フォトグラファー 塙真一氏
RX1RⅡで撮る海外スナップ
〜GUAM前編〜
レンズ一体型ならではのチューニングが活きるカメラ
塙真一氏は、国内外を問わず、旅先での人物撮影、街風景のスナップをメインの被写体とするプロフェッショナルフォトグラファーである。今回は、そんな塙真一氏にフルサイズコンパクトカメラRX1RⅡの魅力を語ってもらった。
・サイバーショット RXと出会ったきっかけを教えてください。
(塙氏)
数年前、ニューヨークへ撮影に行く時に、ソニーの方からRX1を貸すからちょっと撮ってみない?という連絡を頂いたことがありましてね。せっかくなのでお借りして、ニューヨークでかなりの枚数を撮影したのですが、あまりの画質の良さに驚きました。高級一眼で撮ったかのようなシャープな描写と豊かな諧調、この小さなカメラでここまでの写真が撮れるのか、と。フルサイズセンサーがこのサイズに収まっていることも驚きでした。
帰国後、しばらくするとソニーさんから連絡が来ましてね。塙さんカメラ返して、と。あぁやっぱり返さなきゃいけないんだなぁと渋々返しに行ったのを覚えています笑
でも、どうしてもあのRX1の魅力が忘れられず・・・結局、その後自分でRX1買っちゃいましたよ、まんまとしてやられた気分です笑
・今回の海外スナップの旅はいかがでしたか?
(塙氏)
今回はグアムに行きました。「海外スナップでは何を撮るんですか?」とよく聞かれるんですが、特に撮るものは決まっていません。その土地に行って、その土地らしいなぁと感じたものを撮る、これが僕のスタイルです。
僕はいつもリストストラップを使って手首からカメラをぶら下げて歩いています。街を歩いていると、いつどこで撮りたい被写体に出会うか分かりません。
撮りたい瞬間にすぐ撮れる、これがコンパクトカメラの大きな魅力ですよね。
・グアムへはRX1RⅡを持って出掛けられたとのことですが、RX1RⅡはどのようなカメラと言えますか?
(塙氏)
ひとことで言うと、ソニー史上最高画質のカメラではないでしょうか。
例えば・・・この写真は、朝起きてホテルの窓から何気なく撮った写真ですが、なかなか気に入っている一枚です。真ん中の木を拡大してみると葉っぱ一枚一枚の質感や萎れ具合までしっかりと表現されています。ただ、これは画面の中央部分ですから最近のちょっと良いカメラなら真ん中はしっかりと解像するんですよね。
でも、見てください。このRX1RⅡは画面の四隅でも中央部と同じように、歪まず木の葉の一枚一枚がしっかりと描写されている。これは本当にすごい。本体とレンズを一台一台チューニングして作っているレンズ一体型でなければできない描写ですね。レンズ交換式の一眼ではここまでの描写は難しいのではないでしょうか。
レンズ交換できないというのを不便と感じる人がいるかもしれませんが、レンズ交換できないということこそ、画質においては最大のメリットだと思います。
・なるほど、そのような四隅までの解像感の高さが作品全体のクオリティに関係してくるわけですね。
(塙氏)
はい。この一枚もそうですね。街中に停めてあったHARLEYを撮った写真ですが、これも拡大してみるとRX1RⅡのスゴさがよく分かりますね。バイクのボディに反射する青空や木々までしっかり描写されており、バイクの質感をはっきりと感じ取れます。
写真というものは、このように拡大して見るようなものではありませんが、このような緻密な描写の積み重ねが、写真全体の質感や立体感に繋がってくるんですよね。
本当にスゴいカメラだと思います。
〜後編へ続く〜
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