あと使っていて気付いたんですが、手に持ったときに発生するカサカサというようなタッチノイズも少ないですね
できるだけ表面は光沢仕上げにして、摩擦が少なくなるように心がけましたので、わかっていただいてうれしいです
RECでは赤、PLAYでは緑と動作がLEDの点灯でも認識できるから、安心できますね。暗いところでもわかりやすい
そうした点も含めて、今回の『PCM-M10』は使い勝手の良さというキーワードにユーザーの視点で考えながらいろいろと工夫して作りました
逆に変わらない点もあるんです。キーの大きさやピッチ、レイアウトは『PCM-D1』からほとんど変えていません。どのモデルもすべての操作が片手でできることを常に意識しているんです。慣れてくるとキーを見なくても簡単に使えますよ
あと、音程を上げたり下げたりするキーコントロール、スピードを調節するデジタルピッチコントロールなど、ミュージシャンやその志望者、愛好家の方々に便利な機能がいろいろと搭載されているので、ぜひ使いこなして楽しんでもらいたいですね。いちど録音したものをテンポを変えてみたり、色々なキー(音程)に調整したりして聴いてみて、自分たちの音楽をより発展させることのお手伝いができたらこれ以上のことはありません
ああ、これはデモ音源を作るときにはうれしい機能ですね。たとえば作家が吹き込んだ仮歌を歌い手に合うようにキーを変えて渡すことができるんですから。これは便利だ
『PCM-D50』で好評でしたプリレコーディング機能も『PCM-M10』は継承しています。演奏が始まってから録音ボタンを押しても5秒前にさかのぼって録音していますので、録音を録り逃す失敗が激減すると思います
演奏がはじまってから録音スタートしても頭がかけることがないのは、録る側にとってはとてもいいですね。心臓に悪くない(笑)
PC用のソフトは何か付属していますか?
Sound Forge Audio Studio LEが付属しています。波形のエディットと、リニアPCMからMP3などへの変換、また今回新たに対応した本体でのトラックマーク設定をSound Forge Audio Studio LE 上でも認識できます
もうこれだと、家庭でスタジオ並みのことまでできちゃいそうですね。ミュージシャンのほとんどがICレコーダーを持っているんですが、先ほどのラジカセでベースの音がきれいに録れないというケースに代表されるように、やはり満足のいくようなクオリティーで録れていないんですよね。でも『PCM-M10』なら、自信を持ってオススメできます。PCの環境も選ばず、音質も満足がいって、しかも日常的に持ち歩ける。太鼓判を押せます(笑)
録った音でいろんな遊びもできそうだし、音も使い勝手も広がりがある。機能的にも申し分ない上、小さくなって求めやすいプライスになったんだから、やっぱり『PCM-M10』に飛びついちゃうよね
ソニークリエイティブセンターにてプロ用からコンスーマーまで、幅広くプロダクトデザインを手がける。PCM-D1でGマーク金賞受賞に続き、PCM-D50もG マークを受賞。今回のPCM三兄弟の妹にあたるPCM-M10ではデザインを担当。
長年ソニー製品のユーザーインタフェースデザインを担当。近年では、ソニー製品の様々な『音』のデザイン(操作音/効果音など)をも手がける。その経験を生かして、PCMレコーダーのGUI(操作画面)デザインを担当。PCM-D1、PCM-D50、そして今回のPCM-M10も手がけている。
ポータブルDATの1号機をきっかけに、音を記録するレコーダーの電気回路設計を数多く担当。ここ数年はリニアPCMレコーダーの設計に携わっており、PCM-D1、PCM-D50に引続き、今回のPCM-M10 を担当。
CBS・ソニー六本木スタジオ、信濃町スタジオを経て、ソニー・ミュージックスタジオのエンジニアとして十数年の経歴を持ち、現在のスタジオのチーフエンジニアに至る。近年手掛けたアーティストは浜田省吾、玉置浩二 など。
エンジニア担当アーティスト:
JUJU、伊藤由奈、YUKI、松下奈緒、 Jimama、Skoop On Somebody、 久保田利伸、K、近藤真彦、石井竜也
他多数…。
太平スタジオ、日本コロムビア録音部を経てソニー・ミュージックスタジオ録音部入社。日本プロ音楽録音賞では’02年、’07年、’08年度で最優秀賞を受賞。スイングジャーナル誌では’02年、’08年度ベストエンジニアリングアワード最優秀賞を受賞。矢沢永吉、Tiffany、T-SQUARE など。
Sony Music Studios Tokyo Webサイト
2009年11月現在