MXFファイル記録に対応したXDCAMではファイル記録であることを意識せず、VTRと同じ感覚でオペレーションを出来ることがメリットですが、テープオペレーションにはないファイルならではの機能も充実し、効率的なファイルオペレーションを実現しました。
REC ON⇒OFF動作で1つの"クリップ"が生成されます。
メディア内のクリップはサムネイルによる一覧表示が可能で、見たいクリップを一つ選択すると、テープのように早送り・巻き戻しなく、瞬時にプレビューすることが出来ます。Expand機能により、選択したクリップを更に等分割して最大1728分割のサムネイル表示が可能ですので、目的のシーンを効率よくサーチし、表示することができます。
また、プレビュー中にRecボタンを押しても、新しい"クリップ"として記録されますので、貴重な映像を途中から上書き消去することもありません。
短いクリップを数多く記録したくない場合には、クリップコンティニュアスREC機能をオンにすると、記録と停止を繰り返しても、連続した1つのクリップとして記録することも可能です。
XDCAMではクリップのファイル名を任意のものに設定して運用することが可能ですのでメディア内はもちろん、ノンリニアやサーバーに取り込んだ場合も、わかりやすく素材管理することが可能です。
Unicode2.0の文字セットの数字、文字、記号が使用可能 (一部使用できない文字記号あり)
漢字の場合は18文字 (文字種によっては14文字まで、ASCII文字は56文字)
クリップリストは、ディスクやメモリに記録されているクリップから必要な素材を選び、カット編集を行う機能です。クリップリストデータは素材をどのクリップの、どのタイムコードからどのタイムコードまでを再生するかというプレイリストのようなもので、"サブクリップ"と呼ばれています。このクリップリストは、ソフトウェア"Content Browser"で作成したり、XDCAM HD・XDCAM HD422シリーズの場合は、本体のサムネイル表示から行うことが出来ます。
これを使い、収録素材の簡易編集を行うことができます。このクリップリストデータは"XPRI NS"などのノンリニア編集機で読み込むことができます。XDCAMでオフライン編集を行い、ノンリニア編集機側でオンライン編集を行う、というワークフローも構築可能です。
FTPなど標準プロトコルを使って同一ネットワーク上にあるXDCAM機器やサーバーなどに、 映像、音声、メタデータなどの高速転送が可能です。
また、『ダイレクトFTP機能』が搭載されている機種であれば、PCを使わず本体のみで、接続先へ直接ファイル転送することが可能です。
USB接続(Drive)やCIFS接続などXDCAM機器をPCネットワークドライブとしてマウントすることにより、ローカルディスクと同様に直接ファイルを操作したり、ドラック&ドロップで簡単にファイル転送することが可能です。
※接続方法は機種により対応が異なります。
アプリケーションソフトウェア「Content Browser」では、クリッププレビュー、クリップリスト編集、各クリップのメタデータの編集やファイル転送などが可能です。XDCAMファイルオペレーションを補完し、効率化をサポートします。