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DEVELOPER'S  TALK「スゴ録」開発者インタビュー EPISODEPART 1PART 2PART 3PART 4
PART 2 高画質での録画・再生もまさに“おまかせ”
 
  新開発の「Dマトリックス NR」で最適なノイズリダクションを実現
 
小林 まず、新開発の適応型ノイズリダクションである「Dマトリックス NR」について説明しましょう。これは、「録る」「見る」の2つにまたがって、“おまかせ”で高画質を実現している機能です。ノイズリダクションというのは、その名のとおり録画や再生のときに、不要なノイズを取ることでキレイな映像を実現するものです。たとえば、録画をする際に、電波状況などの関係でアナログチューナーで受信した映像にノイズが入っていたとします。そのまま何もしないでMPEGに変換しても、キレイな映像を記録できないので、あらかじめノイズを取ってあげる必要があるわけです。

ノイズリダクション自体は高機能なテレビなどにも搭載されている機能です。しかし、ここで難しいのは、DVDレコーダーは受信した映像を「録る」必要があることなんです。MPEGで録画するために最適なノイズの取り方がある。やたらとノイズばかりを取ってもよくないんです。MPEGに変換する処理を行うエンコーダーという機能にとって邪魔にならないような多少のノイズは、むしろ残してあげた方が、本来の映像の良さをそのまま記録できる。

 
  同じことは「見る」、録画されたコンテンツを再生する場合にもいえます。というのも、お客様は好みや目的にあわせて、いろいろな録画モードで録画をするからです。たとえば、同じテレビ番組でも長時間録画モードで録る人もいれば、高画質録画モードで録る人もいる。高画質録画モードで録ればノイズもそんなに強く発生しませんが、逆に長時間録画モードではノイズが発生しやすい。また、ひとつの録画モードの中でも、動きの少ない静かなシーンと、動きの激しいシーンではノイズの出方が違ってくるという問題があるわけです。

つまり、DVDレコーダーの再生では、録画モードの種類やコンテンツのシーンにあわせて、ノイズリダクションをダイナミックに制御し、つねに最適な状態でかけてあげる必要があります。高画質録画モードや動きの少ないシーンの場合は、ノイズが少ないので、ノイズリダクションを弱めにかけて、映像の持つ本来のみずみずしさや奥行き感を引き出してあげる。反対に、長時間録画モードや動きの激しいシーンの場合は、ノイズが出やすいので、ノイズリダクションを強めにかけることで、ブロックノイズなどの気になるノイズを除去してあげるわけです。

新しい「スゴ録」では「Dマトリックス NR」によって、映像の録画モード(転送ビットレート)や、ノイズ量、シーンの動きの大きさなどを自動的に判断し、「フレームノイズリダクション」「ブロックノイズリダクション」「モスキートノイズリダクション」という3つのノイズリダクション機能を、それぞれ独立して自動的に調整することを可能にしています。従来のノイズリダクション機能では、こうしたダイナミックな制御によるノイズリダクションを“最適には”行えなかったんです。「スゴロジック」だからこそ実現できた、まさに“おまかせ”の高画質機能だといえます。

D-MATRIX NOISE REDUCTION
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