本格的なデジタル放送時代の幕開けを迎えて、より美しい映像と音をそのままの美しさで、思いのままに楽しむための新たな記録メディアが登場しました。
それが日・欧・韓の主な電気機器メーカー13社*の提唱によって策定されたブルーレイディスクです。
CDやDVDと同じ12cmのディスクながら、記録容量を飛躍的にアップ。
DVDの約5倍の大容量と36Mbpsの高転送レートを実現した書き換え型光ディスクです。
映像音声多重化方式にBSデジタル放送と同じMPEG-2 TS(トランスポートストリーム)方式を採用しているので、BSデジタル放送をそのままの画質で約2時間の録画が可能です。さらに映像に付加されたデータや、5.1chサラウンド音声であるMPEG-2 AACもそのまま記録可能。
この次世代の光ディスクが、これからの録画フォーマットのニュースタンダードを担います。
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ソニー株式会社、デル、株式会社日立製作所、LG電子株式会社、松下電器産業株式会社、ヒューレット・パッカード カンパニー、パイオニア株式会社、ロイヤル フィリップス エレクトロニクス、サムスン電子株式会社、シャープ株式会社、TDK株式会社、トムソン、三菱電機株式会社
(順不同)
2004年3月18日現在
光の波長は、赤から紫へ向かうほど短波長になり、ビームスポットを微小化することができます。DVDにおける赤い光のレーザー波長は650nm(ナノメートル)、対してブルーレイディスクの青紫色レーザーは405nmと短波長です。これにより、記録密度を約2.6倍に高めることができます。さらに数値が大きくなるほど光を絞り込む能力が高まるレンズのNA(開口数)もDVDの0.6を上回る0.85とすることで約2倍の高密度化を達成しました。その結果、DVDの4.7GBに比べて約5倍にあたる23GBもの大容量記録をディスク片面のみで実現しています。
ブルーレイディスクは、メディアとしての転送レート36Mbpsを実現しています。転送レートとは、1秒あたりにメディアへ記録(またはメディアから再生)できるデータ伝送量のことで、数値が高いほど扱える情報量は多くなります。BSデジタルハイビジョン放送の転送レートは最大24Mbps。つまり36Mbpsのレートを持つブルーレイディスクは、余裕を持って高精細な映像を録画、再生できるのです。
ブルーレイディスクでは、万一、ディスクが傾いたり、反ったりした場合でも安定した書き込み、読み出しが可能なように、記録層の位置はレーザー光が当たる盤面側の直下0.1mmの位置に設定されています。これは、記録層が近いほど傾きや反りに対するマージン(余裕度)を大きくとれるためです。ディスクの厚さはCDやDVDと同じ1.2mmですが、高密度記録のブルーレイディスクでは、トラックピッチが狭くマーク長が短くなるため、CDやDVDに比べて、より盤面に近い位置が選ばれています。
地上波放送
※
の録画時にも、MPEG-2 TS方式で記録します。MPEG-2ビデオのMP@MLで規定されている最大レート(15Mbps)まで対応していますので、地上波放送も高画質で約3時間録画することができます。また、VHSビデオの標準モード相当であれば約12時間の長時間録画が可能です。
※地上アナログ放送
BDZ-S77では、高度な著作権保護技術により、コピーワンスコンテンツにも対応。一世代のみ(1回のみ)録画することを許可された映像も記録できます。
大切な映像を、より安全に、高品質のまま保存するために、カートリッジ構造を採用。キズやホコリなどの汚れからディスクを守ります。
●カートリッジ構造(簡略図)