ZTV様では、今回の新スタジオの設計に際して、大きく3つの基本コンセプトを掲げました。将来のハイビジョン放送を視野に入れた「HD化」と、最新のスタジオ技術である「バーチャル対応」、そして効率的なスタジオ運用を可能にする「省力化」の推進です。これらの最新のテクノロジーを採用しつつ、同時にコストパフォーマンスに優れたバーチャルスタジオを構築するために、スタジオカメラとして採用されたのがHDコンパクトカメラHDC-X300シリーズでした。
グリーンバックを配したスタジオ内に3台のHDC-X300を雲台に載せて設置。1台は出演者の撮影用、背景のバーチャル画面用に使用する2台の雲台にはカメラセンサー回路を搭載しています。これによりパンやズームといったカメラの動きに、背景のCG画像が連動して同期合成でき、臨場感に富んだバーチャル画面を生み出すことができます。また、HDC-X300はすべてスタジオに隣接する調整室からリモートコントロールされます。カメラが非常にコンパクトで、しかもカメラマンがスタジオに入って操作する必要がないので、省スペースのスタジオ設計が可能になっている点も大きな特長といえます。
|
|
|
カメラセンサー回路を搭載した雲台に設置されたHDC-X300。 |
|
スタジオカメラとして3台のHDC-X300を使ったバーチャルスタジオ。 |
|