αではじめる 動画撮影の基礎知識 –記録方式と記録メディア– テキスト版

テーブルに置かれているα7C
* この動画ではα7Cを使って説明しています。

動画撮影を始める前に、まずは解像度とフレームレートを設定します。

  • 解像度
    メニューの動画の「記録方式」から、お好みの設定を選んでください。
    (α7Cの場合、「XAVC S 4K」か「XAVC S HD」を選択します。機種により選択できる設定は異なります。)
    4Kは解像度が高くきめ細やかな画質で撮影できますが、データ量が大きいため、使用するメモリーカードや編集時のパソコンのスペックにも注意が必要です。
    HDでも十分に高画質なので、まずはデータとしても扱いやすいHDから始めてみるとよいでしょう。
  • フレームレート
    メニューの動画の[記録設定]からフレームレートとビットレートを選択します。
    (α7Cの場合、次の7つから選べます。60p 50M、60p 25M、30p 50M、30p 16M、24p 50M、120p 100M、120p 60M)
    動画は静止画の集まりです。
    フレームレートとは、FPS(=frames per second)という単位で表され、1秒間の動画を構成する静止画の枚数のことです。
    24p、30p、60p、120pなどから選択でき、数値が大きいほどなめらかな映像になります。
    30pは普段テレビなどで慣れ親しんでいる一般的なフレームレートです。
    24pは映画のような表現に適しています。
    動きのある被写体を撮影するときは60p、120pは編集などでスローモーションの映像を作る際におすすめです。
    50Mや25Mなどの数値はビットレートで、一秒間あたりに記録するデータ量を表します。
    数値が大きいほどデータ量が大きくなります。
    * 機種により選択できる設定は異なります。
    * S&Q撮影ではフレームレートは別で設定します。

撮影の設定に適した記録メディアを選ぶ

このように、記録方式と記録設定によっては、大量のデータを高速で記録する必要があります。
設定に適した記録メディアを使用してください。

次の表はα7Cに対応しているメモリーカードの一覧です。
記録方式によって、使用できるメモリーカードが違います。
特にスピードクラスや書き込み速度をご確認ください。

α7Cに対応しているメモリーカードの表
記録方式 対応メモリーカード
静止画 SD、SDHC、SDXCカード
XAVC S 4K 60Mbps*
XAVC S HD 50Mbps以下*
XAVC S HD 60Mbps
SDHC、SDXCカード
(Class10またはU1以上)
XAVC S 4K 100Mbps*
XAVC S HD 100Mbps
SDHC、SDXCカード(U3)

* プロキシー記録時を含む

SDカード(SF-G128T)の画像を用いての説明

  • U3 の表記が「スピードクラス」
  • 299MB/s の表記が「書き込み速度」
  • 300MB/s の表記が「読み出し速度」

U3のUはUHSスピードクラスのことで、より高速な転送に対応する規格です。
UHSスピードクラスは高解像度での撮影では最適な規格で、4K動画撮影にはUHS3が最適です。
高速での書き込みが可能なメモリーカードを使うと快適に撮影ができます。
UHS3とUHS1では最低書き込み速度が次のように変わります。

  • UHS3の最低書き込み速度は30MB/秒
  • UHS1の最低書き込み速度は10MB/秒

お使いのカメラで使用できるメモリーカード、撮影できる動画の記録方式やフレームレートなどの設定についてはカメラのヘルプガイドをご確認ください。