商品情報・ストア空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display) 最新情報

最新情報

2024年3月25日

ソニーマーケティング株式会社

「空間再現ディスプレイ 対応アプリ/プラグイン/SDKアップデートのお知らせ」

平素よりソニー製品をご愛用頂きまして、誠にありがとうございます。
この度、空間再現ディスプレイELF-SR2/ELF-SR1に対応したアプリやプラグイン、SDKをアップデートし、新機能の提供を開始しました。

(1) 空間再現ディスプレイPlugin for Preview対応ソフトの拡充

空間再現ディスプレイPlugin for Previewはデジタルコンテンツクリエイションツールを用いて制作した3Dデータを空間再現ディスプレイで立体表示するためのプラグインです。このプラグインを使用することで、3Dデータを立体視することができ、2Dモニターでは確認が難しい複雑な曲線や立体構造のモデリング、自然で滑らかな動きのアニメーション制作をより高い精度で確認することが可能になります。この度、昨年リリースしたAutodesk®Maya®対応プラグインの最新バージョンを公開しました。

Autodesk Maya対応プラグインの進化点

・リアルタイムでのデザインレビュー:

制作画面をダイレクトに空間再現ディスプレイに描画できるようになり、読み込み時間なしでリアルタイムに立体視でのデザインレビューが可能です。これにより、デザインの進捗を素早く確認し、制作品質を向上させることができます。

・さまざまなデバイスでの操作:

キーボード、ゲームパッド、DUALSHOCK®4、DualSenseなど、さまざまなデバイスでの操作が可能となり、表示されているモデルの位置や角度などを直感的に変更できます。

・Maya シーンの直接表示:

新しいバージョンでは、空間再現ディスプレイへの立体描画プロセスが見直され、Mayaの制作画面をダイレクトに描画できるように進化しました。以前のバージョンでは空間再現ディスプレイへの反映が難しかったMaya独自のオブジェクトデータも最新バージョンでは空間再現ディスプレイ上で表示できるようになり、複雑な曲線や立体構造のモデリングが高精度で確認できるようになりました。

幅広いソフトウェアに対応

Autodesk 3dsMax®、ZBrush、Blenderにも対応し、3Dデータ制作でより幅広く活用できます。空間再現ディスプレイと強化されたプラグイン群は、さらなる3DCG制作の業務の効率化と品質向上に貢献します。クリエイティブなプロセスをより直感的かつ効果的に進め、新しい視点での3Dデータ制作が可能です。

リリース対象プラグイン

  • 空間再現ディスプレイPlugin for Preview (ZB) ver1.00 - ZBrush対応プラグイン
  • 空間再現ディスプレイPlugin for Preview (3ds) ver1.00 - Autodesk 3dsMax対応プラグイン
  • 空間再現ディスプレイPlugin for Preview (BL) ver.1.00 - Blender対応プラグイン
  • 空間再現ディスプレイPlugin for Preview for Maya ver. 2.00 - Autodesk Maya対応プラグイン

プラグインのダウンロードはこちら:
https://www.sony.net/Products/appselect-spatial-reality-display/jp/category/dcctool/?locale=ja_JP別ウィンドウで開きます

(2) Spatial Reality Display Player機能アップデート

Spatial Reality Display Playerは、手軽に3DCGモデルを空間再現ディスプレイで表示できるアプリケーションです。今回のアップデートでは展示やプレゼンテーションに最適な機能が追加され、イベントや商品展示など、さまざまなシーンでの活用が可能となりました。

● 展示会機能の強化

  1. モデル背景の追加:モデルの背景が選択可能となり、より立体感ある空間映像とモデルの世界観を表現できるようになりました。
  2. BGM機能:モデル再生中にBGMやナレーションを流すことが可能になりました。説明員が不在の環境でもナレーションを通じてモデルの説明を行うことが可能です。
  3. デモ機能:複数のモデルを選択し、連続再生することが可能です。モデルの背景やライティング、BGMや再生する秒数など、複数のパターンを登録でき、より効果的なプレゼンテーションや展示会が可能となります。

※4月リリースのバージョン1.2ではマウスの操作性が改善し、マウスで操作出来ることが広がります

Spatial Reality Display Playerのダウンロードはこちら:
https://www.sony.net/Products/appselect-spatial-reality-display/jp/appDetail/3dcg-viewer/d864978d7f2d46c6/?locale=ja_JP別ウィンドウで開きます

(3) SDKがOpenXRに対応

SDKは3月25日にリリースしたバージョン2.3.0で新たにOpenXR(OpenGL、およびDirectX12)に対応しました。既存のOpenXR対応アプリケーションとの互換性が向上し、より幅広い範囲で空間再現ディスプレイを活用できるようになりました。

SDKのダウンロードはこちら:
https://www.sony.net/dev-srd別ウィンドウで開きます

(4) ELF-SR2は45度に加えて90度(垂直)の設置角度での利用が可能に

※『ELF-SR1』は非対応です

1.設置性の向上

VESA規格に対応したモニタースタンドを使用した垂直の設置や、壁掛け、展示用に什器に垂直に埋め込んで使用することが可能になりました。

2.活用機会の拡大

従来の斜めの設置角度は、コンテンツを上下左右に回り込みながら俯瞰的に見ることで、全体像や立体構造を把握する用途に適していました。垂直の設置角度は、水平方向に奥行きの感じられるコンテンツや、ステレオスコピック映像(サイドバイサイド方式など)の再生に適しています。
※ステレオスコピック映像の再生には別途有償の他社製アプリケーションが必要です

3月25日にリリースしたバージョン2.3.0で本設定に対応したコンテンツを作成可能です。

(5) GitHubにSpatial Reality Display Plugin for Preview (BL)のソースコードを公開

Spatial Reality Display Plugin for Preview (BL) のソースコードをGitHub上で公開いたしました。これにより、利用者はソースコードを活用して機能の追加や使い勝手の向上を行うことが可能です。

GitHubリポジトリへのアクセスはこちら:
https://github.com/sony/SR-Display-Plugin-Preview-BL別ウィンドウで開きます

(6) パートナーの対応アプリケーション追加

空間再現ディスプレイに新規のパートナーアプリケーションが追加されました。さまざまな用途に使えるアプリケーションをぜひお試しください。

1. 3D Viewer for Sketchfab

3Dコンテンツの公開、共有サイトであるSketchfabにアップロードされたデータを空間再現ディスプレイ上で表示できるビューワーアプリケーションです。

2. Cancer Reality SRD

医療現場での説明や学習ツールとして使える医療教育アプリケーションです。
提供:帝京大学冲永総合研究所Innovation Lab, Holoeyes株式会社

他社商標について

OpenXRおよびOpenXRのロゴはKhronos Group Inc.が所有権を持つ商標であり、中国、欧州連合、日本、ならびに英国における登録商標です。
Autodesk、オートデスクのロゴ、3ds Max、Mayaは、米国およびその他の国々における Autodesk, Inc. およびその子会社または関連会社の登録商標または商標です。
ZBrush、およびZBrushロゴはMaxon Computer GmbHの登録商標です。BlenderはBlender Foundationの商標または登録商標です。