心地よい音、音楽性豊かなサウンドを奏でるスピーカーを目指して開発したリファレンスモデルSS-AR1/AR2。SS-NA5ES(Natural Acoustic Speaker System)は、その設計思想と技術を継承し、さらに自然な音楽再生を求めたスピーカーシステムである、ESシリーズに加わったブックシェルフ型の2ウェイ・スピーカーシステムです。小型のブックシェルフ型は、スペース効率が良いこと以外に、音楽的なメリットとして、小型化による音源の集中(点音源化)、バッフル面積が小さくなることによる音の不要な反射による音場感の乱れを抑えられます。こうしたフロアスタンディング型では得られないメリットを最大限生かし、広い音場再生能力と明確な定位感を最大限に追求しました。広指向性トゥイーター「I-ARRAY(TM) System」 を搭載することにより、眼前に広がる広大なステージと、その中に緻密に再現される音像の楽しさを体験頂けます。
ARシリーズやSS-NA2ESと同様に、スピーカーのエンクロージャーとしての剛性の高さと響きのコントロールを徹底しました。エンクロージャーには、内部補強材を含め、北欧産のバーチ(樺)合板を採用。適度な内部損失と強度を兼ね備えたこの素材は、寒冷地で育った独特の澄み切った響きを有します。バッフル板には、30mmのバーチ合板を使用。強固な剛性と、バッフル板とバック・キャビティとの接合を、ユニットの振動方向に押し当てることで適度な内部損失を確保し、ユニットの強力な振動を受け止めます。これらの素材は、日本が世界に誇る木材加工技術によって、丁寧に組み上げられます。接合方法や接合方向、使用する接着剤、嵌合精度のすべてを吟味し、高精度な加工によって組み上げることで、エンクロージャーの響きを美しくコントロールしています。
SS-NA5ESのエンクロージャーは、SS-NA2ESの2Way部を独立させ、ブックシェルフ型として最適なエンクロージャーにリファインするという発想で開発しました。 SS-NA2ESでウーファーに規制されていた幅寸法を小さくすることで不要な音の反射による音の乱れの影響を受けづらくし、広い音楽空間の形成と見通しのよい奥行きの再現に寄与します。 また、SS-NA5ESではベンテッド・ポート(バスレフダクト)を2本設ける事で、ポート特有の音のクセを低減すると共に、ポートの効果を高めて低域の再現性を高めました。ポートは背面に設ける事でポートノイズが音楽を汚すことを低減します。音質には大きく影響するポートの位置やサイズは、何度も試作、試聴を繰り返して最適な位置とサイズに決定しました。 エンクロージャーを構成する外板にはSS-NA2ES同じ板厚を採用し、30mm厚のバッフル板とともに、強固なエンクロージャーを構成しています。また、内部の補強材などの選択は、聴感上の音色の傾向がSS-NA2ESと揃ったものになるように調整しています。
トゥイーター部には、25mmソフトドーム型のメイントゥイーターと、それをアシストする19mmソフトドーム型トゥイーター2個で構成される「I-ARRAY(TM) System」を、SS-NA5ES専用にネットワークを最適化して搭載。スピーカーユニットは、受け持つ周波数が高くなるほど指向特性が狭くなり、その特性はユニットの口径で物理的に決まってしまいます。口径が狭いほど指向特性は広くなりますが、必要な音圧が不足しがちです。このため、メイントゥイーターと2個のアシストトゥイーターの3つのユニットを使用することで、広い指向特性と十分な音圧の確保を実現。3つのトゥイーターをあたかもひとつの音源として機能させるため、適切な配置やフレーム形状、取り付ける奥行きなどをきめ細かく設計しました。 また、「I-ARRAY(TM) System」は同じ帯域を3つのトゥイーターで再生するので、1つのトゥイーターの入力レベルは約1/3にできます。結果、解像度を高め、なめらかな音を実現。広大なサウンドステージとそこに緻密な音像を再現。これがSS-NA5ESの醍醐味です。
日本の巧みによる木材加工技術によって生み出されたエンクロージャーは、強固な剛性や美しい音の響きだけでなく、長年愛用できる美しい仕上がりにもこだわって作り上げています。ARシリーズと同じ突板を贅沢に使用し、ダークブラウンの塗装の奥に木目が美しく見えるデザインは家庭環境になじむ美しくシンプルなフォルムを採用。心地よい音楽をくつろいだ雰囲気で楽しめるデザインを目指しました。
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