Digital8(デジタルエイト)は、ソニーが開発した家庭用デジタルビデオの新しい規格です。記録媒体に従来からのハイエイトテープを使用する点が大きな特長。映像と音声に加えてさまざまなデータや制御信号をデジタル記録します。画質は、DV方式と同等の水平解像度500本。家庭用ビデオとしては最高レベルのきめ細かく、色鮮やかな高画質が得られます。
Digital8方式ハンディカムではハイエイトテープを使用するので、高画質のデジタルビデオ撮影をハイコストパフォーマンスで楽しむことができます。Digital8での録画時間は、記録方式(テープ走行速度等)の違いにより、従来のハイエイトテープに表示されている録画時間の半分になるので、例えば120分の従来のハイエイトテープでは60分の撮影が可能です。テープ上の記録パターンは、ビデオセクター(映像信号)、オーディオセクター(音声信号)、タイムコードなどを記録するサブコードセクターなどで構成。各セクターは、完全に独立しているので、高画質・高音質に加え、高精度な編集も可能です。また、音声の記録モードは16bit/12bitの選択が可能。高音質を追求したい時は16bit、あとでDVテープにダビングしてアフレコを追加*したい時には12bitで録音しておく、といった使い分けが可能です。
* DCR-TRV310K/TRV110Kはアフレコに対応していません。
思い出のシーンがつまった大切な8ミリビデオは、いつまでも、いつでも再生して楽しみたいものです。Digital8方式ハンディカムは、ハイエイト/スタンダード8ミリ方式ハンディカムで録画した従来の8ミリテープを再生することが可能。しかも再生中のアナログ映像は自動的にデジタル映像へと変換され、DV端子からデジタル出力することができます。DV端子を備えた他のデジタルビデオ機器やパソコンと接続すれば、DV方式のハンディカムと同様に劣化のほとんどないデジタルダビングをしたり、パソコンにデジタル映像を取り込んだりといった、デジタルビデオならではの楽しみ方を広げることができます。また、VHSデッキや8ミリデッキをDigital8方式ハンディカムに接続して、お手持ちのアナログ映像をデジタル記録することもできます。
ハイエイトテープにデジタル記録し、他機で記録された従来のハイエイト/8ミリ信号も読み取る。このコンパチビリティーを高精度に実現するために、Digital8方式ハンディカムには、新開発メカニズムが採用されています。[回転数可変ドラム]:テープの記録方式を自動検出し、記録方式に応じてドラムの回転数を変化。Digital8では4500回転/分、ハイエイト/8ミリでは1800回転/分の回転を行います。[Digital8対応ヘッド]:ハイエイト/8ミリ(アナログ)・Digital8両対応の19μmヘッドを搭載。[信号の高周波数化対応]:ハイエイトの信号が最大10MHzなのに対し、Digital8は最大21MHz。この約2倍の高周波数の信号を正確に伝達するために、ヘッド、アンプなどの最適化をはかっています。
●DCR-TRV310K/TRV110Kは、 マークの付いたハイエイトテープを使用できるデジタルビデオカメラレコーダーです。DCR-TRV310K/TRV110Kで撮影した映像はDigital8(デジタルエイト) 方式で記録されます。●DCR-TRV310K/TRV110Kでは、ハイエイト /スタンダード8ミリ 方式で記録されたテープを再生することができます。●よりよいつなぎ撮りのために、ハイエイト /スタンダード8ミリ 方式で記録した画像と、Digital8 方式で記録した画像を1本のテープに混在させないことをおすすめします。 ●DCR-TRV310K/TRV110Kの録画には、 マークの付いたハイエイトテープをおすすめします。ハイエイト またはスタンダード8ミリ テープでの録画時間は、従来のハイエイト/スタンダード8ミリ方式での記録時間の半分になります。●スタンダード8ミリテープを使用して録画した場合は、録画に使用したハンディカムで再生することをおすすめします。他のビデオカメラレコーダーで再生するとモザイク状のノイズが現れることがあります。●Digital8(デジタルエイト)方式で記録されたテープは、ハイエイト/スタンダード8ミリ(アナログ)方式のビデオ機器では再生できません。
|