ブルーレイディスクアプリケーション規格では、複数のチャンネルが多重化されたフルTSから録画したいチャンネルを構成するパケットだけを抜き出して再構成したパーシャルTSをディスクに記録します。ディスクに記録する際には、一部の不要な情報の削除や再構成、著作権情報に従った処理を行いますが、画質や音質に影響を与える符号化データ(エレメンタリーストリーム)のレベルでの変更は、基本的に行いません。そのため、画質・音質の劣化がなく、放送時のクオリティを保ったままでのディスクへの記録・再生を実現しています。
日本以外にも、アメリカATSC(Advanced Television Systems Committee)のDTV (Digital TV)、ヨーロッパのDVB(Digital
Video Broadcasting)といったデジタル放送がありますが、パーシャルTSによる記録は、これら海外のデジタル放送を記録する際にも適用できる親和性の高い記録方式です。