HDDレコーダーが動画だけを楽しむもの、なんていう思いこみが少しあったのだけど、今はそんなことない。
D90の本体前面には、USB、メモリースティックデュオと2系統の入力インターフェイスが装備されている。
ここからデジカメの静止画を取り込んで、楽しめる機能が充実しているのだ。
DVDなどのメディアからでも写真データを取り込むこともできる。 |
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今回は愛用のメモリースティックデュオを使用する。
メモリースティックデュオをスロットに挿すと、メニューの『フォト』列に、メモリースティックデュオの形をしたアイコンが現れる。
写真の取り込みは、フォルダ単位でもファイル単位でもOK。
フォルダ単位で取り込んで、フォルダ名を付け替えれば新しいアルバムのできあがりだ。
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アルバムの中身は、メニューから一点ずつ開いて見てもいいのだけれど、せっかくの写真、あまりリモコンばかりいじっていたくない。
リモコンは脇に置いてもっとゆったり見られないかな、と思ったらありました。
それにぴったりの機能が。『x-Pict Story HD』という、HDDに取り込んだ静止画に、音楽とエフェクトを付けて自動表示する機能だ。
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アルバムメニューの上にある「x-Pict Story HD作成」を選択、ストーリーの元になる写真(アルバム)を選択する。
次に、30種類もあるBGMの一覧から好きな曲を選ぶ。
ジャズ調、ラテン調などのさまざまな曲を試聴しながら作品の雰囲気を決める。
これだけで、写真からエフェクトつきの作品を作ってくれるのだ。曲に合わせて、ワイプアウトやロールオーバーなど、エフェクトがかかると、私の下手な写真でもなんだか楽しく見られるから不思議だ。
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音楽とエフェクトの効果はかなり大きくて、曲を変えるとまったく違う作品になる。
運動会の写真に『サウンドトラック−Glory』の曲を添えると、普通の50m走がまるで勝敗を決する選抜リレーに!
屋根の上で、大いばりで胸を張る猫の画像と『ハードロック−Strike!』が組み合わさると、いったいどこのボス猫?
な雰囲気に。それだけでおかしくて子どもたちは大喜びだ。
「違う曲にしてごらん」とリモコンを渡したら、律儀に上から順番に曲を変えてみている。30曲、全部試す気ですか?
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作ったストーリーはHDDに保存しておいていつでも楽しめるほか、ビデオファイルに変換してDVDにダビングすることもできる。
DVDにすれば、D90以外の機器で再生できるので、人にあげて楽しんでもらうこともできる。
そうだこれは使える! 年末恒例、子ども会のクリスマス会があったんだ。
毎年、なぜか私はデジタル担当(笑)ということになっていて要するに写真係を担当している。
その中で気づいたのは、小さい子どもを持つ奥様方はわりと加工した写真が好きということだ。
ただのスナップ写真を渡すのと、飾りフレーム程度でも加工をした写真を見せるのとでは反応が違うのだ。
今年はx-Pict Story HDで行こう。みなさま、今年のデジタル担当はやりますよ。思い出の写真、リビングでゆっくりお楽しみ下さい。
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