商品情報・ストア空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display) 事例紹介 NTT東日本・NTT ArtTechnology様

NTT東日本・NTT ArtTechnology様

文化芸術をデジタルアーカイブし、空間再現ディスプレイで精緻に表現

NTT東日本グループ様は時とともに失われつつある文化財のデジタル化による保護・活用を通じて、新たな形での地方創生に取り組んでいます。今回、空間再現ディスプレイを使ったデジタルアーカイブの取り組みについてお話をうかがいました。

*掲載内容は2025年1月時点のものです

Digital×地域文化への貢献

株式会社NTT ArtTechnology
代表取締役社長 国枝 学 様

NTT東日本グループは、地域の価値ある文化や芸術をデジタル化して「守り」、先進テクノロジーを用いて発信することで「活かし」、地域と地域、地域と世界を「つなぐ」ことを目指しています。
このような文化芸術作品のデジタル化とその活用を通じた地域活性化のコンセプトを体現する展覧会、「Digital×北斎【急章】その2」展「真正の画工 創造と革新の道」を開催中です。(※)この展覧会は葛飾北斎が絵画の域を超え、時空間演出にまでいたった北斎の生涯の道のりを紹介しています。今までも「Digital×北斎」展は開催していましたが、今回はその集大成となっています。

※2024年11月9日(土)~2025 年3月30日(日)  NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて

葛飾北斎の作品をいかにダイナミックに、精細に表現するか

我々の事業の一つに文化財のデジタル化があります。現代の高度なデジタル技術を活用することで、経年劣化・災害などによる破損が発生した際にも、後世に文化財を残すことができます。
葛飾北斎の作品についてもデジタルアーカイブ化を進めており、岩松院本堂天井絵「鳳凰図」(通称:八方睨み鳳凰図)などを株式会社アルステクネと連携し、保存してきました。今回は、長野県小布施町にある北斎館でしかご覧いただけなかった東町祭屋台・上町祭屋台およびその天井絵をデジタルアーカイブ化し、本展への展示を企画しました。
企画当初、立体物である東町祭屋台・上町祭屋台の3Dデータをいかに展示するかに頭を悩ませていました。というのも祭屋台という立体作品をダイナミックに、かつ、天井絵を単体ではなく、祭屋台本体の中でご覧いただきたかったのです。そう考えていた矢先にソニーの担当者から空間再現ディスプレイを紹介されました。

上町祭屋台(長野県宝)
小布施町上町自治会所蔵・北斎館寄託

上町祭屋台飾人形「皇孫勝」「応龍」

東日本電信電話株式会社ビジネス開発本部営業戦略推進部
戸高 功資 様

より作品を際立たせるための表現方法やデバイスに関してはいくつか調査してきましたが、実際に空間再現ディスプレイで3Dデータを見たときに、精細さや画面から浮き上がったときの没入感が圧倒的で、「これはぜひ活用したい」と即座に思いました。

デジタルアーカイブで360度、細部まで伝える

ICCでの展示では、空間再現ディスプレイと、ゲーミングコントローラーを使用して360度、さまざまな角度で上町祭屋台を鑑賞することができます。本展覧会は、幅広い年齢層のお客様にご来場いただいているため、操作いただきやすいようにPOPを作成し、掲示しています。

上町祭屋台は、実際に北斎館でご覧いただけますが、保存の関係でガラスを隔てて鑑賞する形となります。また、祭屋台はとても大きいため、 2階部分を詳細に見ることができません。しかし、ICCでの展示では空間再現ディスプレイによってさまざまな角度から祭屋台を鑑賞できるため、 2階部分も自由な角度から鑑賞でき、通常では見られない祭屋台の底面などもご鑑賞いただけます。これがデジタルアーカイブのよさだと感じています。

東日本電信電話株式会社ビジネス開発本部営業戦略推進部
加藤 玲香 様

より多くの方に文化芸術を届け、地域と地域を「つなぐ」

コミュニケーションをテーマにしているICCにおいて同じ空間を共有したまま、対話できることは非常に大切なことです。空間再現ディスプレイではデバイスを装着せずに立体視が実現でき高精細に天井絵も映し出せるため、理想的な表現方法だと感じています。
また、お客様にお話を伺うと、小布施町の北斎館に行かれた方に本展に来ていただいたり、本展をご覧いただいた後で小布施町に足を運んでいただいたりといった形で、地域と地域を「つなぐ」ことをまさに体現できており、非常に嬉しく思います。

今後は、空間再現ディスプレイも新しくアップデートしていくと伺っているので、新しい機能も上手く組み合わせながら、文化芸術のデジタルアーカイブならではの魅力・価値をもっと多くの方に伝えていきたいです。その結果、地域と地域、地域と世界をさらにつなぐことができればと思います。

ELF-SR2(27 型)

空間再現ディスプレイ ELF-SR2は、ソニー独自の視線認識技術により、裸眼のままでもクリアで色鮮やかな立体視を再現するディスプレイです。あたかもそこに実物が存在するかのような画像描写で、プロダクトのデザインにおけるイメージの制作や共有、商品プロモーションにおけるデザイン・機能訴求といった用途で、新たな可能性をもたらします。

空間再現ディスプレイ
ELF-SR2(27 型)

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