スタイリスト チャンネル

初の写真展ということで、初日から本当にたくさんの方に、ご来場いただいております。今の気持ちを聞かせていただけますか？

このような機会をいただき、本当にうれしく思います。
まさか自分が野球ではない場所で、写真展をやらせていただくとは思わず、本当にありがたいことですし、この先の人生においても、本当にいいスタートを切らせてもらったと思っています。

野球選手を引退後に様々な選択肢があったと思いますが、その中で新たな活動の一つとして写真に惹きつけられたきっかけをお聞かせください

初のきっかけは、西武ライオンズに元同僚がいて、その彼が引退するときに、「ちょっとキャッチボールしようよ」と話して、その時にせっかくキャッチボールをすなら記録として、写真を撮っておいてもらおうかなと思い、プロカメラマンの方に撮ってもらった映像がすごく良くて。
エモーショナルな映像を見た時に、「こんな映像を残せるカメラマンってすごいな。どこのカメラ使っているのですか？」と伺ったら、それがソニーのカメラだったんです。
その時は、85mmの単焦点レンズ（FE 85mm F1.4 GM）を使っていて、その時のG Masterレンズがすごく良くて、僕もソニーのカメラを欲しいってなりましたね。そこからハマりました。

今までの風景作品はソニーのカメラのうちα7S IIIで撮影されています。こちらは動画の撮影にも向いている部分もあります。映像撮影にも興味がありますか？

元々、僕の投げているフォームチェックの動画を撮るために、動画に特化したカメラがいいなということで、このシリーズにしました。ほんとやっぱり綺麗ですよね。
動画も静止画きれいに撮れるので、このカメラは本当に万能だなと思っています。
ピントを合わせるのがすごく早いので、静止画でも使えますよね。

風景を撮影する際のお気に入りのレンズはありますか？

24mmのG Master単焦点レンズ（FE 24mm F1.4 GM）と24mmから105mmのGレンズ（FE 24-105mm F4 G OSS）ですね。
FE 24-105mm F4 G OSSは使ってみて、一本あればどこでも行けるし、僕は重宝しています。でももっと欲を言うと、F値が小さいものがあるといいですよね。

写真展の展示作品の「陽はまた昇る」や「生きていく」の写真では広角レンズでダイナミックな構図で撮影されていますが、広角レンズでの撮影はいかがでしたか？

まさに12mmから24mmの広角G Master（FE 12-24mm F2.8 GM）を使いました。
広角レンズは好きですね、広く見せたい時はもちろん、人間の目では全部は見られないじゃないですか。
そういう時に広角レンズを使って、人間の目では見られない場所をこの一枚に切り取れることは、広角レンズならではだと思ってます。

やはり人間の目では見られない景色には、こんな世界があるんだというのを初めて見たのが長時間露光で。シャッターを開けっぱなしにして、カメラも置いて。
その時に僕は感動したのは、こういう写真が撮りたいと思って、準備をしてくるじゃないですか。
カシャっとシャッターを押して開きっぱなしだから、すぐには（どんな出来上がりか）分からないですよね。
例えば30秒後とかに出てくる写真を見ると、すごくいい写真が出てきて。
これ野球とすごく似ているなと思ったポイントで。準備を重ねてどんな結果が出るか分からない。でも、いざ撮ってみたらすごくいい写真が出てくる。
その時の感動が、やはり野球やスポーツに似ているなと。カメラに通じるところがあるとその時、僕は感じましたね。