ソニー製品情報
1997年に誕生した1/2インチHDデジタルVTRフォーマト“HDCAM”は、その機動力、映像クオリティー、優れた操作性により、HDコンテンツ制作の可能性を広げできました。
第二世代のHDW-750、HDW-2000シリーズでは、さらなる小型・軽量・低消費電力化を実現。そして、地上デジタル放送の普及やHDV機器の登場などにより、HD制作の領域がますます拡大・多様化するなか登場したHDW-1800シリーズでは、2000シリーズの機能を集約しながらもHDV入力や、2-3プルダウン出力など、このような変化に対応する機能を新たに搭載しました。
このように“HDCAM”は進化を続け、SDからHDへのマイグレーションの提供、高い信頼性・安定性、豊富なラインアップにより、HDコンテンツ制作のスタンダードフォーマットとして、全世界で43,000台*(2008年8月末現在)のHDCAMが活躍しています。
*「HDCAM-SR」、「シネアルタ」を含む
1982年の“アナログベータカム”の発売開始から、ソニー放送業務用1/2インチVTRフォーマットは、デジタル技術・画像圧縮技術の革新により、デジタルベータカム、ベータカムSX、MPEG IMXを実現し、コンテンツ制作における高画質化、効率化、機動性といったニーズに応え続けてきました。
そして、この1/2インチVTRフォーマット技術が結集し、HDCAMへと進化しました。
HDCAMは、1/2インチテクノロジーで培った信頼性・安定性・操作性をベースに、SD制作と変わらぬ機動力で、HDの映像クオリティを提供します。
HDCAMフォーマットでは、信頼性のある従来のベータカムシリーズ同様に12.65mm幅のテープを使用しています。トラックピッチ21.7μm、ドラム回転5400rpmという余裕のあるテープフォーマットです。
新開発の高性能ヘッドとダイナミックトラッキング(DT)技術により、高密度記録・再生を高い信頼性で実現しています。また、HDCAMフォーマットでの記録再生に加え、SD1/2インチVTRフォーマット記録テープの再生を実現しました。
さらに、アップコンバーター/ダウンコンバーターの搭載により、映像資産の有効活用、SD・HD混在期間の柔軟な対応、HD化への段階的な設備更新を可能とします。
HDCAM画像圧縮技術の採用により、Lカセットで最長124分、Sカセットで40分(ともに59.94iモード)の長時間記録が可能です。ドラマ番組やスポーツ番組といった番組制作から報道制作まで、HDコンテンツ制作における幅広い運用を実現します。
カムコーダー、据置型VTR、ポータブルVTR、コンパクトプレーヤーといった幅広いラインアップをご提供し、多様化するHDコンテンツ制作ニーズにお応えします。
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ご利用条件