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フォトグラファー
堀内僚太郎

フルサイズ、コンパクト、写りの良さを
考えて行くうち、必然的にαに行きついた
気がします。

α Universe editorial team

フォトグラファー
堀内僚太郎
1969年東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業。スタジオエビス勤務を経て、1997年よりフリーランスとして活動。 http://ryotarohoriuchi.com/

広告(六本木ヒルズ、So-net、IBM、ネスレ、オルビス、ファンケル、椿山荘、ヤクルト)、ファッション、ビューティ、物撮り、雑誌、映画のポスターなど様々なジャンルで活躍するフォトグラファーの堀内僚太郎さん。最近では時計専門のWeb「Gressive」のフォトグラファーとして世界中の時計工房や高級時計を撮影している。また、ライフワークの作品でも東ヨーロッパの人々の生活、福島県南相馬市の武士のポートレイト、ハイスピード撮影で生命力あふれる滝の姿を捉えるなど、様々なテーマで撮り続けている。

フットワークが良くて高画質のカメラはないかと探していたところ、星野尚彦さん(フォトグラファー&シネマトグラファー)にαを紹介され、α7R IIを購入。今回はその出会いと、購入後の使用感について聞いた。

仕事の第一線で使えるカメラ

――ソニーのαを使い始めたのは星野尚彦さんに紹介されたのがきっかけだと聞きました。星野さんとは以前からお知り合いだったのですか? 堀内 2016年8月に六甲山国際写真祭でポートフォリオレビューに参加したんですね。その時に、お互いに商業ベース以外に作品を作っていて、プロとして活動しているフォトグラファーで参加している人が少なかったこともあって、お話しさせていただきました。私はライフワークで、東ヨーロッパの人々の生活を撮影しているのですが、写真を大きく伸ばした時のトーンに不満があったんです。おおげさなセッティングじゃなくて、高画質なカメラがないですかねという話を星野さんに相談したところ、「ソニーのα7は堀内くんの撮影に向いている。一度これで撮ってみるといいよ」と、フルセット貸してくださったんですね。ご自身の使っているカメラをお借りできるなんて、なんて光栄なことだろうと思いました。 実際に撮ってみて、その高画質と手に馴染む感じに驚きました。そこでα7R IIを購入しました。このカメラの写りは本当にすごいのに、ボティが小さいので相手を威嚇しない。それは写真を撮る上で重要です。当初は作品に向いてるかなと使い始めたのですが、今では仕事の第一線でも充分使えるなと思いました。

ストレスのないファインダーも魅力

――最初の撮影では何を撮ったのですか。 堀内 普段撮っているものの方がわかりやすいだろうなと思って、ポートレイトとランドスケープ、それに時計を撮りました。EVFのカメラだとストロボライティングをする時にマニュアル設定でシャッタースピードと絞りを1/125でf16にした時にファインダーで覗いているものが暗かったりするんですね。そうすると物撮りはできないなと思っていたのですが、α7R IIではライブビュー表示の設定効果反映offにするとファインダーもストレスなく目視できて、助かっています。これが本気でソニーを使おうと思った重要な要素でした。

モノクロの表現力に感嘆

――ほかにα7R IIで撮ってみて実感したことを教えてください。 堀内 手ブレ補正もそうですし、高感度で撮っても綺麗です。今まで使っていたカメラと比較して偽色が少ない。写りが美しくて見たままの色に近い。これは非常に重要なことだと思いました。
写りがリッチですし、もともとαの画が好みなんですね。他社のカメラを使っていて「もう少しこの辺りのトーンが出たらいいな」ということがあったのですが、αはシャドー部に粘りがあるんですよ。ハイライトもトーンが残っていて、グラデーションが豊富です。それはカラーもそうなんですけど、モノクロで撮った時に端的に表れる気がします。ライフワークで滝の作品をモノクロで撮っているのですが、もともとはハッセルブラッドのフィルムカメラで撮影していました。これだとシャッターが1/500以上ありません。 そこでデジタルに切り替えて、ハイスピードで水の動きを止めようと考えました。当初は他社のカメラを使っていたんですけど、ソニーαで撮影すると大きく伸ばした時に表現力が豊かでダイナミックな写真になるなと感じたんですよ。これからは滝の作品もソニーに切り替えて行こうと思っています。「フルサイズ」「コンパクト」「写りの良さ」。そう考えて行くと必然的にαに行きついた気がします。

2月15日発売の「コマーシャル・フォト」3月号では、α7R IIで撮影された高級時計やアンティーク食器など美しい写真を紹介。αならではの描写をそしてαを手に入れたことで生まれた新たな映像制作プランなどについても話してもらう。

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