最新モデルを試す

今回、私が撮影に使用した機材はα6300とSEL70300Gの組み合わせです。α6300ですが、こちらは今春発売になったAPS-Cサイズの最新機です。前モデルとなるα6000で旅客機を撮影したことがありますので、後継モデルがどのような進化を遂げたのか興味津々でした。先ず最初に感じたのは、持った時のグリップ感（握りやすくなった）と、剛性感が高まったことです。α6000では感じなかった、ちょっと見ただけでは分からない、こうした痒い所に手が届くような進化はプロ目線でも素晴らしいと思いました。 そしてレンズは、SEL70300G。こちらも今春発売になったばかりの新レンズですが、ようやくEマウントで初の300mmをカバーということで期待が高まりました。 そんなわけで、最新の高精度AFを搭載したAPS-Cボディに300mm望遠レンズの組み合わせということもあり、旅客機では無く戦闘機の撮影にトライしてみることにしました。 旅客機に比べ戦闘機は「小さくて速い」被写体ですので、飛行時にせよ停止時にせよ難易度は高いものです。α6300とSEL70300Gの組み合わせでは、APS-Cの望遠効果によりテレ端450mm相当で使えるのはもちろん、進化を遂げた4Dフォーカスの性能を試すにも良い機会だと考えました。

素晴らしい写り

実際に撮影に臨んでみての感想ですが、先ず驚いたのはSEL70300Gの高い描写力でした。これはスペック数値からすると少々予想外のことで、色にじみはほぼ無く超快晴で機体に太陽光が照りつけまくっている状況でしたが、ゆるい写りにはならずにクッキリと戦闘機ならではの緻密な質感を見事に表現してくれていました。本当に素晴らしい写りです。 私が狙う飛行機や野鳥では、望遠であるほど得られるシャッターチャンスが増えますので、この描写性能のまま400mm、500mmの焦点距離をカバーするレンズも欲しくなりますね。

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そしてα6300ですが、先ずAFの追従性が明らかに前モデルのα6000よりも数段向上していることを実感しました。画面を横切って飛び去る編隊でも、難なく捉えました。百聞は一見に如かずですのでその写真をご覧ください。1機1機が如何に正確に捉えられているか、一目瞭然だと思います。それから実フィールドで重宝したのが、フォーカス位置をワンクッションで変えれるようになったことです。AFの進化と、ユーザーインターフェイスの進化。この相乗効果はとても大きなポイントだと思います。なお今回は静止画に集中しましたが、6300は動画も凄いとのこと。次の撮影では、動画にもトライしてみたいと思います。
機材選びに際限はありませんが、動きものが被写体のメインだと考えている人には、α6300+SEL70300Gはお勧めの組み合わせですね。

4K動画について

今回α6300+SEL70300Gの組み合わせで戦闘機を撮ることをメインに、お話をさせていただきましたが冒頭でお伝えしたとおり、4K動画に可能性を強く感じています。
ちょっと変わった趣向にて、飛行機そのものでは無く敢えて機内から大阪の夜景をα7SⅡで動画撮影してみました。 機内の窓から観た美しい大阪の街が、見事に映っておりますのでご覧ください。
（隣に座られた方、そしてANAのCAの方、撮影に快くご理解をいただきまして本当に有難うございました） なおこの時はα7SⅡで撮りましたが、α6300の動画パワーも相当なものだと認識していますので次はα6300での動画撮影にもトライしてみたいと思っています。

この動画はぜひ4K画質でご覧ください。
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α6300 × FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS