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記録によると、469コの言葉を理解している犬もいます。犬の可能性を少しでも伸ばしていってあげましょう。 (1)「オスワリ」「フセ」 飛びついたり、走り出すのを防ぐ指示語です。オスワリは犬の首をリードで持ち上げながらおしりを押し下げて覚えさせます。 (2)「マテ」 犬が興味あるものに飛びつかないようにするための指示。「オスワリ」や「フセ」ができてから。 (3)「オイデ」 この一言でいつでも必ず飼い主のもとに来るようにします。公共の場で走り出したときなどに有効。「オイデ」は良いことだと印象づけるのがコ ツ。 (4)「ツイテ」「ヒール」 「ツイテ」は飼い主の足元右側に付くこと。「ヒール」は左側。 (5)「ハウス」 特定の場所に入らせ、解除するまで出てこさせない。これができれば忙しい時や来客時にも安心です。 これらの言葉、つまり犬にも人にも通ずる言葉をいっぱいつくれば、犬の暮らしはもっともっと楽しくすてきなものとなるでしょう。
犬の安全を守るためにも「肯定」「禁止」「解除」「間違い」の言葉を覚えさせましょう。 (1)肯定 「イイコ」「グッド」など、褒めるときや励ますときに使います。頭や背中をなでながら言いましょう。 (2)禁止 「イケナイ」「ノー」など、犬の行動を制御するときに使います。言うときは低音で。 (3)解除 「ヨシ」「オーケー」など、指示を解除するときに使います。褒め言葉の「ヨシ」は使わないで犬に混乱させないように使い分けたほうがいいで しょう。 (4)間違い 「ダメ」「違う」など。励ましの気持ちを入れてこの言葉を使います。このとき叱る必要はありません。 犬の安全を守るためにも、飼い主がきちんと言葉の使い分けすることが大切です。
犬と飼い主が、目と目で通じあう仲になれれば、こんな素晴らしいことはありませんが、簡単ではありません。しかし、どんな状況でも名前を呼 べば飼い主に顔を向けるようにすることは必要です。これがすべての始まりです。指示を教えるときでも、まずはアイコンタクトから始まりま す。犬が落ち着いた状態のときだけではなく、遊んでいるときでも名前を呼べば顔を向けるようトレーニングしていきましょう。指示語は犬の名 前になります。
犬に指示する場合には一連の流れがあります。まずはこれをしっかりと認識しておきましょう。指示の言葉は1回だけ。何度も繰り返すと、犬は かえって混乱します。そして指示してから4秒以内に行動させましょう。指示に従ったら褒めて、さらに「ヨシ」「OK」といった、指示を解除 する言葉をかけられるまでその行動を維持できるようにします。この一連の流れと「4秒ルール」を忘れずに。
犬が指示語に従わないときは、まず原因を考えましょう。
(1)指示語以前に飼い主との間に信頼関係ができていない 「この人のいうことは聞かなくても良い」と思っている犬に、何を言っても無駄です。
(2)指示語を的確に教えていない ちゃんと教えたつもりが、犬は混乱している可能性があります。「ウチの犬は単に頭が悪いからできない」とあきらめたり、無理強いしたりするのではなく、まずは、原因をしっかりと見極めることが大切です。