商品情報・ストアテレビ ブラビア Z9H スペシャルコンテンツ

Sound
Technology8Kブラビア Z9Hの高音質技術

大画面にふさわしい音響技術

Z9Hの音響は、8Kの大画面で実現する息をのむような映像美に、さらに臨場感を高めるために最適なサウンドシステムになっています。
一般的なテレビは画面下部にスピーカーが搭載されています。大画面になるほど映像の中心点は上がっていきますが、スピーカーは画面下部に配置されているため、映像と音の出る位置が離れてしまいます。この課題をクリアするために独自の音響技術「アコースティック マルチ オーディオ」を採用しています。

リビングで映画館のような
サラウンド体験を

Z9Hには「センタースピーカーモード」が搭載されています。テレビがセンタースピーカーの役割を果たすことで、サラウンドシステム構成時も映像と音の一体感を可能にし、ご自宅で映画館のような臨場感を実現します。
すでにマルチチャンネルのサウンドシステムを構築している場合でも、これからマルチチャンネルの構成を検討している方にも、おすすめです。

AVアンプと直接接続できる
センタースピーカー入力端子を搭載

テレビにとっては音質も極めて重要です。ブラビア「Z9H」では、この点をどのように強化したのでしょうか?

増田:8Kテレビに合った音質とはどのようなものかを考え抜いた末、85V型の大画面を誇るこの製品では、画から音が出ている感覚を大切にするべきだという結論に達しました。この「画音一体」というコンセプトは、ソニーの有機ELテレビで「アコースティック サーフェス」としてすでに実現済み。また、液晶テレビ向けにも「アコースティック マルチ オーディオ」が存在します。それが非常に好評でしたので、ブラビア「Z9H」ではこれをさらに発展させたものを搭載しています。

ブラビア「Z9H」は液晶テレビですから、「アコースティック マルチ オーディオ」の進化形を搭載しているということですよね? まずはこの機能がどういうものなのかを簡単に説明していただけますか?

ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ(株)
TV事業本部 商品設計部門
音質エンジニア 増田浩

増田:一般的な液晶テレビは画面下部にスピーカーが内蔵されており、画面サイズが大きくなるほど音の出る位置が画面の中心点から遠ざかっていきます。そこで、2019年に発売された「アコースティック マルチ オーディオ」搭載の液晶テレビでは、背面上部にサウンドポジショニングトゥイーターという定位補正のための付加的なデバイスを追加して、まるで画面の中央から音が聞こえるようにしました。

「アコースティック マルチ オーディオ」を採用しているX9500Gシリーズの背面イメージ

これがブラビア「Z9H」ではどのように進化しているのでしょうか?

増田:まず、根本的な構造の改善として、これまで下向きに設置されていた内蔵スピーカーを前向きにしました。もちろんそのまま前向きにすると大きな面積を取ってしまうので、画面の上部と下部にあまり主張しないかたちで左右2基ずつ、合計4系統のフルレンジスピーカーを内蔵。また、それに加えて本体背面に個別駆動する2基のサブウーファーも内蔵しています。

画面上部にも下部のスピーカー群と対になるようにスピーカーを配置し、背面にはサブウーファーを2基搭載

つまり仕様としては2.2chということですか?

増田:そうですね。ただ、それぞれのフルレンジスピーカーは45mm径のミドルレンジスピーカーを2発と、20mm径のトゥイーターを組み合わせたものになっています。ミドルレンジスピーカーはサウンドバーなどで使われるような本格的なものですし、トゥイーターもハイレゾ対応スピーカーで使われている14mm径ユニットよりも一回り大きく、よりしっかりとした高域を奏でてくれます。また、サブウーファーもそれぞれ2つのユニットから成っており、大画面に負けない迫力ある低音を出せるようにしています。

ただ、パッと見、それらのスピーカーがどこにあるのかが分かりません。それほど大きなスピーカー群をどのように隠したのでしょうか?

増田:ブラビア「Z9H」では、前向き配置にしたスピーカーが映像鑑賞時の視覚的なノイズにならないよう、デザイン上のアクセントにもなっているスリットの向こう側に配置するようにしています。

なんと、こんなところに隠されていたのですね! ただ、よく見るとスピーカーユニットの半分くらいがベゼルの裏側に隠れてしまっています。これできちんとした音が出せるものなのですか?

増田:さすがにこのままですとスリットによる共鳴や反射などが発生し、周波数特性に悪影響を及ぼします。そこでこの製品ではそうした音の変化をソニーが得意とする信号処理技術と調整ノウハウを駆使して補正し、自然な音質に仕上げています。

そこまでして前向きのスピーカーにこだわった理由はどこにあるのでしょうか?

増田:従来のような下向きスピーカーでは、音が反射して視聴者の耳に届くかたちとなるため、音質がテレビ台や背後の壁の材質などに大きな影響を受けてしまうという問題があります。音のリアリティを高めるためにも、ダイレクトに音を届けられる前向き配置は必須でした。

小倉:音が設置環境の影響を受けにくくなったことで、音質が安定したことも大きなメリットと言えるでしょう。

増田:音質の安定性という点では、今回新機能として、自動音場補正機能を追加しました。これは、リモコン内蔵マイクを使って、テレビの置かれている場所の状態を測定し、ソニーリファレンスとしている視聴室でセットの最終の音を仕上げたときの聞こえ方に近付くよう音質を補正するというもの。視聴位置に座ってリモコンを持って簡単なメニュー操作をするだけで、全自動で音質を最適化してくれます。

構造を改め、基本的な音質を高めることで、「アコースティック マルチ オーディオ」の音質はどのように変わりましたか?

増田:最も大きな変化は、サウンドポジショニングトゥイーターの役目が、画面上部に配置されたスピーカーに託されたこと。従来は小型化のために特殊な構造の薄型スピーカーを使っていたのですが、それと比べて音が自然になりました。特に中高域の高さ方向の表現力が高まったことで、たとえば映画などのコンテンツでセリフが画面内にしっかりと定位するとともに、より大きな臨場感を味わっていただけるようになっています。また、スピーカーをサイドに配置するのではなく、上下からサンドイッチのように挟むことで、どの位置でテレビを見ていても、画面の中央から音が鳴っているように聞こえるという効果も生まれています。

視野角と同じくらい、音のスイートスポットも広いということなんですね。そのほか、音質面におけるブラビア「Z9H」のアピールポイントがありましたら教えてください。

増田:スピーカーを前向きに配置し、設置環境の影響を受けなくなったことで、従来「アコースティック マルチ オーディオ」では実現できなかった(有機ELテレビ向けの「アコースティック サーフェス」でしか利用できなかった)「センタースピーカーモード」を利用できるようになりました。これは、テレビのスピーカーをホームシアターのセンタースピーカーとして利用できるようにする機能。このクラスのテレビを所有する方々は、別途ホームシアターシステムをお持ちだと思うのですが、そうした環境でもブラビアならではの画音一体を味わっていただくことができます。

また、映画館のデファクトスタンダードとなりつつある立体音響技術、Dolby Atmosの再生にも対応。こちらは従来「アコースティック マルチ オーディオ」対応テレビでも実現していたのですが、ブラビア「Z9H」では、スピーカーの前向き配置によって音の高さ感、回り込み感がよりはっきりと感じられるようになっています。

スペシャルコンテンツTOPに戻る

KJ-85Z9H85V型

ソニーストアで購入すると

ご購入はこちら

テレビ ブラビア サイトマップ