■業種:鉄道 ■用途:インフォメーション
※ 2017年9月29日をもって実証実験は終了しています
※ 画像は2016年12月時点
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本研究開発センター フロンティアサービス研究所 様は、「統合案内サイネージシステム」の開発に向けた実証実験の一部として、東京駅の丸の内中央改札内に法人向けブラビア4Kモデルを導入されました。
路線図と乗換案内情報、構内案内地図が表示されています。
「私たちのミッションは、ICTを活用して、お客様の快適な移動をサポートすることです。」そう語るのは、JR東日本研究開発センター フロンティアサービス研究所の日高 洋祐氏です。
「たとえば、乗換案内はスマートフォンのアプリで見ることが一般的になってきていますが、ICTの苦手なご高齢のお客様や外国からのお客様等、スマートフォンを持っていないこともあります。駅構内に設置したディスプレイで乗換案内アプリと同様の情報を表示させることで、そういったお客様もしっかりサポートできるようになります。 さらに、お客様が必要としている情報は、乗換案内だけでなく、たとえば時刻表や周辺地図、混雑情報といったさまざまなものがありますが、そのすべての表示仕様を共通化し統合管理すると、場所や端末を選ばず、最適なときに最適な情報を提供することができるようになります。 そういった理想を実現するには、汎用性の高いWeb技術をベースとしたシステムが有効と考えています。 ソニー様から提案を受けた際、法人向けブラビアは、単体でWebベースのコンテンツを再生できると聞いて、外付けの機器が要らないという点でメリットを感じました。これが実証実験にブラビアを採用した理由のひとつです。」
日高氏に、実証実験開始後の感想を伺いました。
「驚いたのは、表示の品質です。実証実験で表示している駅構内マップは、4か国語を並べているため文字が細かく、フルHDディスプレイでは潰れて読み取れない箇所があり困っていました。それが、4Kではくっきり表示され、ちゃんと読み取ることができます。今後、外国人のお客様の増加に伴い、あらゆる場面で多言語表記が求められますので、この表示品質は不可欠だと感じています。」
言語表記は、切替え式にすると、一時的に一つの言語に専有されてしまうため、駅構内のような同時に多数の方が見るディスプレイでは不便が生じることがあります。細かな文字を表示できる4Kディスプレイは、多言語を並べて同時表示できるという点で、強みを発揮します。
最後に、サイネージシステムの実証実験に込められた思いを、日高氏は以下のように語ります。
「2020年に向けて、日本におけるサイネージシステムの在り方は非常に重要になっていくと考えています。私たちは、メーカーの方々とともにこのような実証実験に取り組み、最適なシステム構築や運用方法を模索し見出すことで、社会に貢献することを望んでいます。」
※ 実証実験で利用されているサイネージの機器については、ソニーマーケティング株式会社までお問い合わせください。