いい写真になるポイントがわかったら、次は撮影の基本です。ここでは、カメラの構え方と、基本的な写真の構図の決め方を具体的にご紹介します。あとは、あなたの大好きなものをどんどん撮影してみてください。難しいことはカメラまかせ。まずはAUTOモードで、デジタル一眼カメラの世界を楽しみましょう。
■手ブレしないカメラの構え方
写真を撮るための基本は、カメラの構え方からです。構え方が良くないと手ブレしやすくなったり、写真が傾いたりして結果的にいい構図で撮れないこともあります。また、誤って落としてしまう可能性も。正しい構え方は、いい写真を撮るための基本中の基本。写真を撮りはじめのうちにマスターしましょう!何よりカッコよく、周りの人に「この人プロのカメラマンかも?!」と思われるかもしれません!
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一見両手でしっかり構えているようだが、これではカメラがぐらぐら不安定なだけでなく、するりと滑ってしまう危険もあります。 |
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コンパクトデジタルカメラの持ち方も、デジタル一眼カメラでは不安定。 |
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両腕の脇があいていてカメラが不安定。撮影に夢中になっていると人と接触する可能性もあり危険。 |
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いい構え方は、まず、右手でしっかりグリップ部を持ち、左手でレンズを下側から支える。ズームリングを回す場合は、右手でカメラをしっかりホールドしながら左手でズームリングを回す。正しい持ち方、構え方は手ブレもしにくく、何より操作性がアップし、撮影上達の近道。プロカメラマンに見られるかも?! |
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カメラに顔をくっつけることでより安定し、手ブレしにくくなる。 |
■失敗しないピントの合わせ方
今のカメラのほとんどは オートフォーカス機能で、簡単にピント合わせができます。フォーカスフレーム内にある被写体であれば、自動的にピントを合せることができますが、主役がいつも中央部になる構図ばかりとは限りませんね?そこで、狙った被写体にのみピントを合せるために、 フォーカスロックを活用しましょう。
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フォーカスフレームをワイドの状態で撮影すると手前のこどものあひるにピントが合ってしまった。 |
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主役にしたい被写体にピントを合わせるため、センター位置のフォーカスセンサーを真ん中の親あひるに合わせ、フォーカスロック。撮りたい構図に戻してシャッターボタンを押す。 |
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親あひるのみにピントが合い、構図のバランスが取れた。 |
■魅力的な写真になる構図
構図を決めるときは、まず主役と脇役を決め、主役が一番引き立つバランスを見つけます。記念写真のときはなるべく人物を大きく撮ってみましょう。人物の楽しい表情がよくわかり、さらに背景と人物のバランスも良くなります。また、風景に合せてカメラを横位置、縦位置と使い分けてみてください。横位置では広がりや迫力を、縦位置では高さや奥行きを表現するのにぴったりです。
風景も人物もカメラに収めたい場合は、人物にできるだけカメラに近づいてもらおう。ただし、車が通るような場所では危険なので注意。
■横位置で広がりを表現
横位置は広がり感や迫力の表現。横に長いものや水平線など、ワイド感を表現したいときには、斜め構図も効果的。
■縦位置で高さや奥行きを表現
縦位置は高さや奥行きを表現。さらに、低いアングルから上側を狙うように撮ると、縦位置構図での高さ感が効果的に表現できる。
■はじめは「カメラまかせ」で撮影してみよう
αのAUTOモードはまさしく、誰もが簡単にいい写真を撮れるレシピが入っていて、詳しい設定をしなくても、カメラが撮影シーンにぴったりの設定を選んでくれます。はじめのうちはAUTOモードで、好きなものをどんどん撮ってみましょう。「カメラまかせ」で撮影するには、とりあえずモードダイヤルを「AUTO」にして、さらに手ブレ補正スイッチを「ON」、オートフォーカスモードを「AF(オートフォーカス)」に設定しましょう。はじめのうちは、これだけチェックすればOKです。
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モードダイヤルをAUTOに |
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手ブレ補正スイッチをONに |
フォーカスモードスイッチをAFに |
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どこかを見つめる男の子!まるでドラマの主人公のよう! |
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何気ない街角の風景も楽しい被写体になる。カフェのオーナーさん手作りの看板。かわいいですね。 |
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撮影先で出会った自転車タクシー。親切な運転手さんの案内でゆっくり街を撮り歩いてみたい! |
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街には色んなお店がいっぱい。ちょっと写真に撮っておけば今度来たときに寄ってみようと感じるかも。 |
夜の街にも、ふと足を止める風景が。ライトアップされた建物やイルミネーションは、ちょっとした構図の工夫で、印象がガラリと変わることも。 |
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