フイルムカメラでは考えられなかったことですが、デジタルスチルカメラは、様々な色の調整が手軽にできます。RAWデータで撮っておけば、あとからゆっくり現像することもできますが、“α700”は液晶モニターがきれいなので、撮ったらその場で確認しながらいろいろ試してみるのが楽しいんです。「お、これはキレイ!」なんて色合いの出かたを比較できてしまいます。
まずは「クリエイティブスタイル」。
(1)は、「スタンダード」モードで撮ってみました。このときは、これが一番見た目の色に近い印象です。
(2)は「ビビッド」モード。南国のハイビスカスなど、鮮やかなイメージに仕上げたいときは、このモードで撮ったりしますが、バラにはちょっとキツイ感じもします。
(3)は「ニュートラル」モードです。実際よりも抑えた色あいとなりましたが、しっとりと落ち着いた感じも、またいいですね。
花を撮るときは、「スタンダード」「ビビッド」「ニュートラル」の出番が多いですね。同じ花でも、伝えたい気持ちをイメージしながら、使いわけてみると面白いですよ。それから、コントラストや彩度の調整もできます。
(4)は、真紅のバラをより鮮やかに仕あげてみました。赤の彩度を上げると、のっぺりとした感じになりがちですが、これは深い赤の微妙な諧調がしっかりと出でいます。大輪で華やかな洋花は、
(5)のようにセピアカラーで見せても素敵ですね。こんな風な色の変化を、カメラ本体だけで楽しめるのが嬉しい。