■業種:ファーストフードチェーン ■用途:店頭販促
※ 店舗画像、配信コンテンツは取材時(2019年9月)のものです
「日本ピザハット様は、全国約60店舗の受付カウンターに設置するサイネージとして法人向けブラビアを導入されました。(2019年9月現在)
「“おいしいは、愛だ”をスローガンとし、生地にはとことんこだわっています。一店一店、粉から生地を練り上げ、発酵し、焼き上げています」と出店戦略部・西日本出店戦略課・課長の足達嘉治氏は話します。
「できたてのピザのお届けはデリバリーが主体でしたが、最近はお客様が来店されてのテイクアウトが増えています。そのため、従来は目立たない場所に店舗を構えていたのですが、お客様が来店しやすい立地を重視するようになりました。」と足達氏。新店舗の出店や既存店舗の移転は、路面や駅前、商業施設などロケーションのいい場所になり、そこには法人向けブラビア(以下、ブラビア)のサイネージを設置されています。
「新店舗では、お客様が来店されることが多くなったことがデジタルサイネージ採用のきっかけでした。」と足達氏。 日本ピザハット様は、ご注文、待ち時間、お召し上がりいただくまでの全ての工程でお客様満足を追求し、仕組みや商品開発など継続的に見直しています。新店舗ではテイクアウトのお客様にお待ちいただく待合スペースをご用意。デジタルサイネージでは、ピザハットの歴史紹介や商品へのこだわりなどのコンテンツを流し、お待ちのお客様にご覧いただいています。
デジタルサイネージの選定では、数社のディスプレイで検証を行いました。発色はもちろん、斜めや横方向などいろいろな角度から映像を確認できるかなど、何項目もチェックを重ねたのです。
決め手は表示される映像の美しさと運用のしやすさ。いくら店舗で美味しいピザを作っても、お客様に伝える映像の見栄えが悪ければ台無しですから。検証をした中で、ブラビアで見たピザが一番美味しそうでした。またブラビアは、お客様がご覧になる角度、つまり斜め下からの角度の映像もしっかり映し出していました」(足達氏)
約60店舗ほどに設置されているブラビアのサイネージは、本部からコンテンツを一括配信するのではなく、スタンドアローンで運用されています。
「基本的に1店舗にはディスプレイを3台設置していますが、商品紹介、キャンペーン案内やテレビCMなど複数のコンテンツをUSBメモリーで用意しておき、エリア戦略や店舗のレイアウトを考慮して、どのディスプレイに何を流すのかをフレキシブルに変えられるようにしています」(足達氏)
ブラビアはセットトップボックス(STB)なしでスタンドアローン運用ができるのでSTBの置き場所が不要。店舗ごとに異なるコンテンツを流したい、という要件をブラビアとUSBメモリーといったシンプルな機器構成で容易に実現できます。多店舗展開ながら効果的なデジタルサイネージを実現しているのが日本ピザハット様の事例です。
「ブラビアに表示している商品は売り上げが伸びることが分かりました。エリアマネージャーや店長が静止画を切り替えたり、CM動画を流したりして、お客様にどのような情報をお伝えするのか工夫しています。サイネージをどうマーケティング活用するかを現場も考えてくれている、という点も導入した効果だと感じています」(足達氏)
さらにブラビアの「サウンド」機能も活用されています。
「店舗では、CM動画などの音を流すことでBGM代わりにしています。サウンド機能については、当初期待していなかったのですが、周辺の音が大きい商業施設でも充分聞き取れるのは驚きました。スピーカーを別に用意する必要がないので、この点もメリットがありますね」(足達氏)
ブラビアは民生機の量産部品を活用することで高品質ながら低コストを実現。ソリューションとしての完成度の高さだけではなく、導入コストの点でも優位との評価をいただいています。
最後に今回のブラビアの採用について足達氏にうかがいました。「ブラビアを採用した効果は十分あり、選定に間違いはなかったと感じています。今後も展開する店舗にはブラビアを導入していきます。」