学生が主体的に学ぶための設備や教室の整備をしたい。 壁一面をホワイトボードとして利用。自由な発想をはぐくむ講義も可能に。 教育活動全体の質の向上などを目的としたFD(ファカルティ・デベロプメント)活動を推進する自己点検・FD委員を中心としたワーキンググループを発足させ、さまざまな方面から検討してきました。 そのなかで、学生が主体的に学ぶための設備や教室の整備が遅れているとの課題が浮かび上がりました。そして、演習やグループワーク等を通して社会で求められる自己表現力や課題解決能力を養成する場を設置すること、さらに教員自ら学生に能動的学修を促す授業方法を習得するための機会を設けることが急務であり、これら課題を解決するための設備整備の要望が高まっていました。 高輝度・短焦点で、インタラクティブ機能を搭載するVPL-SW535Cを採用。 発表者の背後に設置できるため、影の映り込みもなく光が目に入らない。 教育活動の質の向上を目指しつつ、グループワークに適したスペースを実現するため、これまでの授業の形態にICT技術を融合させた「ラーニング・コモンズICT教育システム」を整備することにしました。このシステムでは、教室のホワイトボードをプロジェクタのスクリーンとして利用し、パソコンやタブレット端末の画面を映し出します。ホワイトボードがスクリーンを兼ねているため、ホワイトボード用のペンで、画面に解説を書き込むこともできます。従来型の授業にICT技術を融合させることで、これまでの授業形態にプラスアルファの価値を付加していくことを考えました。また、「ラーニング・コモンズICT教育システム」では、壁一面をホワイトボードとする教室も整備し、従来の枠にとらわれない自由な発想をはぐくむスペースとして利用したいと考えました。 これらのニーズに応えるためにプロジェクタに求められる機能は、電子黒板としても利用できるインタラクティブ機能に対応していることや、明るい教室でも視認できる高輝度タイプです。さらに本学の場合、PC環境としてWindows/Macの両方とも使用しているため、その双方で稼働することが要件となっていました。「ラーニング・コモンズICT教育システム」では、それらの機能を標準で持つVPL-SW535Cを採用しました。 ホワイトボード用のペンと電子ペンの活用で、より直感的なプレゼンが可能に。 付属の電子ペンを使ってパソコン画面を操作しながら説明を書き込むことが可能。 独自のWebアプリ(Well株式会社様)により、iPadで機器の制御を行う。手元で操作できるので、利便性も高い。 画像をホワイトボードに投写することで、ホワイトボード用のペンやプロジェクタ付属の電子ペンの両方で解説などを書き込めるようになりました。VPL-SW535Cには、電子ペンが2本付属しています。メインペンは書き込み・マウス兼用となっており、パソコン画面を操作しながら説明を書き込むことができます。パソコンの操作説明なども、プロジェクタに投写されている画面上で説明できるようになり、学生はより直感的に理解できるようになったと思います。 また、これまで黒板での板書やプリントを使った授業を行ってきた教員も、そのノウハウを生かしながら、自然にICTを活用した授業を行えるようになりました。これまで新しい技術の習得が難しいと感じていた教員も自然とICTを活用しています。 従来、パソコンの画面やBlu-ray、書画カメラなどの映像の切り替えは、AV卓上で操作していました。今回のシステムは、iPadのWebアプリから映像を切り替えて映すことができ、とても簡単です。 また、既存のプロジェクタは、教員や発表者の影ができ、画像が見づらくなることがありましたが、VPL-SW535Cは短焦点のため、教員や発表者の後ろにプロジェクタを配置することができ、影の映り込みがほとんどありません。 さらに、教員や発表者がプロジェクタの光を直接浴びることもなくなり、プロジェクタのまぶしさから解放されました。これまでは、プロジェクタの光で学生の表情などを確認することが難しかったのですが、VPL-SW535Cにより、その点が解決しました。教員や発表者が、説明を聞いている学生の反応を確認しながら、授業を進めることができるようになりました。このメリットは非常に大きいです。 導入効果を高く評価。ほかの教室への展開も視野に。 同様の構成でほかの教室への展開も予定している。 「ラーニング・コモンズICT教育システム」で実現したVPL-SW535Cとホワイトボードの活用方法は、グループワークや通常の授業においても効果が高いと実感しています。「ラーニング・コモンズICT教育システム」を使っていくことで、どう使えばより効果的かというナレッジもお互いのプレゼンテーションを通して蓄積されていきます。 VPL-SW535Cとホワイトボードの組み合わせは、同様の構成でほかの教室にも展開していきたいと考えています。プロジェクタの設置位置を中央から左右どちらかにずらすことで、板書とプロジェクタ映像の両方を活用して授業を行うこともできます。また、大教室などでは、VPL-SW535Cとは別に用意した大画面投影用のプロジェクタと組み合わせる方法もあります。今後もVPL-SW535Cには非常に期待しています。 ※本システムは、Well株式会社様のご協力により構築されました。
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