産休・育休からの復職。
時短勤務で仕事と育児を両立
ソニーストア 銀座
スタイリスト
足利 奈美 Nami Ashikaga
科学館でのアテンドや中小企業で秘書をしていたので、接客の経験はありましたが、とくにソニー製品に詳しいわけでもなく、AV製品に関するリテラシーが高いわけでもありませんでした。
それなのになぜソニーで働きたいと思ったのか……。以前ソニーのショールームがあった銀座のソニービルは、待ち合わせ場所としてよく利用していたこともあって、身近に感じていたこと。あとは、世界的に有名なソニーという会社への憧れと信頼でしょうか。
私のように入社時に知識がゼロでも活躍している先輩がいることを知って、イチからチャレンジしてみようと思いました。
実際に入社後は研修も充実しているので、専門用語を理解できるようになりました。その後もさまざまな勉強会や研修があるので、製品知識や接客スキルを学べます。
私はスタイリストであると同時に、「接客品質向上チーム」のリーダーとしても活動しています。
「接客品質向上チーム」とは、店舗全体のお客様満足度を上げること。
ソニーストアでは、新卒入社の人、中途入社の人など、さまざまな背景のスタイリストが働いています。色々な個性が集まる中で、ソニーストアのスタイリストとしての価値観や行動のあり方は統一していきましょう、というわけです。
たとえば、あいさつひとつでも、直すべき課題点があれば、それをメンバーの間で共有して浸透させることが重要になってきますよね。
私は、製品知識もまだまだな部分がありますし、スタイリストとして自分の接客が100点ではないと思っています。でも、「接客品質向上活動」は後輩の育成にも関わる重要な任務。私に指摘された人に素直に受け止めてもらえるように、自分の行動言動にはいつも気を配っています。
同僚に対しても、お客様に対しても、仕事をする上で大切なのは相手の気持ちに寄り添うことかもしれませんね。
入社後に結婚して、「産休」と「育休」を2回ずつ取得した後に、正社員になったことには自分でも驚いています。
「産休」と「育休」で2年間のブランクができましたが、ソニーストアは小さな子どもがいる女性にも働きやすい環境です。
子どもが12歳になるまで短時間勤務を取得できるので、通常勤務より早く退社できるのも嬉しいですね。おかげで保育園のお迎えにも行けますし、仕事と家事を両立させるのにも役立っています。
ただ、短時間勤務をしていると、閉店後の展示替え作業などはできませんし、いつも周りに助けられて働いています。子どもが熱を出して早退しなければならないような時でも、逆に子どもの体調を気遣ってくれるメンバーも多く、「本当に働きやすい職場だな」と実感させられます。もちろん、そのぶん、自分ができることは時間内に精一杯やろうといつも心がけています。
育児と仕事を両立させるのは簡単ではありません。でも、がんばりすぎてバランスを崩してしまうとよくないと思うので、職場でも家庭でも笑顔でいられる余裕をもって毎日を過ごそうと意識しています。
それから、これは私も楽しみにしているのですが、子どもが小学生になるタイミングで、会社からランドセルが贈られるそうです。ソニーの創業者のひとり、井深大さんは、教育にも熱心だったと聞いていますし、そういう社風がソニーストアにも息づいているのを感じますね。
ソニーのデジタル一眼カメラやハンディカムは子どもを撮影するにもぴったりです。我が家でも大活躍です。