Excelでデータを入力する場合、「Enter」キーを押すと通常カーソルは下へ移動していきます。
例えば、以下のような表の場合、「1月」のデータを上から順に入力していくと、「2月」のデータを入力するときには、キーボードの矢印キーやマウスを使って、カーソルを上に戻さなくてはなりません。
今回は、上記のようなデータを入力するときに活用できるテクニックをご紹介します。
「Enter」キーを押すと、通常カーソルは下に移動していきますが、あらかじめ入力範囲を指定しておくと、その指定した範囲内でカーソルが移動するようになります。
実際に操作をして確認してみましょう。
このように、あらかじめデータを入力する範囲を選択しておくだけで、カーソルの移動を意識せず、次々とデータを入力していくことができます。
範囲選択をした状態でデータを入力しているときに、キーボードの矢印キーを使ったり、マウスで別のセルを選択してしまうと、選択範囲が解除されてしまうので、ご注意ください。
今回は、データを入力する範囲を選択したあと、「Enter」キーでカーソルを縦方向に移動しながらデータを入力する例をご説明してきましたが、横方向にカーソルを移動しながらデータを入力したいということもあります。
そんなときは「Tab」キーを利用すると、選択した範囲内で横方向にカーソルを移動していくことができます。
範囲を選択した状態で「Enter」キーや「Tab」キーを押していくと、その範囲内でカーソルを順番に移動することができますが、それらのキーをつい押し過ぎてしまって、カーソルが思わぬところまで移動してしまうこともあります。
その場合は、次のキーボードのキーを押すことで、1つ前のセルにカーソルを戻すことができます。
Excelで、数値データの集計や顧客リストの作成をする場合、多くのデータを入力する必要がでてきます。
その際に、今回ご紹介した入力範囲を指定してデータを入力する方法は、とても便利です。
ちょっとしたテクニックではありますが、ぜひ覚えて活用しましょう。