αではじめる 動画撮影の基礎知識 –シャッタースピード– テキスト版
テーブルに置かれているα7C
* この動画ではα7Cを使って説明しています。
動画撮影ではシャッタースピードを固定して撮影するのが基本です。
設定したフレームレートに応じてシャッタースピードを決めます。
カメラのメニューの「露出モード」から、「シャッタースピード優先」か「マニュアル露出」を選択してください。
これでシャッタースピードを手動で設定できるようになります。
(撮影の画面で、ビリヤード台にあるいくつかのボールを被写体にしてシャッタースピードを設定している様子)
動画撮影において、シャッタースピードはフレームレートの約2倍分の1に設定するのが適しているとされています。
映像では被写体のボールがキューで打たれ転がる様子を次の設定で撮影しています。
- FPS(フレームレート):30P
- シャッタースピード:1/60
つまり、フレームレートが30pのときは1/60秒となります。60pのときは1/120秒、24pのときは1/48秒となりますが、カメラでは設定できないので、一番数値が近いシャッタースピードを選択します。(24pのときは1/50秒にするなど)
30pのフレームレートで、それぞれシャッタースピードが違うの3つの映像を比較してみます。
ビリヤード台でボールが転がる様子を画面3分割で表示
- (左)シャッタースピード 1/6:ボールの動きがブレたような映像
- (中)シャッタースピード 1/60:滑らかで自然な映像
- (右)シャッタースピード 1/4000:カクついたような不自然な映像
もちろんあえて効果的な撮影をする場合などは、お好みの設定をお試しください。
また室内など、照明がある環境で撮影をする際、照明のちらつきが映り込むことがあります。
この現象は「フリッカー」といいます。
シャッタースピードを照明が明滅するタイミングに合わせることで、フリッカーを防ぐことができます。
30FPS シャッタースピードが1/320の場合の参考映像:
蛍光灯の下のビリヤード台にあるいくつかのボールを被写体に、画面では照明のチラつき、フリッカーが映り込んでいる
明滅の周期はエリアごとの電源の周波数で決まっていますので、お住まいの環境に合わせて、シャッタースピードを調整してみてください。
エリア(周波数)とおすすめのシャッタースピードは次のとおりです。
- 東日本エリア(50Hz):1/50秒 か 1/100秒
- 西日本エリア(60Hz):1/60秒 か 1/125秒