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セミナーの舞台になったのは、東京都内のとある公園。当日は、寒いながらもまずまずの撮影日和となりました。
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セミナーは桃井講師によるレクチャーからスタート。STFレンズの大まかな特長と、その魅力を活かすための撮影方法についてのお話をお聞きしました。そしてSTFレンズは単焦点レンズであること、マニュアルで無段階に絞り調整ができる「絞りリング」を採用していること、またオートフォーカスではなく、常にマニュアルでピント調整をする必要があるなど、他のレンズとは異なる操作を必要とすることも説明。鉢花などを使いSTFレンズに慣れるための撮影を行いました。
STFレンズの特長であるボケ味を生かすことを考えながらの撮影は、普段の撮影と多少違うためか、セミナー参加者のみなさんは試行錯誤しながらの撮影となりましたが、桃井講師からの「ボケを得るためには、しぼりをできるだけ開け、被写体に近づく。さらに被写体と背景の距離を取るとよい」、「被写体の後方に光るものを置くと面白い」などのアドバイスや、ボケを活かすための構図の取り方の指導があり、少しずつSTFレンズに慣れてきているようでした。
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●STFレンズで撮影 |
・絞り:F5.6 |
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ボケの周辺がなだらかに薄くなるやわらかなボケ像が特長。好みや用途にもよるが、より自然に見えるのはSTFレンズだろう。 |
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参加者の方々がSTFレンズに慣れてきたところで、撮影ポイントを移動。今の時期に花を付けているロウバイとスイセンを被写体に撮影が続けられました。
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STFレンズの最大撮影倍率は0.25倍。マクロレンズにはかないませんが、接写にも強いレンズのため、ロウバイの小さな花を撮影して楽しむことも十分にできます。ここでは、より美しいボケ味を楽しむための絵作りの基礎として、構図の取り方や背景の選び方を中心としたレクチャーを受けることができました。また、マニュアルフォーカスを使いこなすポイントとして、「ある程度ピントを合わせたところで、体を前後させるとよい」といったアドバイスや、「曇りの日や、日がかげってきたときには画像仕上げ機能で彩度を上げたり、ホワイトバランスを調節する」などのテクニックを教えていただけました。 |
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セミナーの最後は、園内の温室に場所を移し、参加者が好きな被写体を探しながら自由に撮影をする時間が設けられました。この季節、温室内ではスイレンやベゴニアなどの花が並び、参加者のみなさんはここまでのセミナーで教わったテクニックを使い、短い時間ながらも撮影を楽しんでいました。
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そして、実際に撮影した画像を見ながらの桃井講師による講評が行われました。「背景と被写体の色合いを考えながら撮影すると、美しい印象的な写真になる」、「いい被写体だと思ったら、納得できる写真が撮れるまで粘ったほうがよい」など、これからの写真ライフに役立つアドバイスが数々飛び出していました。
今回のSTFレンズセミナーでは、参加者が少人数ということもあり、プロのカメラマンによる実践的なアドバイスを直接聞くことができるものでした。また、実際にSTFレンズを使った撮影を楽しむことで、その魅力を実際に体感できるものとなりました。 |
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