ソニーストアに来てよかった、
あなたに聞けてよかった、
という声が励み
ソニーストア 銀座
スタイリスト
松下 瞬 Shun Matsushita
大げさではなく、この仕事が天職だと感じています。
もともと音楽が好きで、通学ではいつもウォークマン®にお世話になっていましたし、大阪の梅田に行くたびに「ソニーストア 大阪」をよく利用していました。
学生の頃に自分で買ったソニー製品で衝撃的だったのは、いまでも鮮明に覚えていますが、2006年に発売された「MDR-EX90SL」というインナーイヤーヘッドホンです。究極の装着感を得るために開発担当者がオリジナルの耳型を何十個も作ったというマニアックな製品で、びっくりするくらいの高音質でした。
その後、好きが高じて、学生時代には家電量販店でソニーのヘルパーとしてアルバイトをしたこともあります。その時の接客の仕事がすごく楽しくて、「チャンスがあればソニーストアで働いてみたいな」と考えていたんです。
学校を卒業後は、携帯電話のキャリアショップに勤めましたが、転職を考えはじめていたところで、ソニーストアのスタイリストの求人を見つけ、すぐに応募しました。あの時の自分に声をかけられるなら、「よし、キミの選択は正しいぞ!」って伝えたいですね。「7年経っても楽しく働いているよ」って。
入社後の3か月研修では、家電量販店とは違う直営店舗ならではの接客や店舗作りを学ぶことができましたし、オーディオ関連の勉強会では、設計者から直接製品知識や使いこなし術を学ぶ貴重な機会にも恵まれました。
その後も、もともと関心が強かったこともありますが、とくにサウンド・シアター関連の製品については学ぶ機会が多くありました。先輩スタイリストや時にはOBの方々、設計者を含めた大先輩たちから直接学ぶ機会に恵まれて、どっぷりハマっていった感じです
たとえば、スピーカー。僕も大好きなスピーカーで「SS-AR1」という最上位機種があるのですが、その音を設計者の視聴室で聴かせてもらった時の感動と言ったら……、もう言葉に言い表せないくらいですが、こういった感動をお客様に伝えて共感してもらい、製品のご紹介やご提案をさせていただくのがスタイリストの仕事だと認識しています。
ソニーストアのスタイリストに求められている資質とは、音楽や映像、写真などのコンテンツを率先して楽しみながら、その楽しさをお客様と共有できることだと考えています。でも、独りよがりであってはいけませんし、知識がアンバランスでもいけない。
ソニーストアへお越しのお客様は、さまざまなソニー製品をご愛用いただいている場合が少なくないんですね。なので、製品を横断した知識を求められることも増えてきています。
たとえば、「何世代か前のウォークマン®の音楽ファイルを新しいパソコンに移行するにはどうすればいいか」というご相談などもよく承ります。こうしたご質問への答えというのはひとつではなく、ご利用のウォークマン®や録音方法に合わせた作業が必要になってきますので、それぞれへの重層的な知識が必要になってきます。
そのため、スタイリストの仕事は常に最新の知識を上書きしていく必要があり大変ですが、お客様をご案内した帰り際に「ソニーストアに来てよかった」「あなたに聞けてよかった」とお声をかけていただくこともあり、とても励みになっています。
現時点で自己評価すると、自分の強みを活かした仕事ができていると思うので、100点満点中の80点。あとの20点は、これからの自分の伸びしろのために残し、日々頑張っていこうと思っています。