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去る4月15日、プロカメラマン桃井一至氏が講師を務めるセミナーの第3弾「カール ツァイスレンズ編」が催されました。そのセミナーの様子をレポートします。 |
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今回のセミナーは東京・お台場メディアージュ4階にあるソニースタイルショールームにて行われました。桃井講師によるカール ツァイスレンズについてのレクチャーのあと、お台場周辺で実際にレンズを使って撮影を楽しむというプログラムです。
セミナー参加者の皆さんに体験していただいたのは、カール ツァイスレンズ Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA。このレンズはカール ツァイスレンズならではの高画質で、ワイドから望遠までをカバーする使いやすいレンズです。用途が似ているレンズとして、ポピュラーなDT 18-70mm F3.5-5.6がありますが、桃井講師からは、実際に2つのレンズで撮り比べた作品を前に「細かな描写力が違う」という説明がありました。
確かに作例をしっかりと見比べてみれば描写力の違いは一目瞭然。カール ツァイスレンズで撮影した作品の方がより高精細かつ、メリハリのあるコントラストが得られています。大きく引き伸ばしたり、大画面テレビで楽しんだりする際には大きな差に感じられるでしょう。また、桃井講師によれば「レンズ内部の内面反射防止処理がしっかりと行われており、逆光など強い光源が入る時でもレンズフレアやハレーションと呼ばれる有害な光の像が入ることが少ない」とのことでした。
これまでの「桃井一至によるαレンズ」シリーズのセミナーで使用してきた2本のレンズと違い、カール ツァイスレンズ Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAは常用しやすく特別な撮影のテクニックや知識を必要としない標準ズームレンズということもあり、大まかな特長の説明が終わったところで早々に実際の撮影体験へ。当日は天気に恵まれた休日、α100とカール ツァイスレンズを手に、屋外へと飛び出しました。多くの家族連れや観光客でにぎわうお台場で撮影を楽しみました。 |
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カール ツァイスレンズ Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAは、35mm判換算で24mm相当の広角撮影から、120mmの望遠撮影まで対応するレンズ。幅広い撮影シーンをカバーできます。用途を選ばず様々な撮影ができるということもあり、参加者の皆さんはそれぞれ被写体を探しながら撮影し、桃井講師のアドバイスを聞きつつ楽しまれていたようでした。参加者の方の中には、ペットの犬を連れた方にお願いして犬を撮影させてもらったり、最短撮影距離0.35m、最大撮影倍率0.24倍の性能を生かし、草花などの小さな被写体の撮影にチャレンジしたりする方もいました。
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セミナーの最後は、恒例となった桃井講師による講評が行われました。参加者の皆さんが当日撮影した画像を見ながら、桃井講師より「接写時には望遠側にする」、「いい被写体を見つけたら、それを生かす構図やアングルを探してみる」、「色をより鮮やかに写したいときは画像仕上げ機能で『ビビッド』に設定すると、深く鮮やかな色彩で表現されるようになる」などのテクニックの解説がありました。
今回のセミナーは、評判の高いカール ツァイスレンズの性能を体感できるということで、カメラやレンズにこだわりのある方々が参加されていました。実際に撮影したのは約1時間程度という短い時間ながら、カール ツァイスレンズの魅力の一端を感じられたと参加者の皆さんの好評のうちに終了しました。 |
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全3回のシリーズとして、これまで理想的なボケ再現を誇るSTF レンズ、視覚からかけ離れた描写ができるマクロレンズ。そしてワンランク上の精細な描写を楽しめるカール ツァイスレンズをご紹介してきました。いずれもソニーらしさの感じられる製品で、αユーザーなら、ぜひ手元に置きたいレンズです。
レンズ選びは一眼レフカメラの醍醐味のひとつでもありますし、写真表現をする上では重要な役割を担っています。
わからないうちは、あれこれ闇雲にレンズを買いそろえがちですが、まずは標準ズームレンズあたりをベースに楽しんでから、自分が主に撮りたい被写体を絞り込み、それに適したレンズを1本加えてみてはいかがでしょう。
レンズが変わるとずいぶん表現の幅が広がるはずです。数多いソニーのαレンズの中から、自分のスタイルにあった一本を探してみてください。
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