文字入力は画面上にキーボードを表示してリモコンのカーソルキーで選択するソフトキーボード方式と、リモコンの10キーを使って携帯電話の要領で入力する方式のどちらでも可能。漢字変換も行えます。(写真24)
写真24.ソフトキーボード画面
タイトルの編集は、分割、結合、A-B消去に対応しています。
「分割」は1つのタイトルを複数のタイトルに分けること。ちょっと長すぎるかな、でも必要というシーンも2つのタイトルに分ければ見やすくなります。
「結合」は複数のタイトルを1つのタイトルにまとめること。連続ドラマの定型イントロ部とエンディング部をカットした上でまとめれば、長時間番組のように楽しむことができます。
「A-B消去」はタイトル内の2ポイント間を消去することです。冗長な部分をカットしてテンポよい映像にすることができます。
これらの編集も、実際の映像を操作するオリジナル編集と、バーチャル編集の双方で可能です。
本体前面のi.LINK(DV)端子に、デジタルビデオカメラを接続し、MPEG-2 TSに変換して記録できます(写真25)。
記録モードはHR/SR/LRの3モードから選択可能。特に、HRモードでの記録は、映像を15MbpsというMP@MLで規定されている最大レートで記録されるため、高画質で保存可能です。
写真25.本体前面のDV入出力端子
本体背面には、i.LINK端子を装備(写真27)。もう1台BDZ-S77を用意し、レコーダー同士を接続すれば、著作権フリーのコンテンツをデジタルコピーすることが可能です。
※2004年3月現在 BDZ-S77のみ
写真27.本体背面のi.LINK(BD)端子
1枚のディスク内の不要部分をカット(消去)して必要な内容だけにまとめることができます。消去したエリアには別の番組などを録画することができます。消去したエリアが不連続に存在しても、空きエリアを繋ぐように利用して録画しますので、ディスク容量の有効利用が図れます。また、テープメディアと異なり必要なエリアに上書きしてしまうこともありません。
実際のディスクの内容は消去せず、不要部分を飛ばしたりシーンの順序を変えて再生することができるバーチャル編集も可能。何度でも再編集することができます。また、この機能を使えば、同じディスクの中で空きエリアを使わずに編集することが可能です。
見終えて内容が不要になったディスクは、いつでも全タイトルを消去することが可能です。目次にあたる部分を消去するだけなので、高速で行えます。
テープの頭から録画終了部までをそのまま記録するのが「シンプルダビング」モードです。接続されているデジタルビデオカメラ内のテープが途中であれば、自動的に巻き戻しを行って、ダビングを開始します。通常、デジタルビデオカメラでの撮影は、撮影開始とストップを繰り返しながら行いますが、デジタルビデオカメラでの撮影開始点には、ディスク上にも自動的にインデックスが打たれますので、シーンの検索・編集も容易に行えます。
テープ上の、ここから(IN点)と、ここまで(OUT点)を最大50個設定して、指定した順にダビングする「プログラムダビング」が行えます(写真26)。IN点、OUT点は、映像を見ながら調整することが可能です。こうして作った編集データは「プログラムリスト」として最大20個まで本体に記憶できます。
本体に記憶したプログラムリストを使って、何枚でも同じ内容のディスクを作ることができるのが「複製ダビング」です。友人などにプレゼントするディスクが簡単に作れ、しかもダビングソースはつねに元のDVテープですので、高画質です。
写真26.プログラムダビング画面