ぼけはきれいですよ。うまくぼけをコントロールできれば、花畑の1点にピントを合わせつつ前後をぼかして距離感を誘うような風景が撮れます(作例5)。また、絞り羽根が開放付近は円形絞りなので、点光源の描写もやわらかで雰囲気もいい。(作例6)がわかりやすいですね。透明感があってクリアだけれど柔らかい、"α"レンズの伝統を受け継いでいる印象でした。
もう1つレンズについて言うと、「T*(ティースター)コーティング」のおかげだと思いますが、フレアやゴーストにも非常に強い印象です。わざと霞がかったようなフレアのある写真やキラキラと光る多角形の光(ゴースト)を撮ろうとしたのですが、なかなか写らなかったんですよ。
高感度は、小樽の夜景で試してみました(作例7)。日が落ちた暗いシーンでも地明かりだけでここまで撮れます。高感度ノイズは人によって許せる範囲が違うと思いますが、この写真で言うならISO3200でも安心して使えるのではないでしょうか。
スクエアフォーマットで撮れるようになったので、キマるとおしゃれな写真が撮れますね(作例8)。被写体をど真ん中にして意志の強さも表現できるし、クリエイティブスタイルと組み合わせて、普段とは違った写真が撮れるのは面白いと思いました。
もうひとつは"全画素超解像"ズーム。雲海の写真(作例9)は望遠側の100mmでもちょっと足りなかったので、"全画素超解像"ズームを使っています。写真の下側の細かい木を見てもらうとわかりますが、遠景の木や山の質感をきちんと表現できています。