SDRガンマ:2.2、2.4、2.6に加え、HDR EOTF:ITU-R BT.2100(HLG)(*)、SMPTE ST 2084、S-Log3、S-Log3(Live HDR)、S-Log2、2.4(HDR)に対応します。モニターのバックライトを自動的に最大輝度に設定し、パネルスペックを生かして表示します。HDR とSDR のサイマル制作を実現する「 SR Live for HDR 」にも対応します。
* システムガンマは1.2固定、Y信号に対して適用されます
4K放送には欠かせない色域ITU-R BT.2020に対応し、モニターに求められる入力信号に忠実な色再現を、汎用性の高いピクチャーモニターで実現します。規格に準拠するだけでなく、広い色域を再現できる広色域パネルを採用(*1)、さらにデジタルシネマに欠かせないDCI-P3や、デザイン・CG領域で基礎となるAdobe RGB(*2)、sRGBの色域にも対応。より広範囲で活用いただけるピクチャーモニターとして、新たな役割を担います。
*1 色域ITU-R BT.2020、DCI-P3を完全には包含しておりません
*2 Adobeは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です
4K映像のSDI伝送方式である2SI(2-Sample Interleave)信号のペイロードIDを読み込み、レベルA・レベルB信号ともに正確な信号を捉えて画面上に表示することが可能です。4K信号3G-SDIのBNCケーブルの内1本を受け、ダウンコンバーターを介することなく2SI信号でフルHD表示します。多数のモニターが必要となるスタジオサブのウォールや中継車、軽量且つ堅牢な機動性と信頼性求められるロケ用途など、HDピクチャーモニターとしてコスト面からも4K制作をサポートします。
カメラの捉える映像の輝度を、信号レベルで監視・色付け表示し、アイリスの決定を補助します。白とびや黒つぶれを防ぎ、グレーディング作業に必要となる色を残します。スキントーンの目安としてピンク色、グレーチャートの基準となる18%グレーを緑色など、階調表現だけでは判断しにくいポイントを差異のある色で表示します。また、シンクフリーサイドバイサイド機能と合わせて使用することも可能。左右に同じ映像を表示し、左の主画面にフォルスカラーの機能を割り当てることで、右の副画面で通常映像を確認しながら、同時にモニタリングできます。
※ OETF:0.45の入力信号に対応
モニターに入力された異なる2系統の信号を、1台のモニター上に左右並列で表示します。非同期の入力信号にも対応し、解像度やフレームレートの異なる信号であっても1フレーム以内の低遅延で表示可能です。モニターの持つ「フォルスカラー」機能や「フォーカスアシスト」機能と組み合わせて、撮影にも活用できます。
高品質な映像制作に欠かせないS-Log3(SDR)、S-Log2(SDR)表示に対応します。HDR制作にも用いられるS-Logを、コントラスト調整によってパネルの持つ輝度内で再現します。クオリティーを求められる制作現場でもLUTを用いることやグレーディング作業を待つことなくリアルタイムに表示します。
自由な設定が可能なエリアマーカー1、2を追加。2つのエリアマーカーは、色や太さの変更ができ、センターマーカーやアスペクトマーカーと合わせて使用することも可能。5つのマーカープリセットを登録でき、ユーザープリセットに設定することで前面のファンクションボタンから1クリックで呼び出せます。情報番組やショッピングチャンネルをはじめ、インサート映像やキャプション制作などの多彩な構図やデザインに活用できます。
薄型・軽量の追求とともに、質感やデザインにもこだわった筺体を採用しました。背面入力部は、内側に切れ込んだ構造により入出力端子を保護しています。また、オプションの保護パネルやコーナーバンパーにより、撮影現場や運搬時のダメージからモニターを守ることができます。
フルHD(1920×1080ピクセル)の高精細、広視野角のLCDパネルを搭載。10ビット画像処理エンジンにより、鮮明で滑らかな階調表示を実現します。また、10ビットパネルドライバーにより、約10億7000万色の再現が可能です。
入力信号の波形やオーディオレベル(エンベディッドオーディオのみ対応)、ベクトルスコープを画面に表示できます。ウェーブフォーム選択時はラインを表示させ、ライン位置の波形の表示や、20IRE部分の拡大表示が可能です。また、ベクトルスコープ選択時はターゲットを75%と100%に切り替えが可能です。
ユーザーコントロールメニューでの上限値以上にアパーチャーの値を上げ、画像の輪郭をはっきりさせます。フォーカスがあった部分に色を付けて表示することもでき、素早いフォーカス合わせが可能です。
ソニー製のカメラ(*1)と併せて使用することでカメラメタデータやレンズメタデータ(*2)を画面内に表示します。F値やT値、焦点距離、フレームレート、シャッタースピードなど全24項目の表示に対応し、一度に最大12項目、1-3行の表示設定が可能です。
*1 対応カメラ:F65、PMW-F55/F5、PXW-FS7、FS7 II、PXW-Z450、PXW-X400など。BNCケーブル接続が必要です
*2 レンズメタデータ表示には対応レンズが必要です
インターレースプログレッシブ変換(I/P変換)時、映像信号の0.5フィールド以下の低遅延処理を実現しました。また、I/P変換に際し、最適な信号処理を自動的に選択するため、その都度設定する手間が省けます。
3G-SDI×2系統、HDMI、コンポジット、オーディオの各入力信号に対応します。
外部DC駆動(12-17V)に対応しており、中継車、ドラマ制作などのフィールド環境でもご利用いただけます。
SDI信号上のタイムコード(VITC/LTC)を画面に表示できるほか、外部リモート機能を利用して画面上にソース名やタリー情報を表示させることができます(TSL UMD Protocol-V5.00に対応)。
2K(2048×1080)信号の入力に対応し、2つの表示方法があります。ノーマルスキャン時は、水平ピクセルが1920になるようにスケーリングして表示されます。ネイティブスキャン時は、2K信号をドットバイドットで表示され、さらに2048シフト機能で画像を左右にスライドすることができます。
パネル画面上にグリッドを表示することで、水平・垂直を簡単に確認できます。グリッドは4パターンから選択できます。
撮影環境に合わせて、上下/左右/上下左右反転し表示する機能を搭載しています。
バッテリーの使用等により、DC入力電圧が仕様の範囲外になった場合、インジケーター点滅の警告を出します。
アナモフィックレンズを使用した時の縦伸びした画像を確認する際に、実際のアスペクト比に戻して表示することができます。
市販のプローブを使用したホワイトバランスの自動調整が可能です。
※ 自動調整機能を使用するには、USB 端子を装備したPCと、ソニー製ソフトウェア“Monitor_AutoWhiteAdjustment”(*)が必要です
※ LMD-A180のAuto White Adjutmentは2023年12月末のバージョンアップで対応予定です
※ キャリブレーション精度はプローブ性能に依存します
* こちらより無償でダウンロードできます
電源投入後のモニターの設定状態を設定します。「ラストメモリー」、「ユーザープリセット1-5」、「ファクトリープリセット」から選択できます。
色温度の「ユーザー1」、ユーザープリセットの「プリセット1」は、パスワードロック機能により設定データの書き換えを防ぎます。複数ユーザーの使用環境で設定が変わった際も、設定を簡単に戻すことができます。
ファンクションキーを長押しすることで、メニューの階層に入らずに、ファンクションキーの設定を変更することができます。
・ノーマル(0%)スキャン、ネイティブスキャン
・センターマーカー/セーフエリアマーカー/アスペクトマーカー
・画面内タリー表示(93%セーフエリアマーカーの外側)
・カメラメタデータ表示
・AFD機能
・ユーザープリセット機能
・ラインダブラー
・スクリーンセーバー
・自動電源オフ機能
・ウォールマウント(100×100mm)対応
※ 2023年5月19日 USB電源供給に関する情報を削除いたしました
入力信号により一部機能制限があります。