長年ソニーが業務用モニター開発で培った高い画質性能、深い黒と正確な色再現を継承しながら、ソニー独自の液晶パネル技術で、全白時700cd/m2とピーク輝度3000cd/m2 (*1)の高い輝度表現を実現しました。さらに独自の信号処理を用いることで高速動画応答(*2)を可能にします。独自仕様の広色域液晶パネルとバックライト、カラーマネージメントシステムにより、業界トップクラスの広色域を実現します。映像制作におけるマスターモニター(基準器)として、カメラ調整、ライティング、VEオペレーション、スイッチング、編集、カラーグレーディング、VFX・CG 制作、品質管理、クライアント確認などの映像制作用途や、企業や大学の研究や開発などの産業用途にも使用いただけます。
*1 本輝度は10%白色ウィンドウ画像かつD65(x, y = 0.3127, 0.329)時の標準値であり、保証値ではありません。本機の電流量およびスクリーン温度が許容値を超えようとする場合、本機を保護するため自動輝度制御(ABL)機能が働きます
*2 本機能は、オプションライセンスにより対応。ライセンスはモニター本体の購入後240時間まで試用可能です
新型液晶による高コントラストと高輝度を実現することによりHDR(ハイダイナミックレンジ)の映像を表示します。暗部からハイライトまで、黒つぶれや白とびすることなく表示します。
SDRの各種ガンマモードに加え、BS4K/8K放送に採用されたITU-R BT.2100(HLG)をはじめ、2.4(HDR)、S-Log3(HDR)、S-Log3(Live HDR)、SMPTE ST2084(HDR)の各種EOTF(*)を搭載します。
* Electro-Optical Transfer Function:各放送方式における、電光変換関数(電気信号の信号レベルを光に変換する時の関数)を定めたものです
ソニーが設計した新型二層液晶パネルと、ソニー独自の信号処理を用いたTRIMASTER HX技術を搭載。これにより、高輝度映像信号の階調と色を確認できます。
* 本輝度は10%白色ウィンドウ画像かつD65(x、y=0.3127、0.329)時の標準値であり、保証値ではありません。本機の電流量及びスクリーン温度が許容値を超えようとする場合、本機を保護するため自動輝度制御(ABL)機能が働きます
新規光学設計による広視野角化を実現し、複数人での画質評価をより快適にサポートします。
新AR技術(*)を採用し低反射性能を搭載。これにより深い黒の表現と高コントラストを実現します。
* AR:アンチリフレクション(低反射)
ITU-R BT.709を包含する広色域の液晶パネルを用い、4K制作に求められる色域ITU-R BT.2020やDCI-P3 に対応します。『BVM-HX3110』や『PVM-X』および『LMD-A』シリーズのモニターと同じ色再現を採用しており、シームレスに連携が可能です。
マスターモニターに求められる精度の高い画質要求に応え、信号にない不要なバンディングを出さず、滑らかな階調を表現します。
例えば、暗い夜空に光る星のような1画素ほどの小さな光も、入力信号に従って正確に表示。品質管理を問われるノイズも忠実に再現します。
ライセンス(*)により、動く被写体・テロップ等に対するピクセルの動画応答性が向上します。これにより、動体ボケが映像素材自体によるものか、映像表示によるものか判別できます。
* 高速動画応答ライセンス『BVML-F10』
※ ライセンスはモニター本体の購入後240時間まで試用可能です
EIA19インチラックマウント(*)(6U:BVM-E171と同等の高さ)に対応。中継車、送出確認時などのラックマウント用途や、映画、ドラマ制作などのフィールド現場でもご利用いただけます。
* ラックマウント金具『BVMK-M1710』(2025年夏発売予定)が必要です
12G/6G/3G/HD-SDIの入出力に対応し、スクエアディビジョン信号と2サンプルインターリーブディビジョン信号に対応します。
SMPTE ST 2110信号用の IPインターフェースに標準対応し、ソニーのNetworked Liveシステムとの互換性を実現します。SMPTE ST 2110-20/21/22/30/40、NMOS IS-04/IS-05、クリーン・スイッチ、ヒットレス・フェイルオーバー、PTP(Precision Time Protocol)をサポートし、他のIP対応機器にシームレスに接続できます。IP信号を直接入力することにより、IP-SDIコンバーターが不要になります。さらにWebメニューにより、各種IP設定が簡単になります。さらに2つのライセンス(*)によりJPEG XSデコーダー、SNMPに対応し、非圧縮映像と圧縮映像の同時表示や、カメラ側で設定したJPEG XSの圧縮レートを自動で追従できます。
* JPEG XSデコーダー対応ライセンス『BVML-JD10』、SNMP対応ライセンス『BVML-SN10』
※ ライセンスはモニター本体の購入後240時間まで試用可能です
ウェーブフォームモニター(WFM)、ベクトルスコープ(Vector)、CIE1931 xy色度図のカラーガマットスコープ(CGS)、オーディオレベルメーター(ALM)は、リアルタイムに追随し高精細に表示します。WFMは輝度/RGB/YCC切り替え、暗部階調の拡大、1ライン表示にも対応し、各種EOTFに合わせたモニタリングが可能です。機材を減らし省スペースでの撮影を実現します。
モニターを4分割表示し、各映像に合わせた設定値(EOTF、ユーザーLUT、色域、伝送マトリクス、色温度など)を分割画面ごとに適用することが可能です。SDRとHDRの各映像を同じ画面内で比較できます。
USBメモリーをUSBポートに直接接続することで、モニター本体にユーザーLUTを30個まで登録・保存することができます。その後はモニター本体のみでLUTデータを呼び出して、表示映像に適用できます。ルックを共有することで撮影と編集の連携を深めたり、色域やEOTFの異なるフォーマットに合わせたLUTを適用して違いを確認できます。
* LUT:ルックアップテーブル
目的に応じた3つのライセンス(*)によりモニター内部で4K HDRからHD SDRへ信号を変換・表示し、拡張SDIから出力が可能です。また、ユーザーLUT適用後の信号も拡張SDIから出力できます。HDR-SDR変換は手動で設定できるだけでなく、システムカメラなどから重畳されるSR Live Metadataに応じた設定の自動切替が可能です。
* HDR-SDR変換ライセンス『BVML-H10』、解像度変換ライセンス『BVML-S10』、3D LUT変換出力ライセンス『BVML-T10』
※ ライセンスはモニター本体の購入後240時間まで試用可能です
ペイロードIDに重畳されるEOTF、色域、RGBレンジのメタデータに基づき、モニターの自動設定に対応します。人為的なミスを減らし、複雑になったモニター設定をサポートします。これまで通り手動設定も可能です。
色域ITU-R BT.709もしくはDCI-P3の色域外をゼブラパターンで表示し、広色域ITU-R BT.2020制作をサポートします。これまでの色域とは異なる広色域を視覚的に把握できます。
HD映像の1ドットを4ドットに拡大して表示(Native Scan:ON)と、4倍にしたことで生じる段差に対し画素補完を行うことでなめらかにスケーリングして表示(Native Scan:Off)を切り替えられます。
インターレース表示は、インターレース信号をI/P変換処理を通さず、黒のラインを挿入することでインターレース画像として表示します。本来の信号方式に忠実でCRTのような質感のある画像が得られます。
● 各種マーカー同時表示(センター/アスペクト/エリア・フレキシブルエリア)
● サイドバイサイド表示
● タイムコード表示
● センターズーム
● ネイティブスキャン/アンダースキャン
● 12個のファンクションキーアサイン
● ファンクションキー長押しによるダイレクト設定
● 起動設定機能
● ユーザープリセット機能
● 設定保存や初期化リセット、ファームウェアアップデート時のパスワード管理
● USBメモリーを用いたセッティングコピー
● ペイロードIDによる自動設定
● SR Live Metadata表示
● SR Live Metadataに基づいたモニター内部での信号変換の自動設定に対応(HDR-SDR変換ライセンス導入時)
● クロマアップ機能
● パラレルリモートの自由設定
● ファームウェアのアップデート対応
ほか