サイズからは想像できない重低音。
音楽の楽しさを、しっかり味わえるモデル
──X77は出力が40Wになっていますね。
関 英木[音響設計リーダー]
出力のアップは最も変化したところです。X7が32WだったところをX77は40Wに上げています。もともと低域がふくよかに出るモデルですが、さらに質の高いバランスを目指しました。外見的にはほとんど変わりありませんが、電機部品やDSPの設定などブラッシュアップしています。
樋口 美帆[商品企画]
X77はスリムなので、置き場所を選びません。家中で持ち運んで、「SongPal Link」を使って、他のスピーカーと一緒に楽しんでもらいたいモデルです。
──X55も出力が上がっていますね。
真壁 佳也[音響設計]
低域のパワーアップを狙いました。SRS-X5はトータルで20Wでしたが、このモデルは30Wとし増加した10W分はすべてサブウーファーに振り分けました。それによりウーファーのパワー感を出し、同時に信号処理メンバーに協力してもらい、SRS-X5ではできなかった信号処理を新規開発したことで、調整の幅が増え音量を上げてもバランスを崩すことなく音楽が楽しめると思います。
さらにX55は低域ばかりではなくボーカルが前に出る音作りをしたり、高域をキレイに出すために、ユニットを変更したりしています。
──どのような音楽を意識した音作りなのでしょう。
真壁 佳也[音響設計]
昨年同様R&BやHIP HOPです。ただし、そういう曲にも最近はアコースティック系の音も入ってきているので、ただ低域を出すのではなくて、全体的なバランスも考慮して作り込んでいます。
──X33はX3に比べても小さくなっています。
関 英木[音響設計リーダー]
X33は、X3に比べるとさらに持ちやすいように小さくしながら、より高音質を目指そうということで話が進みました。改良したDSPが使えたことや、X7と同形状のパッシブラジエーターを採用したことで、音量を上げていったときのバランスが保たれていたり、音量を小さくしたときの低域の残り具合が格段によくなっていたり、ボーカルが前の方に出て際立つ設定ができています。いつでもどこにでも持ち運んで楽しんでほしいモデルになりました。