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GRAVITY DAZE × ウォークマン® & ヘッドホン コラボレーションモデル

田中 公平 氏 インタビュー
本インタビューはPlayStation®.Blogの『GRAVITY DAZE』特集記事より一部抜粋しております。

ハイレゾなら気分は指揮者。すべての音がクリアに聴こえる

このたび『GRAVITY DAZE』の楽曲をハイレゾ音源でプリインストールした「WALKMAN®」コラボモデルとヘッドホンの 発売が決定しました。早速、テーマ曲と「万有引力の法則」を試聴していただきましたが、いかがでしたか?

すべての音がはっきり聴こえますね。コンサートホールで、最も良い席はどこだか知っていますか? 実は指揮台の上なんです。あの台に立つと、最高に気持ちいい。すべての音があの場所に集約され、そこから客席に広がっていく抜群の音環境なんです。だからこそ、「あ、あの人、間違えたな」とすぐに判別がつく。今回、ハイレゾで改めてテーマ曲を聴き、まさに指揮台の上にいるような感覚を味わいました。演奏者ひとりひとりの顔が浮かびあがるほどでした。

それだけ音の精細感が際立っていたのですね。

みなさんが普段CDで音楽を聴く際、音は重なって聞こえると思うんです。CD用にトラックダウンされた音は、全体にリバーブがかかったりモヤッとしたりして、エッジが聴こえません。でも、ハイレゾはエッジがしっかり聴こえます。音楽を塊でとらえるのではなく、ひとつひとつの音を聴き取ることができるようになっています。これはすごいですね。

特に違いが出るのは、どんな曲でしょう。

打ち込みはそれほど違いが出ませんが、生音は明らかに違いが感じられます。生音は、息やビブラートなど情報量が多いんです。それが鮮明に伝わるのが、ハイレゾのすごいところです。

ヘッドホンもコラボモデルが発売されます。こちらもお試しいただきましたが、ご感想は?

装着感が快適で密閉性もしっかりした、良いヘッドホン だと思います。イヤーパッドが耳にくっつくフラットタイプではなく、パッドの内側に空洞があるので臨場感もさらに増しています。

ハイレゾ音源全般について、もう少し聞かせていただけますでしょうか。今まさに普及が広がりつつありますが、今後の可能性をどのように捉えていらっしゃいますか?

先日、『GRAVITY DAZE 2』のマスター音源を高級スピーカーで聴いたんです。残響感があるうえに、音のひとつひとつまで細かく聴こえて感激しました。ハイレゾの普及により、音楽家だけでなく一般の方々でもこれだけクリアな音像を楽しめるのだから、音楽の聴き方も変わりそうですよね。今、DTMを趣味にする方々も、音の使い方を勉強するなら断然ハイレゾがおすすめです。

ハイレゾはまだ普及の途上にありますが、アニメファン、ゲームファンからは高い支持を得ています。その理由は、どこにあると思われますか?

アニメファンには、「声優さんの声をもっとクリアに聞きたい」という思いがあります。ハイレゾは、マニア感を満たすにはとても良いツールだと思います。そもそも、音楽業界は進化が遅いですよね。CDが発売されてから、もう何年も経っているのにまったく進化を遂げていません。70分程度しか収録できないメディアは、今の時代にそぐわないと思いませんか? 確かに歌を10曲作り、それを3000円で発売するだけでも大変なのはわかります。それ以上ボリュームが増えたら、どうにもならなくないという意見もあるでしょう。とはいえ、ゲームだって大容量メディアの登場により、どんどん規模が拡大化しています。そこまで予算をかけたところで、売り上げが見込めない作品も少なくありません。でも、それをやり続けたからこそ、PlayStation®4は全世界で3000 万台以上売れるハードへと成長できたのです。音楽業界はそこを頑張らなかった。今、ようやく重い腰を上げてハイレゾに取り組んでいますが、これからどうなるかは業界次第ですよね。ひとりひとりが業界を変えようという意識を持たなければ、音楽市場はますます縮小するばかりだと思います。

作曲家にとっては、ハイレゾはすべての音が聴こえる分、これまで以上に技術やセンスが求められるのではないでしょうか。

作曲家の「正体」がわかる流れになればいいですよね。ただ、たいていの場合は、そういう正しい流れにはならないのですが(笑)。でも、その中で正しいことを愚直に貫いていけば、オンリーワンの存在になれると信じています。私が30年前に「アニメの音楽家になる」と言った時、周りの人たちからは「何を考えているんだ」と言われました。当時はポップスが全盛期でしたから、私が変わり者に見えたのでしょう。でも、ここまで続けてきた結果、61歳になっても現役で、いまだに若手の作曲家とガチンコで勝負しています。この年齢で、若い作曲家と本気でアニメの主題歌を取り合っているのは私ぐらいじゃないでしょうか(笑)。自分の得意技を磨きつつ、新しいクリエイターのセンスを研究して、音楽が古くならないように心がけていますから。若手ともまず友達になり、いっしょに飲みに行くこともしばしば。彼らも非常にセンスがいいですし、若手とコラボレーションをすることでこちらのセンスも磨かれます。

田中公平氏のインタビュー全文はコチラ
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田中公平 氏

東京芸術大学音楽部作曲科を卒業後、大手レコード会社勤務を経てクラシック、ジャズ界の世界的アーティストを多数輩出する米・バークレー音楽学院で研鑽を積む。1980年代から30年以上にわたって数々の人気アニメ、ゲームなどの作品群に楽曲を提供しつづけている。

店頭での展示

ソニーストア 銀座、大阪では、本商品を12月9日(水)から
ソニーストア 名古屋では、12月11日(金)から展示いたします。
ソニーストア限定のGRAVITY DAZEコラボレーションモデルを実際に手に取ってご覧になれます。
なお、店頭でご注文された場合、本商品は別途発送でお届けします。あらかじめご了承ください。(店頭での在庫販売はありません)

ソニーの直営店「ソニーストア」では、オリジナル商品、長期保証など豊富なサービスや特典をご提供しています。