【FX3特別企画】 なぜ、今、FX3を選択するのか。第一線で活躍するプロフェッショナルがその理由を紐解く (12/6LIVE配信)

ソニーストア銀座動画配信スタジオより、澤田挨拶。
今年発売になりましたクリエイターが求めるシネマの印象的な映像表現と、優れた操作性を実現したCinema Lineシリーズ最小最軽量のフルサイズセンサーカメラFX3について、映像作家の齋藤汐里氏を招き、どういった仕事で映像制作を行っているのか、なぜ今FX3を選択するのかなど、テーマに沿って、「仕事がこなせるカメラ、現場での対応力が高いカメラ=FX3」となる理由について語っていただく。
LIVE配信中、チャット欄での質問も受け付ける。

ゲストの齋藤汐里氏、挨拶。
齋藤氏のプロフィール紹介。

アメリカの大学で4年間舞台芸術の勉強をした後、日本に帰国。その後テレビ業界に就職し、日本テレビ「アナザースカイ」をはじめとする海外での撮影をメインとしたドキュメンタリー番組に多く携わる。
2016年、結婚を機に再度アメリカに移住。2018年からニューヨークに拠点を構え、CM・テレビ番組・ウェブ動画など、幅広いジャンルの映像制作を手がける。2021年5月より、動画編集を学びたい女性の為のプラットフォーム「mimosa(ミモザ)」を立ち上げ、女性に新しいキャリアの選択肢を提示し、経済活動の循環を生むことをミッションに運営している。

齋藤氏の仕事について具体的に伺っていく。

齋藤氏の動画作品をまとめたものを紹介。
3本の作品が流れる。作品を見ながら齋藤氏が解説を行う。
全て2021年に制作した作品。1本目はブロードウェイの俳優たちと制作したアジアンヘイトに対するメッセージ作品、2本目は廃業寸前の今治のタオル工場を買い取り、タオル作りをしたことのなかった夫婦が一からタオル作りを行っている様子を紹介した作品、3本目は「旅するおむすび屋さん」と題し日本全国を巡っておむすびにまつわる食文化を探して旅している女性を撮影した作品、そのような唯一無二の活動意義を掲げている人々と映像作品を作る仕事が多いと話す齋藤氏。
映像作品は全て企画段階から携わることが多く、映像を作ろうと思われていなかった人々のコンセプトを伺い、映像作品として提案することが多いとのこと。映像の最大の魅力は、よりたくさんの人々に伝えられるということだと考えている為、そのような方々を発掘して世にお届けしたいという想いから企画段階から関わることが多いのだという。

活動目標をスライドで説明していく。

「文化をつくる映像」
齋藤氏は、女性であることやアメリカに住んでいるというようなマイノリティな部分やネガティブに見える部分等を強みとして受け取り、自分にしか提供できない価値があるのではと考えるようにしており、そこから新しい文化が作っていけるのではと考えている。ただ見て終わりという映像ではなく、その先に誰かの行動になるような映像を作りたいという想いから活動していると話す。

そのような齋藤氏の映像制作活動に関して、より詳しく下記3つのテーマに沿って伺っていく。

・女性×映像の可能性
・カメラ沼へようこそ
・映像って楽しい!

「映像×女性の可能性」について

これまでにも結婚や出産、高齢になっていくことにより、映像制作の仕事をドロップアウトしなければいけないのではという漠然とした不安を抱えていた齋藤氏。コロナの影響で外での映像撮影の仕事が全くなくなった時に、映像編集の仕事に切り替えていくことになり、100%在宅勤務で自分の時間を見つけられれば誰でもできるということに気づく。
そのことから、映像業界に女性クリエイターを増やしたいと思うようになる。特に女性は、配偶者の転勤や妊娠・出産・介護という部分で自分のキャリアを諦めないといけない人が多い中で、映像制作であれば生涯続けていける新しいキャリアパスとして提示できるのではないかと思うようになったとのこと。
そこで、「mimosa(ミモザ)」という動画編集の女性限定オンラインスクールを今年の5月からスタートした。全10回(10週間)で編集の基礎を学ぶというもの。これまでに2期開催し、約60名の生徒が受講。
自宅で仕事ができるので、環境が変わっても働きやすいということがひとつのメリット。

「mimosa(ミモザ)」ではどのような活動をしているか。

編集の基礎を勉強するということが主になるが、編集ができるようになると自分で撮影がしたくなる方も多く、別途撮影の合宿等を開催している。
今年9月に行われた鎌倉での撮影合宿の様子が何枚かの写真で映し出される。
写真に写っているひとりの女性の方にクライアント役になっていただき、初日はヒアリング・構成作り、2日目は撮影、3日目に編集・提出というスケジュールで実施したとのこと。

2つ目のテーマ「カメラ沼へようこそ」について伺っていく

齋藤氏は元々はカメラが好きという訳ではなかったが、作品を作りたい、世界観を届けたいという部分から撮影にも挑戦したいと思うようになりカメラに入っていったという。
齋藤氏が実際に使用しているカメラの機種を紹介。
「Cinema LineカメラFX3」と「α7 III」を使用している。画面に使用機種2台が映し出される。

今回はなぜ、FX3をメインカメラとして使用しているかを伺う。

1. 長時間収録ができる
これまでのαシリーズで撮影していると一定の時間を超えるとRECが止まったり、熱暴走で止まってしまうこともあるが、齋藤氏はよくドキュメンタリーのインタビュー等で長くカメラをまわしていることが多い為、必須事項だと思いFX3に切り替える判断に至ったとのこと。
インタビューの話に夢中になった際も、途中でRECが切れていることがないという安心感がある。
2. 操作が簡単
複雑な機能がなく、明解というところが気に入っているとのこと。

また、使用されているレンズについて伺う。

24-105mmのズームレンズと85mmの単焦点レンズを使用している。
その2つのレンズを基準にし、その他はレンタルをしているとのこと。
今回、SEL85F14GMのレンズを使用し撮影された作品を紹介する。
「粋な女子道」という映像作品を見ながら解説を行う。
これはオンラインスクール「mimosa(ミモザ)」の撮影合宿で制作された作品。
被写体の女性が「粋」という言葉とコンセプトをテーマに活動をされており、「粋=自分を整えること」と解釈されているので、それを叶える映像ということで制作された作品だという。

次に、齋藤氏が撮影時に心がけていることについて伺う。

齋藤氏が撮影時心がけていること3点が画面に映し出される。
1. 取材対象者の歴史を知る
取材をする相手の背景を知るということを大切にしている。限られている時間の中で基本の情報で終わってしまうのはもったいないことで、相手のことを学んで取材に望むことにより取材対象者へのリスペクトにもなる。そこで新しい情報や誰も聞いたことがないことを引き出せるのは取材者の特権であり、腕の見せ所。
2. 内面を撮る
映像は、撮影者も被写体の方も内面が透けて見えてしまう。自分を良く見せようと言う部分や嘘っぽい言葉は全て映像に出てしまうので、相手の本心をきちんと描くこと、内面の部分を大事に撮影することを心がけているとのこと。
3. 1番の応援団になる
映像を作るということは、プロモーションだと特に、クライアントの活動や商品を世の中に広める上で、それを応援するという役職であると思っているという。ただ撮ってかっこ良く繋げて仕上げるということではなく、その対象者や商品への想いに共感し、応援する存在であることを心がけている。

FX3だからこそできる表現について伺っていく。

齋藤氏はドキュメンタリーを撮影することが多いが、その際に大型のカメラで撮影すると、取材対象者にとても緊張感を与えてしまう。なるべく素の状態を撮影したいというところで、FX3は相手が緊張しないサイズ感であるけれども、プロ仕様であるという絶妙な良いラインだと話す。
もう一つは起動力。撮りたい瞬間にすぐに撮影ができるというところがすごく大事なところだという。
そのことを踏まえて、FX3はベストパートナーであるとのこと。

「mimosa(ミモザ)」の受講者も何名かFX3を購入されているということで、その方々についての話を伺う。

受講者は映像制作について駆け出しの方が多いが、FX3を使用していると取材先でも一目を置かれることが多く、受講者の自信にもなり、クライアントへの安心感にも繋がるという点が一番大きい魅力。また、FX3はムービーに特化しているので、カメラは触ったことがあり写真は好きだという方が映像を始める際にこれ1台でムービーが撮れるという安心感があり、そこが愛される点ではないかということ。

ここからは、視聴者からの質問に答えていく。

質問1:基本はS-Log3か、S-Cinetoneかどちらの撮影が多いか。
齋藤氏の回答:S-Cinetoneが多いが、作品によって使い分けている。その時に表現したい質感が違うので作品にあったトーンを選んで設定している。
澤田より、S-Cinetoneは撮りっぱなしで良く楽なので、初心者の方にも使いやすいのではないかとコメント。

質問2:先ほど流された1本目の作品はFX3で撮影したものか。
齋藤氏の回答:(1本目の作品を見ながら解説)1本目の作品は特殊で、ビンテージのFX6とFX3を交ぜている。
ストーリーの構成上、白の背景のシーンはファンタジーの要素を取り入れており、自信に満ちたよりきれいな映像にしたくて、FX3を用いている。前後のリアルな世界はビンテージのカメラを使い、現実のハードな世界観をざらっとした質感で表現しており、2つのカメラを使い分けている。

質問3:現在ZV-1を使っているが、FX3でも使うことができるか。(これから動画を始めていこうといういう方の質問)
齋藤氏の回答:どのカメラでも設定は同じなので、ZV-1を使いこなせているのであればFX3へもスムーズに移行できると思う。映像がきれいになったという驚きと楽しさが生まれると思うので、ランクアップとしては良いと感じる。
澤田より、FX3は業務機として出ているが、初心者の方にも問題なく使っていただけるモデルになっていると補足コメント。

質問4:ソニーストア名古屋でも販売しているかどうか。
澤田の回答:販売している。

質問5:作品を撮るときはどのくらい収録しているか。
齋藤氏の回答:インタビューは1時間に収めるようにしている。インタビューされる側も疲弊するので、事前に情報を集めておいて限られた時間の中で聞きたい質問だけを行うということを意識している。

質問6:一眼レフカメラで撮る動画ではなく、FX3でないと撮れないような動画はあるか。
齋藤氏の回答:形状の違いでいうと、FX3はトップハンドルがとてもユニークだと思う。起動力という意味で、三脚に固定しない撮影だとすごく便利。

質問7:アメリカで活動される上で大変なことはあるか。
齋藤氏の回答:全てが大変。アメリカはいろいろな人種の方がいるので、どんなメッセージをどう伝えるかでもいろいろな受け取られ方や発し方があるので、それが大変でもあるが、楽しくもある。

質問8:「mimosa」の卒業生でプロとして活動されている方がいるか。
齋藤氏の回答:3ヶ月の講義を経て、人気のあるYouTuberの編集者になったり、活躍されている方はたくさんいる。

質問9:女性クリエイターとして活動される上で女性だからこそ大変だったことはあるか。
齋藤氏の回答:体力は男性に劣る部分があるので、山に登ってかっこ良くドローンを飛ばしてという撮影は、女性は少し弱いかなと思う。それが全てではないので、そこに拘らず自分の強みや好きな部分を伸ばしていくという発想でやっていくと良い映像に出会えると思う。

ここで一旦質問の回答は終了して、3つ目のテーマ「映像って楽しい!」について伺っていく。

まず用意された動画を見ながら解説する。
セルフマッサージのメソッドを開発された女性を取り上げた映像作品。キャッチコピーが「毎日の5分が5年後の自分を変える」というマッサージ方法。自分の手で自分の体をマッサージする時間を毎日作ることで、自分と向き合う時間を設ける中で体や精神を良くしていくことを打ち出している。
半年間このマッサージ方法を実践されているいろいろな目標を持った6名の女性に密着しており、自分と向き合う時間を設けると半年後にどう変化するかを映し出した作品になるという。
この映像作品を踏まえて、「映像って楽しい!」というテーマについてスライドを見せながら話す。
1. 自分の好きが丸ごと「個性」になる。
映像を作る上で、興味がある人が作る映像と興味がない人が作る映像では、圧倒的に興味がある人が作った映像の方が面白いので、自分が好きだと思うことが個性になり強みになると思う。その個性が全て活かせるものが映像であると思っているとのこと。
2. 最前列で学び、多くの人にその魅力を届ける
映像の仕事をすることによって映像を通して自分が触れて来なかった世界を見せてもらえる、会って話が聴けるなどは、映像をやっていく上での特権であり楽しい要素であると思う。
3. 多くの出会いの中で、新しい価値観に触れる
自分が見ている世界を一歩外に出ると全く知らない世界が広がっているが、それを知ることはなかなかできないので、映像の仕事をしていく中で自分が知らなかった世界を見たり体験したことが自分の肥やしになっていく。それを映像にして発信することにより、更に多くの方々に知ってもらうことができるというのは、先ほど話した「文化を作っていく、新しい価値観を提供する」というものに繋がっているので、映像って楽しいということを声を大にして伝えたい。

ここで、齋藤さんにとって映像とは?について伺う。

「映像とは人生を豊かにするツール」というスライドを映す。
いろいろな世界に触れることで、世の中にある普通という概念が壊される。普通というものに縛られて苦しんでいる人もいると思うが、一歩外に出ると何でもありで当たり前ではないことも多い。
映像はカメレオンのような職業だと思っているので、誰とでも仕事ができることが特権であり、楽しくもある。

齋藤さんにとってFX3とはどういう存在か?について伺う。

「FX3は相棒であると話す齋藤氏。自分が届けたいストーリーを世の中に届けてくれる為の相棒。

ここからはまた質問への回答を行なっていく。

質問10:撮影時の設定のこだわりはあるか。
齋藤氏の回答:こだわりは設定というよりは、取材者についてなど中身の方を重視する。

質問11:今までFX3を使用して熱暴走をしたことはあるか。
齋藤氏の回答:すごく暑い暖房の効いた部屋で撮影した時に熱暴走したことがある。北海道で撮影した際に、外が寒く中がすごく暑かったので、暖房の下での撮影時は気を付けないといけないと思う。

質問12:(セルフマッサージの動画について)このドキュメンタリーは何人で撮影したか。
齋藤氏の回答:基本的には1人か2人とのこと。最後の取材対象者6名が集まる現場では2名の3カメ体制で撮影を行った。

質問13:どのように人と繋がり、映像が作れるようになるか。
齋藤氏の回答:魅力的な人はどこにいるかというニュアンスの質問であれば、意外と近くにたくさんいると思う。その方に話しかけるのはなかなかできなかったりするが、映像は最高の口実で、映像を撮るという理由で話しかけると多くの人は快諾してくれる。映像を撮ることを口実に面白い人と繋がっていけると楽しいと思う。

質問受付を終了。

今回紹介したFX3を実際に体験したい方へ、全国のαプラザ/ソニーストア店舗を案内。

αプラザは、初心者の方からプロとして活動されている方まで、カメラに携わる全ての方の写真や映像活動を支援する場。商品の体験や購入の相談、購入後の撮影サポートとしてメンテナンスやカメラスクール講座などのサービスを提供。α本体や様々なレンズ体験が可能。
全国5か所の店舗案内を表示。
ソニーストア銀座
ソニーストア札幌
ソニーストア名古屋
ソニーストア大阪
ソニーストア福岡天神
詳しくは「αプラザ」で検索。

紹介したFX3やレンズは全国の量販店やソニーストア直営店、ソニーストアオンライン、eソニーショップなどで注文可能。

・ILME-FX3 \504,900円(税込)
・SEL85F14GM ¥225,093円(税込)

齋藤氏より視聴者にメッセージ。

今回視聴していただいて、これで映像を好きになって挑戦したいと思ってくれる方が増えると嬉しいと思う。

画面を閉じる