Case 1不規則なスピードで動く被写体を追いかける - ロックオンAF
不規則に動く被写体を撮影するには[ロックオンAF]を使います。[ロックオンAF]は動く被写体を追尾するための機能です。この機能を使うには、いくつかの方法があります。動く被写体を撮影するのにとても便利です。
スケートボーダーを撮影するシーンを例に[ロックオンAF]の使いかたを説明します。
2種類の[ロックオンAF]をふたつのシーンで使い分けます。このフォーカス設定は、ペットなどの動物、子ども、スポーツシーンなどさまざまなシーンに応用できます。
被写体をとらえるのが容易なケース - ロックオンAF:ワイド
フレーム内の被写体に適度な大きさがあり、被写体と背景とのコントラストがはっきりしていて区別がつきやすいケースでは[ロックオンAF:ワイド]を使います。
シャッターボタンを半押しするとカメラが自動的にスケートボーダーをとらえ、半押しの間中、被写体の動きに追従します。[ロックオンAF:ワイド]の利点は、フレーム内の別の被写体への意図しないフォーカス移動を最小限に防げることです。
[中央ボタン押しロックオンAF]では被写体が画面の中心にない場合、まず被写体を中心に据えなければならず、構図を取り直す時間が必要です。[ロックオンAF:ワイド]ではその必要がなく、被写体が画面内のどこにあってもすぐに撮影開始できます。
ILCE-7RM2:ロックオンAF:ワイド(動画)
被写体をとらえるのが困難なケース - ロックオンAF:拡張フレキシブルスポット(ILCE-7RM2のみ)
次は、スケートボーダーがカメラから遠く小さく見えていて、背景とのコントラストが弱いケースです。[ロックオンAF:ワイド]はこうした被写体をとらえるのが苦手です。このような場合は[ロックオンAF:拡張フレキシブルスポット]を使います。この設定では、被写体追尾を開始する位置を自分で選べます。
ピントを合わせたい被写体を、コントロールホイールで選択します。シャッター半押しで、被写体追尾を開始します。
追尾し始めるとフォーカスエリアは[ワイドAF]に切り替わり、フレーム内のすべてのフォーカスポイントが使われます。フレーム内の比較的小さな被写体をとらえるために、はじめは小さなエリアを選択するのです。
[拡張フレキシブルスポット]では、選んだ1点でピントが合わせられない場合に、周辺のフォーカスポイントも利用してピントを合わせます。
ILCE-7RM2:ロックオンAF:拡張フレキシブルスポット(動画)