株式会社ジャパネットホールディングスは、お客様・お取引先様・従業員、関わるすべての人の毎日を「今を生きる楽しさ」あふれるものにしたいという想いから、通信販売事業とスポーツ・地域創生事業に取り組んでいます。そして、長崎出身の会社として地元を活性化したいという想いの元、2024年10月14日(月)にジャパネットグループの株式会社リージョナルクリエーション長崎が運営する長崎スタジアムシティが開業しました。
今回、プロバスケットボールクラブ『長崎ヴェルカ』のホームである『HAPPINESS ARENA』にて試合運営を担う株式会社ステージング・ナガサキの常田茂雄様よりお話を伺いました。
株式会社ステージング・ナガサキ
Technical Executive Officer
常田 茂雄 様
株式会社ステージング・ナガサキは、「新時代のスポーツ&エンターテインメント施設」の創造をめざすステージングホールディングス株式会社の関連会社で、長崎スタジアムシティの映像・音響・照明などの演出設備の運用および保守管理業務を担っています。私たちは、日本のスポーツ&エンターテインメント業界を牽引する存在として、文化の発展と地域の活性化に寄与し、国内外へ感動を発信する企業をめざしています。
長崎スタジアムシティ内の『HAPPINESS ARENA』では、すでにソニーの旋回型HDカラービデオカメラ『SRG-X400』を活用し、臨場感あふれる試合のライブ映像を制作、配信してきました。今回、さらなる映像制作のクオリティ向上をめざし、追加でリモートカメラ導入を検討していたところ、ソニーのフラッグシップモデル『BRC-AM7』の発売情報を入手しました。ソニーの営業担当者へ連絡し情報を確認した段階で、機能面、スペック面ともに期待を超えていることを認識できました。早速、最新鋭の映像技術を取り入れるべく、長崎スタジアムシティにて購入し、現在は私たち株式会社ステージング・ナガサキが運用を始めております。
HAPPINESS ARENAではBRC-AM7に三脚を装着し、試合中の得点シーンで沸き立つ観客の表情をはじめ、タイムアウトやハーフタイム中に行われるパフォーマンスグループのダンスやMCのトークショーなどの多彩な瞬間を捉えます。撮影された映像は、場内中央のセンターハングビジョンに映し出され、アリーナ全体の熱気をより一体感のあるものへと高めています。
実際にBRC-AM7を使ってみると、パン・チルト・ズームの動きの精度が驚くほど高く、ねらった被写体を逃すことなくスムーズかつ粘り強く追従してくれます。また画質も圧倒的で、プロ仕様のハンディカムコーダーにも匹敵するクオリティを誇ります。一般的に、照明を落とした観客席の撮影では映像ノイズが発生してしまうこともありますが、BRC-AM7では高解像かつ低ノイズで鮮明に被写体を捉えることができました。
また、AIが被写体を認識し自動で撮影を行う「PTZオートフレーミング機能」は自社イベントでの運用で活用しており、カメラマンの負担軽減と運用の効率化にも貢献しています。今後は試合においても、たとえばヘッドコーチを自動追尾するなど、多彩なシーンでの実用化を視野に入れ、更なる可能性を探求していきたいと思っています。
アリーナ内のコントロールルームに設置したリモートコントローラー『RM-IP500』も非常に操作性が高く、カメラ操作に不慣れなスタッフでも直感的な操作ができています。リモートカメラの操作は主に私が担当しておりますが、カクつきや遅延を感じることなく、自分の意図した通りにスムーズに動いてくれるので、まるで操作が上達したかのような実感を得ることができました。
HAPPINESS ARENAではバスケットボールの試合のみならず、イベントや音楽ライブ、講演会など多彩なイベントが開催されます。これらのイベントの際にもBRC-AM7の活用を積極的に検討しています。すでに一部のイベントでは実際に使用しており、今後さらに活用の幅を広げていく予定です。
同じく長崎スタジアムシティ内のサッカースタジアム『PEACE STADUIM Connected by SoftBank』での活用も視野に入れており、今後は長崎スタジアムシティを飛び出し、多様なシーンでBRC-AM7の性能を最大限に活用していきたいと考えています。
リモートカメラシステムは、カメラ操作をリモートコントローラーで行うカメラシステムです。少人数でのオペレーション、カメラ設置が困難な場所、ホールや会議室などを広範囲に撮影する利用ケースに適しています。特にオンライン講義やウェビナー(オンラインセミナー)の重要性が増す中、従来の放送設備、映像制作用途以外にも、教育設備、各種ホール、会議室、Web会議(ビデオ会議)システム、ライブ動画配信や動画コンテンツ制作など、さまざまな用途にご利用いただけます。