徳島における最も魅力的な映像コンテンツは、やはり毎年8月に開催される「阿波踊り」です。前述しましたように、2006年は撮影こそハイビジョンで行いましたが、放送はダウンコンバートしたものでした。ですが、2007年7月にハイビジョン中継車も完成し、ハイビジョンのままで放送する予定です。
4日間の開催中、毎日3時間「踊り桟敷」に4式のHDC-1500を配置してハイビジョン生中継を行いたいと思っています。また、いろいろな桟敷での踊りの様子などはHDW-750を使って撮影した映像を挿入しながら、より魅力的な番組として視聴者に提供したいと考えています。2006年に放送したダウンコンバートした映像でも評判でしたから、ハイビジョン放送では、さらに臨場感あふれる映像を楽しんでもらえると期待しています。
また、デジタル放送のもう一つの特長であるデータ放送サービスも2007年6月に開始いたしました。ハイビジョン放送とはまた違う視聴者サービスにしていきたいと考えています。
ところで、当社では「阿波踊り」や高校野球などの取材・放送では、地域のケーブルテレビ局とネットワークを組んで共同制作しています。このネットワークに加盟する局には、HD化への取り組みが簡単ではないところも少なくありません。ソニーには、取材・編集システムだけでなく、共同で運用できる送出システムなど、ケーブルテレビ局のHD化をサポートする機器や提案を期待しています。 |