電波式ライティングシステムは、電波通信によってフラッシュの発光を制御するワイヤレスフラッシュシステムです。
被写体との距離がある場合、強い太陽光下、フラッシュとカメラの間に被写体や障害物がある場合など、従来の光通信式ライティングシステムでは困難だった状況でも安定したワイヤレス通信が可能です。
被写体の背後からでもワイヤレスでライティングができるなど、フレキシブルな撮影が可能なので、表現の幅が広がります。
ワイヤレスフラッシュセットアップ例
電波式ワイヤレス対応フラッシュは、コマンダーとレシーバーの両方の機能を備えたフラッシュです。コマンダーモード[CMD]とレシーバーモード[RCV] を切り替えてお使いいただけます。
電波式ワイヤレス対応フラッシュまたは電波式ワイヤレスコマンダーFA-WRC1Mをコマンダーとして使えば、レシーバー側のフラッシュの主要な機能はすべてコマンダー側から操作できます。
電波式非対応のフラッシュをレシーバー側で使うには、電波式ワイヤレスレシーバーFA-WRR1が必要です。
- 電波式ワイヤレス対応フラッシュ(HVL-F60RM2/F60RM/F46RM/F45RM/F28RM)
- 電波式ワイヤレスコマンダーFA-WRC1M
- 電波式ワイヤレスレシーバーFA-WRR1+電波式非対応フラッシュ
電波式ワイヤレスフラッシュの特徴
これは電波式ワイヤレスフラッシュと、従来の光通信式ワイヤレスフラッシュの特徴を表にしたものです。比較すると、電波式の方がより信頼性と、ライティングの自由度が高く、クリエイティブな表現が可能であることがわかります。また、グループの設定比率など、より自由な設定が可能です。
電波式 | 光通信式 | |
---|---|---|
通信可能距離 | 30メートルまで | 5メートルまで |
グループ数 | 5グループまで(フラッシュモードはTTLとマニュアル混在可能) | 3グループまで(フラッシュモードは混在不可) |
障害物がある場合の通信 | 可能 | 困難 |
日中の強い太陽光下での通信 | 可能 | 安定しない |
コマンダーとレシーバーは日中の強い太陽光下でも問題なく通信可能です。
コマンダーとレシーバーの間に障害物があっても通信可能なので、ソフトボックスも使えます。
コマンダーとレシーバーは最大30mまで離して設置することが可能です。
- コマンダー
- レシーバー