■業種:鉄道 ■用途:インフォメーション
※画像は2017年6月時点
JR九州様は、列車の運行情報を表示するためのサイネージ用途で、博多駅や熊本駅など合計30駅33箇所に法人向けブラビアを導入されました。
「国内外を問わず、九州を訪れる観光客が増加しています。JR九州では観光客をご案内するため、多言語対応の地図システムを導入してきました。観光客からの評価も高く、その効果を実感しています。最近は、観光客から『運行情報』や『輸送障害時の情報』について聞かれることも増えてきたため、サイネージの導入を決めました」そう語るのは、総合企画本部 IT推進部・副課長の木下貴友 氏です。
「一般に、鉄道用のサイネージは大がかりで、サーバーの構築や工事などが必要です。さまざまな部門との調整が必要なシステムでした。その結果、導入までの期間が長くなり、コストもかかります。
一方、今回のシステムは、駅に設置する機器はブラビアとスタンドのみということで、まず設置作業がとてもスムーズでした。また、Will Smart社製のデジタルサイネージ配信システム『Will-Sign』は、クラウドを使ったシンプルなもので、自前でのサーバー構築の必要がありませんし、これまでのサイネージとは一線を画するものとなっていました。スピーディーに導入でき、コストはこれまでの半分以下。各部署との調整も必要ありません。本当に驚きました」と、鉄道事業本部 営業部 営業課の原田大輔 氏。
「このサイネージシステムでは、平常時はJR九州様のスマホ用アプリ「JR九州アプリ」で配信している運行情報を表示し、輸送障害時には各駅の担当者が操作し、必要な情報提供を行う仕組みとなっています。
「4K解像度は、小さい文字もはっきりと表示されます。複数の言語を並べて表示するとどうしても文字が小さくなってしまいますが、4Kのブラビアであればすべての文字をきちんと読むことができます。また、発色もよく非常に満足しています」(原田氏)
本システムを納入したのは、システムインテグレーターの株式会社Will Smart様です。
「当社は、Android OS搭載のセットトップボックスとサイネージ配信管理システムをセットにした『Will-Sign』を開発・販売しています。配信管理システムはクラウドサービスとなっており、ウェブブラウザから画像やプレゼンテーション、動画などを指定するだけでサイネージに表示するコンテンツを作成できます。カスタマイズにも対応しており、基幹システムや他のシステムと接続することも可能。JR九州様の場合、スマホアプリとの連携部分をカスタマイズしています。この『Will-Sign』を法人向けブラビアで利用できるようにしたのが『Will-Sign for ブラビア』です。法人向けブラビアは本体にAndroid OSが搭載されているため、『Will-Sign』アプリをインストールすることで、外付けのセットトップボックス無しでサイネージシステムを構築できます。非常にシンプルな構成のWebサイネージシステムで、差異化しやすいと考えています」とWill Smart・西日本営業所長の亀岡 章 氏。
このように「Will-Sign for ブラビア」と、法人向けブラビアを使うことで、お客様ごとに配信の仕組みを作ることができるのです。
「ブラビアとWill-Sigh for ブラビアの組み合わせは、インターフェースも直感的で、誰もがすぐに使えるものになっています。教育に時間をかけなくてもいいので、展開も容易でした。また、現在は設置している駅ごとにオペレーションをしていますが、本部が一括で行うことも可能です。このように、状況に合わせた柔軟な運用ができるのも大きなメリットだと思います」(木下氏)