システムカメラをマルチカメラシステム(MCS;Multi Camera System)で運用する際に、本機をMCSのMaster機器として使用することが可能です。
本機をLAN経由でカメラネットワークに接続した後、CCA-5ケーブルを使用して本機とCCU/RCPを接続することで、カムコーダーなどのネットワーク接続非対応カメラを、簡単にカメラネットワークシステムに追加することができます。
本機を2台使用することで、遅延の多いネットワーク環境でのカメラシステムの運用が可能となります。2台の『CNA-2』間では、カメシステムとコントロールパネル間の制御プロコルを簡易プロトコルに変換して通信することで、本機能を実現しています。
PCやタブレット等から、本機にWebブラウザ経由でアクセスすることで、ネットワーク上のシステムカメラ機器の光レベル時系列表示、アラーム監視、HDR/SDRサイマル制作時の設定パラメーターの確認など、カメラネットワークシステムの一元管理・一元監視が可能となります。エラーやワーニングデータのログ取得機能(*)にも対応します。また、IRISポジション、色温度、Gainといった任意の項目が、適正な設定値で運用されているかを監視できる“スマートアラート機能”を標準実装しています。カメラオペレーションの習熟、ビデオエンジニアのトレーニングツールとしても活用できます。
* ログの取得機能を使用するには、運用時に本機にSSDストレージをUSBで接続する必要があります
スタジオや中継車など、それぞれのカメラネットワークシステム上に『CNA-2』を配置し、『CNA-2』同士を連携させることで、統合制御システムの構築を可能とする“フェデレーション機能”を搭載しています。これにより、例えばセンターコントロールルームなどから、複数のスタジオや中継車のカメラシステムを一元監視・遠隔制御(*)することができます。
* カメラシステムの制御には、別途ライセンスソフトウェアが必要です
本機に有償のライセンスソフトウェア『HZC-RCPCN2』をインストールし、PCやタブレット等からWebブラウザでアクセスすることで、画面上のRCPパネルから、最大12台のシステムカメラ(HDCシリーズ・HXCシリーズ)の個別制御が可能となります。選択した任意の制御項目をフェーダー感覚で操作が可能なSub Control Panelを有しており、直感的なオペレーションができます。また、同一ネットワーク上のRCP-3501/RCP-1501などのハードウェアパネルから制御対象としたいカメラの選択が可能な“RCPリンケージ機能”を有しており、Web RCP機能とハードウェアのRCPを効率的に配置したオペレーションを実現できます。
本機に有償のライセンスソフトウェア『HZC-GWCN2』をインストールすることで、『CNA-2』を介して、外部システムのコントローラー等からシステムカメラの各種設定値(カメラフォーマット、HDR関連の設定項目、各種Paint調整値、Micゲイン、RCPアサインなど)を制御することができます。汎用的形式であるWeb APIでの制御が可能で、認証や暗号化などのセキュアな通信・制御にも対応しました。
本機前面に電子ペーパーを搭載しており、機器のバージョン、インストール済みオプション、IPアドレス情報などを、簡単に確認することができます。
RJ45コネクタを2つ有しており、一方のインターフェースが無効になった際にも、他方を自動的に有効化することで、ネットワーク制御の冗長性を確保することができます。
本機は、PoEによる給電(*)に加えて、DC入力コネクタを搭載しており、電源の冗長性を確保することができます。
* PoE給電はLAN1ポートのみ対応