詩人・ハルカ(Vo/Gt)と奇人・ミユキ(Key/Cho)、1989年生まれの二人が大学の音楽 サークルで知り合い、唯一「同じ匂いがする」とひかれあう。デュオ結成後、2013年にiTunesやFM802、SSTVから人気に火が付き、同年11月にはメジャー移籍。2014年の夏は大型ロックフェスへの出演も多数。秋にはワンマンツアー開催予定。森田童子、銀杏BOYZ、ニルバーナを同時期に聴いていた世代が静かに奏でるロックミュージックである。
ハルカ: (MDR-EX650を試聴して)今まで聞こえてなかった音が聞こえます。
ミユキ: (MDR-EX450を試聴して)……こっちもイキがいい音してるよ。
ハルカ: 聴き比べようよ。こっちも試してみ(ヘッドホンをミユキと交換)。
ミユキ: (MDR-EX650を試聴して)あ、かなり違いますね。音の幅が広くて包まれるような感じがあります。
ハルカ: (MDR-EX450を試聴して)ほんとだ、聞こえ方が違う。
ミユキ: でしょ。
ハルカ: うん。MDR-EX650は音がきらびやかな気がします。全体の音像が広くて、その中で歌がパキッと立っているように思います。ひとつひとつの音が粒立っているというか。歌い手としては、すごく気持ちよく聞こえる音質ですね。
ミユキ: そうですね、MDR-EX650はドラムやベースの細部、リズムの組み立てがよく聞きとれるような気がしました。
ハルカ: MDR-EX450は、全ての要素をバランスよく聞かせている印象ですね。
ミユキ: 音全体にパンチが効いている感じかも。
ハルカ: ダイナミックな感触ですね。
ミユキ: それにしても、ヘッドホンによって、こんなにも音が変わってくるものなんですね。正直に言って、音像全体と、音のひとつひとつの立ち方がこれまでに使っていたヘッドホンとは全然違います。すごいなあと思いました。これならトラックの制作にも使えるんじゃないかな。
ハルカ: このヘッドホンは、細かい部分でよく工夫されているのがすごくよくわかります。細かい溝が入っているコードのシルキーな手触りもとてもいいですね。ずっとコードを触っていたい感じ。プラグもL字型で邪魔にならないし。
ミユキ: コード、超気持ちいいよね。(コードの細かい溝が絡み防止のためと聞いて)あ、そういうことだったんですね。確かに全然絡まなくて、すごいなあと思っていたんです。
ハルカ: 本当だ、絡まないね。すごい。
ミユキ: ヘッドホンをポケットに入れていると、出し入れの時にコードが絡んじゃうことがあるもんね。
ハルカ: 耳に入れたときの感触もいいですね。
ミユキ: うん、ちょうどよく耳に入る。
ハルカ: 長く付けていても耳が痛くならないね。
ハルカ: こちらも音をプロとして作る経験をしてから、聴き手としても、音に対して敏感になりましたね。昔はぜんぜんわからなかった音の違いが、すごくよく聞き取れるようになりました。
ミユキ: ひとつひとつの音を丁寧に聴くようになりましたね。
ハルカ: ハルカトミユキの音作りもそうなんですが、音の中心になっている歌やフレーズは当然、その周りの音、アンビエンスも含めて全てが大事なんだな、と。
ミユキ: 私は自分がトラックメイカーだからか、音を作るときも聴くときも、全体の響きにすごく神経を遣っています。ビートに乗りやすいかどうかもすごく変わるし、リズムの作り方と、その響きをどう再現できているかが一番のポイントですね。その点、今回のMDR-EX650とEX450はどちらもすごいなあと。
ハルカ: そうですね、これくらいクオリティの高いヘッドホンで私たちの音楽も細部まで聴いていただけると嬉しいですね。
(聴きどころは?という質問に)
ミユキ: リズムの組み立てとグルーヴかなあ。とにかく新曲「その日がきたら」の音作りをぜひ細かく聴いていただければと思いますね。
ハルカ: 私は歌とサウンド全体を含めて、どんどん削ぎ落とす方向に向かっている感じですね。歌も、敢えて生々しくしている部分も含めて、よりシンプルかつダイレクトに響いてくれればいいなあと。それと、怒りかな。それが私の音楽の原点なので、怒りも含めて、歌と言葉とサウンドをこのヘッドホンで聴いていただけると嬉しいですね。