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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ “α700”リレーインタビュー
“α700”リレーインタビュー プロカメラマン編
1.馬場信幸氏 2.清水哲朗氏 3.吉住志穂氏 4.藤城一朗氏
思い通りに楽しく色づくり!
■クリエイティブスタイル
フイルムカメラでは考えられなかったことですが、デジタルスチルカメラは、様々な色の調整が手軽にできます。RAWデータで撮っておけば、あとからゆっくり現像することもできますが、“α700”は液晶モニターがきれいなので、撮ったらその場で確認しながらいろいろ試してみるのが楽しいんです。「お、これはキレイ!」なんて色合いの出かたを比較できてしまいます。

まずは「クリエイティブスタイル」。(1)は、「スタンダード」モードで撮ってみました。このときは、これが一番見た目の色に近い印象です。(2)は「ビビッド」モード。南国のハイビスカスなど、鮮やかなイメージに仕上げたいときは、このモードで撮ったりしますが、バラにはちょっとキツイ感じもします。(3)は「ニュートラル」モードです。実際よりも抑えた色あいとなりましたが、しっとりと落ち着いた感じも、またいいですね。

花を撮るときは、「スタンダード」「ビビッド」「ニュートラル」の出番が多いですね。同じ花でも、伝えたい気持ちをイメージしながら、使いわけてみると面白いですよ。それから、コントラストや彩度の調整もできます。(4)は、真紅のバラをより鮮やかに仕あげてみました。赤の彩度を上げると、のっぺりとした感じになりがちですが、これは深い赤の微妙な諧調がしっかりと出でいます。大輪で華やかな洋花は、(5)のようにセピアカラーで見せても素敵ですね。こんな風な色の変化を、カメラ本体だけで楽しめるのが嬉しい。

 
(1)スタンダード
(2)ビビッド
(3)ニュートラル
(4)
(5)
■ホワイトバランス
“α700”は、本体に独立した「WB」ボタンがつきました。ホワイトバランスをこまめに調整する私にとって、これはすごくありがたいこと! 親指の操作でパッとメニューが出せるので、「青味を取ってみようかな、そのまま残そうかな」などと、パッと調整できるのがいいですね。

(6)は日陰に咲く花を撮影したもの。ホワイトバランスを「オート」モードにして撮ってみたら、少し青っぽくなってしまったので、プリセットホワイトバランスを「日陰」モードにして撮影し、温かみのある色にしてみました。曇りや日陰でも、明るさはいろいろです。「日陰」モードも、プラスマイナス3段階まで調整できますから、好みの色味になるまで、細かく調整しています。
 
(6)
■色温度とカラーフィルター
ホワイトバランスでもうひとつ。「色温度の設定」と、CC(色補正)フィルターのように使える「カラーフィルター」の機能があります。ホワイトバランスのメニューから色温度を選ぶと、ホワイトバランスを数値で指定できるのに加え、M(マゼンタ)とG(グリーン)を調整することができるので、細かく自分の思いどおりの色を作れます。

(7)は、やわらかいピンクのイメージに仕上げたかったので、色温度5500Kで、マゼンタの数値を上げて撮りました。実際には、ややオレンジがかった花のピンクが増し、ふんわりとかわいらしく仕上がりました。ピンクの花にはもってこいの設定です。

(8)は、夕暮れの風景に、すこしだけ色温度を調節した例。夕焼けというと赤やオレンジ、黄色味を鮮やかに見せるのが普通ですね。シーンセレクターで「夕景」モードにしたり、プリセットホワイトバランスで「日陰」を選んだりすると、オレンジ色の色味がアップして、きれいな夕焼けのイメージになります。ちょっと遊びたいときは色を調節。ここでは、色温度を7000Kにして黄色味もオレンジに傾くように調節し、やはりマゼンタの値を上げました。青からオレンジのグラデーションに、ピンク紫のような色味を加えた夕景になります。これは夜景撮影にもピッタリですよ。

(9)は、まわりが緑だったせいか、白い花まで緑がかった印象になってしまいました。そこで、マゼンタを少し上げてみました(10)。緑の部分がおかしな色になってしまうかな?とも思いましたが、これが一番自然な感じに仕上がりましたね。緑を強調したいなら、グリーンをあげた(11)も表現としてはアリだと思います。

「もうちょっとピンクっぽく」「すこしだけ青っぽく」と、様々に色の調整をしながら、液晶モニターですぐに比較して、一番自分の思いに近い色を探していく。この作業は本当に楽しくて、夢中になってしまいます。
 
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
DSLR-A700
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