ていることでも4Kハンディカムで撮り、4Kブラビアで見ると肉眼よりも細かい部分まではっきり見えるので、新しい発見や、疑問が生まれてくるに違いない。また、臨場感あふれるリアルな映像なので、ペットを飼っていない人と一緒に鑑賞しても、発見や疑問を共有できたりする。飼い主でなくても、4Kで映るペットたちは新鮮に見えるのだ。4Kブラビアの鮮やかな色彩表現、細かな部分まで見える高精細技術の詳細はこちらから。 「毛の一本一本まで、はっきりと映っていますね。映像なのに、ついつい触りたくなる臨場感です。こうして見ていると、実物を見るよりはっきり見えるのはどうしてでしょうね?本当はもっと小さいのに、大画面で大きく見ているからでしょうかね。こんなにきれいに見えると、実物を見てほしい自分としては困ってしまいます(笑)。当社は動物の映像アーカイブをメディアに貸し出したりもしていますが、そういう映像も、4Kで撮り直さないといけない時代かもしれませんね」。
このチンチラもまだ生後6カ月。見た目は大人に近づいているが、好奇心旺盛であたりをキョロキョロ見渡す仕草はまだまだ子どもというギャップこそ、今しか撮ることが出来ないかわいい瞬間だ。実物を見る以上にリアルに見える4K映像だからこそ、成長過程の一瞬を、高画質で残したいものだ。
新幹線の騒音軽減にもつながったフクロウの羽の秘密に4Kが迫る。
東京・銀座 ソニービル ソニーショールームや、ソニーストア 名古屋・大阪では、
FDR-AX30で撮影したオオフクロウの4K映像をご覧いただけます。
※この動画は4K映像ではございません。
「最後はオオフクロウです。うわ、この飛び立とうとした瞬間、あまりの迫力に、3Dじゃありませんが、思わずのけぞってしまう。オオフクロウの特徴は、体を覆う羽の金茶っぽい色と、目の周りを"ディスク"のように丸く覆う黒い部分。そして、他のフクロウの目に比べて、目が黒くて、"黒目がち"でかわいい部分です。他の種類は、光彩の部分の色が黄色だったりするので、眼光が鋭く見えます。でもオオフクロウは瞳孔の周りの光彩も色が濃いから黒目が大きくて優しく見えるんですね。その目が4Kだとよく分かります。
他の鳥のようにバタバタせず、じっと周囲を見極めています。首が自在に曲がり、あらゆる角度に目が行き届く。耳の位置も左右異なり、周囲の情報を立体的に集める能力に長けています。そんなたたずまいには、威厳すら感じますよね。その一方で、映像のように、なでると目を閉じて、気持ちよさそうな、かわいい表情もする。魅力はそのギャップですよね」。
「肩の上にすぐ頭が付いているような、ずんぐりむっくりな姿に見えますが、実は頭を支える頚椎(けいつい)の数は、あの首が長いキリンよりも多いそうです。だからあれだけ首を動かして周囲を観察できる。ほら、4Kでこうやって見ると、リスペクトの気持ちも出てくるでしょ?
くちばしの模様まではっきり見えますね。肉眼だとぼやけてここまでくっきり見えませんから、4Kならではですね。目の上の細かな羽の一本一本が、まるで「葉脈」のように枝分かれしているのも虫眼鏡どころか顕微鏡みたいにはっきり見えますね。
あ、これが、いわゆる「セレーション(きょ歯)」の部分じゃないかな? 羽の先端がノコギリの刃のようにギザギザになっていますよね。これがあることで、空を飛ぶ際に羽と空気が触れて音が鳴る「風切り音」が低減され、音もなく、獲物に近づくことができるそうです。今では新幹線のパンタグラフに応用され、走行時の騒音の軽減に貢献しているそうですね。
この例に限らず、古今東西、人間の生活を便利にしてきた発明の多くは、生き物がヒントになっている例、多いんじゃないですか? 飛行機なんて、まさに鳥ですし、船や潜水艦なんかの流線型の形も海の生き物そのものですよね。そう考えたら、今回のように、4Kで生き物を改めて観察し直すことは、新しいテクノロジーが生まれるきっかけになるかもしれませんよね」。
かけがえのない姿を、時間を、そのまま残しておきたいと願う人の気持ちに応える4Kハンディカム。今回は人間の時間よりも早く時を刻む動物たちの姿に迫ったが、生まれてあっという間に大きくなってしまうのは、人間の子どもでも、移り変わる自然でも同じこと。かわいく撮りたい、きれいに残したいという気持ちが、被写体への思いをさらに強め、いろいろな角度から撮り、ズームなどを駆使して撮影。後から4Kブラビアの大画面で見たときに、いつもなら気付かないペットの素顔、しぐさ、そして気持ちまで分かったりする、そんな新しい発見と出会える幸福を感じることができるはず。そんな思いも、まずは撮らないことには始まらないのだが、いつでも手軽に持っていけるコンパクトなサイズを手に入れた新しい4Kハンディカムだから、きっと決定的瞬間も、いつものかわいい笑顔も、ありのままに残すことができるはずだ。
シリーズ初の4K記録対応モデルアクションカム「FDR-X1000V」も、いよいよ登場!
「アクションカム」シリーズとして初めて4K(3,840×2,160ドット:QFHD)での記録に対応するモデル。4K/30p 100Mbpsでのハイビットレート撮影が可能だ。HD撮影時のみ利用可能な電子式手ブレ補正も進化して搭載されている。アクションカムならではの臨場感ある動画を撮影できるよう、風音低減機能も初めて搭載した。なお、4K動画の記録にはUHS-I Class 3 (U3)対応のSDXCメモリーカードが必要となる。
レンズは画角170度での超広角撮影が可能なZEISSテッサーで、撮像素子は裏面照射型Exmor R CMOSセンサー、画像処理エンジンは「BIONZ X」を搭載する。動画の記録形式はMP4およびXAVC Sとなっている。
詳しくはこちら
取材・撮影協力:インナー・シティ・ズー ノア
神奈川県横浜市にある、見て、触れ合って、買える動物園「インナー・シティ・ズー ノア」。 犬、ネコ、フェレットやウサギなどの人気ペットからサーバルキャット、コツメカワウソ、ナマケモノ、アルダブラゾウガメなどの希少動物まで哺乳(ほにゅう)類・鳥類・爬(は)虫・両生類あわせて400種以上のペットを展示・販売。国内で繁殖・輸入が可能な動物は、すべてそろっており、希少種のノア施設内での繁殖にも注力している。
2014年4月〜2015年3月にご紹介した商品です。ご紹介商品がすでに生産完了の場合もございます。
商品について詳しくは、ソニー商品サイトをご確認ください。