写真の印象は、明るさによっても大きく変ります。
(1)と
(2)は、同じ時間帯に露出を変えて撮影したもの。露出を下げて花をシルエットにすることで、夕刻の雰囲気がでました。
写真を明るくするには、露出のほかに、フラッシュを使ったり、レフ板を当てるというやりかたもあります。でも花を撮るときには、不自然な影や色あいを出したくないので、できるだけ自然の光で撮りたいと思っています。
(3)は、夕刻の写真。目には植物の色あいが見えていても、写真にすると黒く潰れています。これは今まで「仕方ないこと、当たりまえのこと」とされていた写りかたです。
(4)は、Dレンジオプティマイザー/アドバンスをすこし効かせたもの。夕刻の雰囲気を出すシルエット仕上げでありながら、黒く潰れていたはずの部分に、「なんとなぁく」緑が見えて、いい感じになってきました。もっとDレンジオプティマイザー/アドバンスを効かせると、
(5)のように緑や赤の色あいがはっきりしてきます。このあたりは「お好み」しだいですね。
暗い部分を明るくしても、背景の夕焼けのコントラストは保っています。露出補正ではできないし、フラッシュやレフ板で光を当てると、手前の光の当たるものが明るくなるだけで、遠い背景まで明るくすることはできません。背景も含めて明るくなるのは、Dレンジオプティマイザー/アドバンスならではの写真なんです。
逆光で花びらや葉っぱを撮影すると透過光となって輝きますが、これが肉厚の植物だと光をあまり通さないため、
(6)のように手前の部分が暗くなりがちです。Dレンジオプティマイザー/アドバンスを使うと、
(7)のように明るく、色も鮮やかに出てきます。