広がるαプロフェッショナルフォトグラファー

α Photographer’s Voice

α Photographer’s Voice
Phtographer 大沢 成二
Photographer

大沢 成二

「撮りたいものを実現させてくれる機材を使いたい。
今それができるのがαだと思う」

大沢 成二(おおさわ せいじ)

カメラマン&登山ガイド 1967年 長野県松本市出身。
2003 年より屋久島の撮影を続け、2007年に移住。現地から各種雑誌や広告媒体に屋久島の写真を提供している。 CP Monthly Contest 10 入賞。APAアワード2009 広告作品部門入選。エプソンフォトグランプリ2015ヒューマンライフ部門 三好和義賞。著書「写真集屋久島(青菁社)」。映画「日本列島〜いきものたちの物語(東宝&NHK2012)」に屋久島のムービーカメラマンとして参加。日本山岳ガイド協会認定ガイド登山ステージ I

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新しいものを取り入れることは恐いことではない

α7 II + FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 0.8 F8 ISO400

僕はフィルムカメラからデジタル一眼カメラに移行するのも早かったし、常に新しい機材をチェックしています。そして最近は加齢に伴って体力の衰えを感じ、より軽い機材を使いたいと思っていました。ただし、フルサイズという条件は譲れず、だからこそ、ずっとα7が気になっていたのです。でも屋久島だと現物に触れる機会が無く、電子ビューファインダー(EVF)に対しての不安があり、なかなか導入に踏み切れませんでした。
そんな時、知り合いのカメラマンがαを持って屋久島に来たのです。彼に前のカメラはどうしたのかと尋ねると、全部手放してソニーのαにしたよ、と言われ衝撃を受けました。αを触らしてもらい、自分の目でEVFを覗いて、これは使える、動きものに対しても使える、と思いました。もうぐずぐずしている場合ではないという気持ちになって、ロケで尾瀬に行った帰りに、僕も持っていた機材を全部手放して、α7 IIに変えました。

α7 IIを撮影で使っていく中で、EVFに慣れてしまえば、非常に便利ですし、そのメリットの大きさは言い尽くせません。僕は眼鏡を使っているのですが、ピントチェックはEVFを覗いた状態で行うことができ、いちいち眼鏡を外さなくて済むので、僕みたいに視力に不安を抱えたカメラマンにとっては本当にありがたい機能です。また強い光が当たる場所で背面液晶が見えなくてもEVFを覗けば見えますし、EVFを覗きながら、露出やピントの調整、撮影した写真を確認できる点は本当に便利だと思います。

フィールドで使えるカメラがα

α7 II +Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS 15.0 F8.0 ISO50

僕の撮影対象は山岳域も含むので、被写体を探すときにはトレッキングします。山での撮影は思っている以上に、体力的にも精神的にも負荷がかかります。特に機材の重量というのはカメラマンにとって大きな負担となります。体力的に辛いと、もう撮らなくて良いかと思ってしまうのですが、軽い機材だともう1カット撮ろうという余裕が出てきます。僕には、しつこく押したその最後の1カットが代表作になったという経験が何度かあるので、そう言った意味で、絶対的にαの小型・軽量という特長は武器だと思っています。
また、機材の重量でいうと、カメラ本体とレンズが小型・軽量になると、三脚や一脚も軽量なものを使用でき、システム全体が小型・軽量化できます。またα7 IIは5軸ボディ内手ブレ補正が搭載されているので、いざというときは手持ち撮影もできるので良いです。また屋久島は雨が多いので、防塵防滴に配慮された設計も役に立っています。

レンズではFE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 、1本でも使い勝手が良いが、ワイドが必要なときにはVario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSを、花や苔の撮影にはFE 90mm F2.8 Macro G OSSを使用、と3本のレンズを使い分けています。
作品制作の撮影ではこの3本とα7 IIを持ち歩いています。

僕は自然写真を撮っているカメラマンです。カメラマンとして常に考えていることは、「どうやったら人と違う写真が撮れるのか」ということです。人と同じ写真を撮ってもつまらない。そういう意味で写真というのは機材に依存する部分も大きいと考えているので、代替のないフルサイズ・ミラーレスのデジタル一眼カメラ αを選びました。

α6300 + E 10-18mm F4 OSS  1/125 F4 ISO5000

そして僕は屋久島で登山ガイドの仕事もしています。ツアー中にゲストの写真を撮ったりするのですが、今まではRX100を使っていましたが、最近α6300に変えたのです。α6300はレンズ交換できるので表現の幅が広がり、ゲストの方からも好評です。サイズ的にもこのカメラならチェストバッグの中に収まってしまうので、トレッキング中に気になる被写体を見つけたら、すぐに取り出してシャッターを切ることが出来ます。だから、登山雑誌のコースガイド紹介の撮影なども、これからはα7 IIに加えα6300も活躍してくれると思っています。

僕が対象にしている分野の写真は、フィールドに出てシャッターを押さないと絶対に撮れないので、僕にフィールドでシャッターを押させてくれるαに、今とてもワクワクしています。これからもαを持ってフィールドに出て、印象的な写真を撮っていきたいと思っています。