大原・三千院の往生極楽院(おうじょうごくらくいん)に描かれた貴重な来迎図。約850年前に描かれたその図は煤で隠れてしまっています。その天井画の復元模写を行った美術修復家・馬場良治氏は平安の絵師の高度な色の技術に驚きました。馬場氏は赤外線カメラや電子顕微鏡で、隠れた色彩を分析。色鮮やかな極楽が描かれていたことを突き止めました。さらに驚いたのは、その青。絵の具をムラなく混ぜるために、布海苔が使われていたのです。海から生まれた、空の色のマジック。そこには、平安時代の絵師たちの技術と工夫が凝縮されています。 |
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三千院 往生極楽院 |
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阿弥陀如来と菩薩の頭上に天井画がある。煤で黒く汚れ、ほとんど何も見えない。 |
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顔料に布海苔を混ぜた時の効果 |
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布海苔を混ぜて塗る(各色・左)と、混ぜない時(各色・右)よりもムラなくきれいに仕上がる。 |
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